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    カテゴリ: ナショナルチーム

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    日本代表の前に現れる脅威…“天敵”ケーヒルの危険度とは? | ニコニコニュース



    日本代表の天敵を振り返る [写真]=Getty Images
    サッカーキング

     日本代表は31日、2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選でオーストラリア代表と戦うが、相手には“天敵”であるFWティム・ケーヒルが所属している。今回は改めて、ケーヒルがどれほど危険な存在かをまとめてみた。

     ケーヒルと聞いて一番最初に思い出されるのが、2006年のW杯ドイツ大会だろう。当時の日本代表は、MF中田英寿をはじめとする“黄金世代”が主力。中村俊輔、小野伸二、稲本潤一、高原直泰、宮本恒靖、中澤佑二、川口能活ら、ゴールデンエイジの活躍には日本中のサッカーファンが熱視線を注いでいた。グループリーグ初戦で戦ったオーストラリア相手にも、中村のゴールで先制しチームにポジティブな空気が流れたところだった。

     しかし、その前に立ちはだかったのがケーヒル。試合終了間際84分に同点弾を決めたケーヒルは、89分に逆転ゴールを決め日本から勝ち点3を奪い取っていった。コーナーフラッグまで行ってボクシングを披露するゴールパフォーマンスには、トラウマを抱えた人も多いだろう。これが“天敵”と言われる理由になった。

     次に日本の前に立ちはだかったのが、2009年に行われたW杯南アフリカ大会のアジア予選だった。岡田武史監督率いる当時の日本代表では、現在も主力として活躍している長友佑都や岡崎慎司がこの頃から日の丸を背負い活躍し始める。田中マルクス闘莉王のゴールでリードを奪った日本だったが、やはりあの男が勝利を許さない。59分と77分にケーヒルがゴールを奪い、日本は1-2で敗北の二文字を叩きつけられた。

     一方で、ケーヒルがゴールを決めても勝ち星をあげた試合がある。それは2014年に行われたキリンチャレンジカップだ。日本代表は今野泰幸の先制点に続き、当時マインツで好調を極めた岡崎もゴールを決めている。この試合にも出場したケーヒルは、後半アディショナルタイム2分に得点を記録し、日本に悪夢をもたらそうとしていた。

     現在37歳のケーヒルが先発から出てくるとは考えづらいが、ジョーカーとして試合の途中から出場する可能性は大いにある。もちろん、オーストラリアはケーヒル以外にも注意すべき選手がたくさんいる。そして、日本は未だW杯アジア予選で勝利した経験がない。勝ち点3を取ればW杯出場が確定する日本にとって、最大のライバルが最高のタイミングで立ちはだかることになった。これまでの歴史を覆し、“天敵脱却”を果たすには今しかない。



    (出典 news.nicovideo.jp)

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    敗退寸前だったフランスW杯予選。加茂監督更迭、カズ絶不調、サポ暴動。そしてイランとの激戦【アジア予選激闘史】 | ニコニコニュース



    フランスW杯予選では負傷を抱えながら奮闘していた三浦知良【写真:Getty Images】
    フットボールチャンネル
    当初セントラル開催だったアジア予選。突然の変更でJOMOカップが…

     日本がW杯に初出場したのは98年フランス大会。それまではアジアの壁を超えることができず、また連続出場できているものの、楽に勝ち抜けた時はない。W杯に出場するのは並大抵のことではないのだ。18年ロシアW杯へ向け大一番を迎える今だからこそ過去の激戦を振り返りたい。今回は98年フランスW杯予選。あのジョホールバルの歓喜の時である。(取材・文:元川悦子)

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     98年フランス大会に初参戦して以来、5回連続でW杯に出場している日本代表。「もはやW杯出場は当たり前」と考えるサッカーファンも少なくない。だからこそ、今回の2018年ロシア大会の最終予選で苦戦を強いられる日本代表の戦いぶりに苛立ちを覚えるのだろう。

     とはいえ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で日本勢が10年近くもタイトルから遠ざかっている通り、アジア諸国の成長は目覚ましいものがある。中東勢の躍進はもちろんのこと、格下のはずだった中国やタイも外国人指導者や選手の招聘によって、着実なレベルアップを遂げている。簡単にW杯に出られるという認識を根底から改めるべき時期に来ているのは間違いない。

