リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラの状態についてコメントした。クラブ公式HPが伝えている。

　今シーズン、チアゴはここまで公式戦38試合に出場して2ゴールを挙げており、中盤の位置でチームを支えている。22日に開催されたプレミアリーグ最終節のウルヴァーハンプトン戦にもスタメン出場したものの、前半終了間際に負傷の影響でピッチを後にしていた。このことから、チアゴは28日に控えたチャンピオンズリーグ（CL）・決勝戦のレアル・マドリード戦への出場が不透明となっている。

　クロップ監督はチアゴについて、「さっき彼に会ったばかりだ。朗報だ。彼は他の選手たちと同様に明日の午後にトレーニングに参加する」と、レアル・マドリードとの一戦に向けて徐々に回復していることを明かした。

「朝の段階では参加する予定ではなかった。けれども、現時点では明日のトレーニングには参加できそうだ。もし彼が問題なくトレーニングをこなせる状態ならば、チームとしては非常に助かるよ。チームの加速度は増すだろうからね」

　クロップ監督はチアゴのコンディションは「驚いたけれど良い感じだ」とコメント。「日曜日の試合の後、私は正直ポジティブではなかったんだ。その夜にはもう、『そんなに悪くはなさそう』という連絡は受けていて、そこからはもう大丈夫だと思うことにした。ここからが楽しみだ」と続け、決して重傷ではないことを強調している。

「今、ファンの皆が『試合の3日前なのにトレーニングできていないなんて』と思う気持ちもわかる。でも、正しいことを正しい瞬間に行うだけだ。それが我々の努めなのだから」と話し、適切な対応を行いながら出場可否を判断すると語った。

今週末にUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦を控えているリヴァプール。レアル・マドリーを相手に欧州王者のタイトルを争うことになる。

ただ、その一方で大きな話題となっているのは選手の去就。すでにディヴォック・オリギの退団は発表されており、その他にもモハメド・サラーやサディオ・マネの移籍も噂されてきた。

【動画】2021-22シーズンの得点王になったモハメド・サラーのゴール集

当然ながら、メディアからそのような質問も出ていたようだが…『EUROSPORT』によれば、モハメド・サラーは以下のように答えていたとのこと。

モハメド・サラー

「現時点では、自分の契約のことは何も考えていないよ。全てはチームのことに集中している。

我々にとって非常に重要な週なんだ。チャンピオンズリーグでまた優勝したいんだ。あのトロフィーを掲げるキャプテン（ヘンダーソン）に再び会いたいよ。

（来季リヴァプールに残る？）間違いなく残るだろうね」

サラーは契約が2023年夏までとなっているが、少なくとも今のところはまったく移籍を考えてはいないようだ。

一方、同じく契約が来年までとなっているセネガル代表FWサディオ・マネは、とにかくチャンピオンズリーグが終わったら聞いてほしいと話したという。

サディオ・マネ

「これは非常に良い質問だと思うね！今のところ僕が答えるのは難しいだろう。

僕は間違いなくチャンピオンズリーグの決勝に向けて非常に集中している。その試合の後、質問してくれ。僕はそれに答えるだろう」

マネにはドイツ・ブンデスリーガの盟主バイエルン・ミュンヘンが手を伸ばしていると伝えられており、代理人との間で交渉が行われているとも。

　リヴァプールに所属しているオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが自身のコンディションに言及し、28日に控えたチャンピオンズリーグ（CL）・決勝戦のレアル・マドリード戦には出場できる見込みであることを明かした。クラブ公式HPが25日に伝えている。

　ファン・ダイクは14日に行われたFAカップ決勝戦のチェルシー戦で膝の裏の違和感を訴え、延長戦に入る前にベンチへと下がっていた。以降は欠場が続いており、22日に開催されたプレミアリーグ最終節のウルヴァーハンプトン戦ではベンチ入りこそしたものの、ピッチには立っていなかった。

　しかし、それらは全てこの“大舞台”に向けてコンディションを整えるためだった模様だ。ファン・ダイクは「とても元気だ。今は何も問題がないし、土曜日の試合が待ち遠しくて仕方がない」と明かしており、レアル・マドリードとの決戦にも間に合う予定だという。

「今季は多くの試合、多くの緊張した場面でプレーしてきた。僕の身体が休息を欲していたのかもしれない。FAカップの決勝戦で少し痛めたのは、体が休息を必要としているサインだったのかもしれないね」

　リヴァプールは4シーズン前、CLファイナルの舞台でレアル・マドリードと対戦し、1－3で敗れていた。「当時と比べて、僕らは非常に成長し、多くの経験を積んだ」と話すファン・ダイクは、かつての悔しさに触れながら以下のようにコメント。CL決勝戦の展望を語った。

「経験もそうだが、チームとしてのスタイルも進化したと思う。当時は僕らの多くの選手が初めての決勝だったんだ。決勝を経験すれば多くのことを学べる。それはマドリードで戦った2018－19シーズンの決勝戦に活かされた。もちろん、土曜日はCL史上最高のチームの1つと対戦することになる。良い結果を残して、トロフィーを掲げられたら最高だ」