2018年までアーセナルで長期政権を築いたアーセン・ヴェンゲル氏が、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインの去就についてコメントしている。イギリス『ミラー』が伝えた。
ケインはトッテナムの絶対的なエースとして、公式戦通算327試合出場215ゴール46アシストを記録。プレミアリーグ得点王を2度獲得するなど華々しいキャリアを送っているが、リーグ屈指のストライカーがいながらトッテナムは無冠の日々が続いている。
今シーズンもトッテナムは既にFAカップとヨーロッパリーグ(EL)で敗退していることに加えて、プレミアリーグも6位に沈んでおり、決勝に進出したEFLカップに望みをつなぐ状況だ。
ケイン自身も去就について言葉を濁しており、この先もトッテナムでプレーを続ける意思があるかどうか明言していない。しかし、イギリス『beIN Sports』に出演したヴェンゲル氏は、ケインのプレーを称賛しつつ去就の判断を焦る必要はないと語った。
「トッテナムは野心的な立場にあり、今の状況だけで判断すべきではないと思う。彼らは12月にリーグ首位に立っていたんだ。(ハリー・)ケインは状況を判断できる唯一の人物だろう。あのレベルの選手なら常に他クラブから勧誘を受けており、自分の状況を見極める必要がある」
「彼は今までトッテナムで本当のトップリーダーだった。そして、イングランド代表のトップリーダーでもある。私は彼の献身性とクオリティを非常に尊敬しているよ。私が気に入っているのは、彼が10番としてもプレーできることだ。アシストのクオリティ、判断速度、ロングボールに抜け出すスピードは並外れている」
また、ヴェンゲル氏はケインがかつてアーセナルの下部組織に所属しながら、トッテナムに移籍してしまった過去に言及。冗談交じりに当時を振り返っている。
「彼は間違った決断をしたね。当時の彼はとても若くまだ9歳であり、父親が引っ越しをしてしまったんだ。そこで何が起こったか正確には把握していないが、非常に幼い頃の出来事だ。どのクラブの歴史でも、見逃していた選手がトップスターになった例はたくさんあるだろう。私はそうした選手全員に、赤と白のユニフォームを着て欲しかったよ」
(出典 news.nicovideo.jp)
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