     そこで今、我々が思い出すべきなのが、苦しみ抜いて本大会切符を手にした過去の最終予選である。とりわけ、初出場を果たした98年フランス大会の最終予選は、ホーム・日韓戦の逆転負け、加茂周(解説者)監督の解任と岡田武史(FC今治)監督の電撃昇格、自力2位の消滅、イランとの第3代表決定戦(ジョホールバルの歓喜)……と、数々の紆余曲折の末に出場権をつかむという奇跡的なものだった。原点回帰という意味で、20年前の壮絶な3ヶ月間を改めて振り返ってみる。

     フランス大会の最終予選が始まったのは97年9月7日。東京・国立競技場での初戦はウズベキスタンが相手だった。当初、この予選は10月にアジアの一都市でセントラル開催されるはずだったのだが、7月にアジアサッカー連盟(AFC)から「ホーム&アウェイ方式に変更する」といきなり通達があった。

     アジアの出場枠は3・5。5ヶ国ずつ2グループに分かれて8試合を行い、各組1位が本大会に出場。同2位はプレーオフで勝てば切符を獲得し、敗者はオセアニアとのプレーオフ(対オーストラリア)に回るという難易度の高さだった(この時のアジアの出場枠は3.5)。

     しかも、当時は現在のように国際Aマッチデーに試合をするのではなく、3ヶ月間にリーグ戦を中断して最終予選を行うという異例のスケジュール設定。9月に強化期間を設ける予定だった日本は急な予定変更に慌て、8月のJリーグ外国人選抜対Jリーグ日本人選抜のゲーム「JOMOカップ」を直前テストマッチにしたが、0-0と芳しい結果は得られなかった。

    初戦上々も勝ち点伸びず加茂監督を更迭。未経験の岡田武史コーチを昇格させる博打に

     不安の募る船出となった日本だったが、初戦・ウズベキスタン戦はカズ(三浦知良=横浜FC)の4ゴールなどで6-3の勝利。守りの乱れこそ懸念されたものの、白星発進に加茂監督らスタッフも胸をなでおろした。

     続く9月19日のアウェイ・UAE戦(アブダビ)は「試合中に頭がボーっとして、逆に寒気がするほどの暑さだった」と名波浩(磐田監督)が述懐するほどの酷暑でのゲーム。それをスコアレスドローで乗り切ったのは日本にとって御の字で、ここまでは悪くない序盤だったと見られた。

     歯車が狂い始めたのは、9月28日の第3戦・韓国戦(東京・国立)。汗ばむような陽気の中、14時にキックオフされたこの試合は手堅い戦いで前半を0-0で折り返し、後半22分に山口素弘(解説者)の芸術的ループシュートが決まったところまではシナリオ通りだった。

     が、韓国がFWの切り札・金大義を投入した直後、加茂監督は日本国籍を取得してこの試合で代表デビューした呂比須ワグナー(新潟監督)を下げて秋田豊(現在は解説者)を投入。この守備的采配で日本の勢いが止まり、守りを混乱させる結果となった。

     そして徐正源(水原三星監督)と李敏成にゴールを奪われ、逆転負け。この敗戦を境に中田英寿と名波が報道陣に対して口を閉ざすようになるなど、チームにこれまでにない緊張感が漂った。

     1週間後の10月4日のアウェイ・カザフスタン戦(アルマトイ)で秋田の先制点でリードしながらラスト1分のところで追いつかれ、1-1のドローに終わったことで、日本サッカー協会幹部は監督交代を決断。岡田武史コーチを昇格させた。Jリーグはおろか、実業団でも指揮を執ったことのない指導者を抜擢するのは常軌を逸している。それでも日本は新たな一歩を踏み出すしかないほど追い込まれていた。

     岡田体制初陣となった10月11日のアウェイ・ウズベキスタン戦(タシケント)は中田や呂比須らここまでの主力を外し、森島寛晃(C大阪統括部長)と城彰二(解説者)を先発起用。

     彼らが攻撃陣を活性化させたがゴールが遠く、後半31分に失点してしまう苦境に陥った。しかし残り1分、後半から出場していた呂比須がロングボールをヘッド。これがDFのミスを誘って幸運な同点弾が生まれる。この1点がなければ、日本は敗退していた可能性もあった。

    暴動が起きたホームのUAE戦。カズが絶不調に陥った知られざる理由

     実際、この時点で日本は勝ち点6の3位。1位・韓国は同13、2位・UAEも7を稼いでいて、自力2位もなくなっていた。日本の試合がなかった10月18日にUAEがカザフスタンに勝っていれば、絶望的な状況になるはずだったのだが、UAEはカザフスタンに0-3でまさかの敗戦。10月26日のUAEとの直接対決に勝てば2位再浮上というかすかな希望が見えてきた。

