2シーズン連続でチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージで敗退が決まったバルセロナ。かつての栄光を考えれば、衝撃を与えかねない低迷ぶりだ。

ここ数年、チームの財政問題を含め、歯車が噛み合っていないバルセロナ。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシという偉大な選手を手放した結果、不在の2シーズンは共に低調な結果に終わっている。

メッシの有無だけが理由ではないが、CL以外の部分でもチームが過渡期になることは明らか。その中で、レジェンドであるチャビ・エルナンデス監督が立て直しを図っている。

今シーズンはバイエルン、インテルと厳しいグループに入り、結果は敗退。苦しい状況は続いているが、サポーターはチームを支える姿勢を変えなかった。

26日に行われたバイエルン戦の前、インテルがビクトリア・プルゼニに勝利したことで、戦う前にすでに敗退が決定していた。

すでに3位も確定しており、モチベーションの置き所が難しいチームは、バイエルン相手にホームで0-3の完敗。良いところなく試合を終えてしまった。

試合前に敗退が決まり、目の前では酷い試合を目撃することになったサポーターたち。試合後、選手たちがゴール裏に挨拶に来た時の対応が話題となっている。

敗退が決まり、バイエルンにも敗れたことで選手たちの表情はどれも浮かない。それは当然のことだが、ゴール裏の中心にいるサポーターたちは応援を続けた。

もちろん悔しい気持ちはサポーターも一緒だろう。怒りをぶつけたいかもしれない。ただ、そういう行動ではなく、チームを鼓舞するために旗を振り、手を叩き、声を出してチームへの応援を続けた。

どんな時もクラブとともに。ファンからは「バルサは永遠だ」、「いつだって一緒だ」とコメント。チームはそのサポートにこの先のシーズンで応えられるだろうか。

　インテルのボズニア・ヘルツェゴヴィナ代表FWエディン・ジェコが、26日に行われたチャンピオンズリーグ（CL）・第5節ヴィクトリア・プルゼニ（チェコ）戦を振り返った。同日、イタリアメディア『フットボールイタリア』が伝えている。

　インテルは第3節終了時点で2勝1敗のグループC2位につけると、第4節では決勝トーナメント進出を争うバルセロナから価値ある“勝ち点1”を手にする。そして第5節、勝利すればグループ2位以内が確定するインテルは『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』にヴィクトリア・プルゼニを迎えた。試合序盤から主導権を握った“ネラッズーロ”は35分、MFヘンリク・ムヒタリアンのゴールで先制に成功。さらに、FWエディン・ジェコがドッピエッタを達成し、試合終盤にはFWロメロ・ルカクもゴールネットを揺らす。インテルは4－0で勝利し、2シーズン連続となる決勝トーナメントへ駒を進めた。

　今シーズンもここまで公式戦6得点を記録するなど欧州最高峰の“点取り屋”としての実力を発揮するとともに、来年3月には37歳の誕生日を迎えるジェコ。CL決勝トーナメント進出をかけた大一番でドッピエッタを達成して、同試合のUEFAが選ぶマン・オブ・ザ・マッチ（MOM）に輝いた同選手は「それは今日、（マルセロ）ブロゾヴィッチがいなかったからね」と冗談を交えつつ、「序盤の10～15分を除けば、よくやったと思う。チームを助けるためにできる限りのことをする、それが僕の使命。うまくいくときもあれば、そうでないときもあるけど、36歳でもベストを尽くしたいんだ」とゴールへの情熱は衰えていないようだ。

　またジェコは、インテルとの現行契約が来夏に満了を迎えることにも言及した。今夏にはユヴェントスなどから関心を寄せられていたジェコだが、インテルとの契約延長について同選手は「すぐに進展することはないと思う。僕たちはまだシーズンの真っ只中にいるからね。気分がいいし、このレベルでまだプレーできることもわかっている。インテルのシャツでプレーを続けるか、他の場所でプレーするかはこれからだ」と胸中を明かしている。

26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第5節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでバイエルン・ミュンヘンに大敗。

試合前にはインテルがヴィクトリア・プルゼニに勝利したため、キックオフ前の段階でグループステージ敗退が決定。その中で戦った試合は、枠内シュート0という内容で完敗となった。

試合後、『UEFA.com』によればバルセロナのMFガビは以下のように90分を分析していたとのこと。

ガビ

「バイエルンはフィジカルが非常に強く、ディフェンスの後ろにスペースを開けるやいなやそこを利用してくる。1対1のデュエルに勝たなければならない。

ただ、この経験で落ち込む必要はない。我々はほとんど敗退が決まっていたし、起こるはずのない奇跡を期待しなければならないことを知っていた。

今、我々はヨーロッパリーグで勝つためにすべてを尽くすだけだ。特に昨季はそれができなかったからね。

我々はとても若い。多くの補強が行われたから、まだお互いに理解し合ってもいない。時間が必要だ。

そうであったとしても、もちろんこれは失敗だ。バルセロナは常にグループステージを突破しなければならないクラブなのだから」

【写真】バルセロナの「11番」。”最高の5名と最悪の5名”

フィジカルとデュエルに対して戦うことができず、スペースを利用されてしまった…という見方であるそうだ。