     それだけに、東京・国立でのUAE戦は極めて重要だった。チーム全体がその重要性を強く認識して挑み、開始3分には呂比須が豪快なシュートで先制。が、前半のうちに同点に追いつかれ、そのまま突き放せない。

     特にエース・カズの不調は深刻だった。実は9月の韓国戦で崔英一に徹底マークを受け、尾てい骨骨折のアクシデントに見舞われていたのだが、まだ情報が公になっておらず、彼は批判の矢面に立たされ続けた。

     結局、このUAE戦は1-1のドロー。試合後、スタジアムから出てきたカズが、正門前に陣取ったサポーターから「お前なんかやめちまえ、腹を切れ」と罵倒され、イスを投げつけられるという前代未聞の事件も起きた。

     当時を知らない人にしてみれば、日本代表の戦いに人々がここまで一喜一憂したこと自体、信じられないかもしれない。当時の選手たちが凄まじい重圧を感じながら世界への扉をこじ開けようとした事実を、我々は忘れるべきではないだろう。

     3位に沈んだままの日本とは対照的に、韓国はこの時点で1位通過が決定。11月1日のアウェイ・韓国戦(ソウル・蚕室)は彼らにとっては消化試合だった。だが、日本にとっては絶対に勝ち点3を手にしなければならない大一番に変わりはない。1万5000人もの大観衆が敵地に渡り、大声援を送った。

     試合はモチベーションの差が明白に出た。切迫感を前面に押し出す日本は開始3分、相馬直樹(町田監督)のクロスから名波が先制。後半37分には再び左の相馬の折り返しを呂比須がゴール。2-0とリードを広げた。

     後半に入ると韓国ペースになり、金度勲に度重なる決定機を作られる。そこで41歳だった青年監督・岡田は一歩も引かず、北澤豪(解説者)に代えて平野孝(解説者)を起用。「下がって守りたいのを我慢して前へ前へという意識を持たせるようにした」と加茂監督とは正反対の采配を見せた。これで日本は2ヶ月ぶりの勝利。ソウルで13年ぶりの白星を挙げ、やっと長く険しいトンネルを抜け出した。

    伝説となったジョホールバルの一戦。功を奏したカズ・中山替え

     カズと呂比須が揃って出場停止となった11月8日のカザフスタン戦(東京・国立)では、代表復帰した中山雅史(沼津)と高木琢也(長崎監督)が爆発し、5-1で圧勝。最終的にUAEをかわして2位を奪回し、11月16日のイランとの第3代表決定戦に進んだ。

     ジョホールバルのラルキンスタジアムでの前日練習。イランはダエイと強力2トップを組むアジジが病院に直行。車いすでホテルに姿を現すという「異例の駆け引き」もあった。イラン側の陽動作戦に象徴される通り、1枚の切符を手にするために何でもありなのが最終予選なのだ。日本はそれに動じることなく試合に入り、カズと中山が2トップを結成。前半40分に中田のスルーパスを受けた中山が先制点を挙げた。

     しかし、後半1分、茶番劇を見せたアジジに同点弾を決められ、ダエイにも逆転ゴールを奪われた。そこで岡田監督は2トップの2枚代えを決断。これまで代表戦で一度も途中交代したことのなかったカズを下げ、城と呂比須を同時投入する。

     その城が2点目を叩き出し、試合は延長へ。そしてご存知の通り、日本の飛び道具・岡野雅行(鳥取GM)がゴールデンゴールを挙げ、日本はアジアの壁をついにこじ開けた……。

     この最終予選から言えることは、1つひとつの戦いで一喜一憂せず、最後の最後まで諦めずに戦い抜くことの重要性である。その過程では、監督交代や世代交代、ケガや環境の変化といったアクシデントはつきものだ。

     今の日本代表もケガ人続出や主力の不調、監督采配やコンディショニングの不安などさまざまな懸念材料を抱えているが、言い訳は許されない。問われるのは結果だけ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も選手たちもそこだけに集中し、ラスト2戦を乗り切るべきだ。

    ▼98年フランスW杯アジア最終予選・日本代表の結果
    ・ウズベキスタン戦(ホーム):◯6-3
    ・UAE戦(アウェイ):△0-0
    ・韓国戦(ホーム):●1-2
    ・カザフスタン戦(アウェイ):△1-1、加茂周監督更迭。岡田武史コーチが監督に就任
    ・ウズベキスタン戦(アウェイ):△1-1
    ・UAE戦(ホーム):△1-1
    ・韓国戦(アウェイ):◯0-2
    ・カザフスタン戦(ホーム):◯5-1

    ▼アジア第3代表決定戦
    ・イラン戦(中立地):◯3-2、W杯出場決定

    (取材・文:元川悦子)



    (出典 news.nicovideo.jp)

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    3年ぶりの代表復帰を果たしたビジャ…現地アンケートで“否定派”が4割以上を占める | ニコニコニュース



    スペイン代表に復帰したビジャ [写真]=Corbis via Getty Images
    サッカーキング

     25日に発表された2018 FIFAワールドカップ ロシア 欧州予選に臨むスペイン代表メンバーに選ばれ、3年ぶりの代表復帰を果たしたFWダビド・ビジャ(ニューヨーク・シティ/アメリカ)。同選手の“サプライズ招集”について、スペイン国内では意見が分かれているようだ。現地紙『アス』がアンケートの途中経過を紹介している。

     今年12月に36歳の誕生日を迎えるビジャは、2014年のブラジル・ワールドカップ以来の代表復帰を果たした。これを受けて、同紙は「(フレン・)ロペテギ監督のビジャ招集の判断は正しいか?」というアンケートを実施。日本時間28日正午時点で1万件近くの投票が集まった結果、ビジャの招集を支持したのは57.6パーセントに留まり、否定的な考えを持つファンが4割以上も存在することが明らかになった。

     また、同アンケートのコメント欄でも、ビジャの招集について“肯定派”と“否定派”の意見が混在している。“肯定派”は、「ビジャはスペインサッカー史上最高のFWだから、皆を黙らせることになるはずだ」や「彼は“スペインの背番号7”であり、招集に相応しい」と主張。一方、“否定派”からは「残念なのは、現在のビジャがスペイン3部レベルのリーグでゴールを決めている選手だということだ」と同選手の現在のプレー環境を懸念する意見や、「若手選手を呼ぶべきだ」や「(チェルシーで構想外となっている)ジエゴ・コスタを呼んだ方がずっとマシ」といった声が飛んでいる。

     ユーロ2008や2010年ワールドカップの優勝時にはエースとして活躍し、通算59ゴールというスペイン代表の最多得点記録を今なお保持するビジャ。9月2日には同勝ち点で並ぶイタリア代表との大一番が控えているが、指揮官の期待に応える活躍を披露することができるだろうか。

    (記事/Footmedia)



    (出典 news.nicovideo.jp)

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    ハリルJに台頭するプラチナ世代。柴崎・小林・杉本ら92年組に期待、日本代表でのブレイク | ニコニコニュース



    日本代表に招集された92年生まれの選手たち。左から杉本健勇、昌子源、柴崎岳、小林祐希、武藤嘉紀【写真:Getty Images】
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    早くから才能を評価されてきた「プラチナ世代」

     8月24日、日本サッカー協会は2018年ロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(8/31)、サウジアラビア戦(9/5)に臨む日本代表メンバーを発表した。その27名のうち、5人を占めたのが92年生まれの選手たち。「プラチナ世代」と呼ばれてきた彼らが25歳を迎える今年、日本代表でのブレイクに大きな期待が集まる。(取材・文:元川悦子)

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     2018年ロシアワールドカップ出場権のかかる8月31日のオーストラリア(埼玉)、9月5日のサウジアラビア(ジェッダ)の重要な2連戦に向け、日本代表が27日に埼玉県内に集合。初日は槙野智章(浦和)を除く国内組9人と長谷部誠(フランクフルト)、大迫勇也(ケルン)、酒井高徳(HSV)の欧州組3人の12人が参加し、ランニングやボール回しなどの軽いメニューを消化した。

     ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は3月以来の合流となるキャプテン・長谷部や所属クラブでリーグ2戦連続出番なしの酒井高徳を順番に呼んで個別にミーティングするなど、個々の状況把握に努めた。2015年5月の国内組候補合宿に呼んだだけで、事実上の初招集となった杉本とも入念な会話を交わした。

    「ゴール前のところであまり引きすぎず、ゴール前へどんどん入っていくように、ゴール前で勝負しようと言われました。次はホンマに大事な試合。それは来てみて改めて感じますね」と187cmの大型FWは神妙な面持ちでコメントしていた。

     ハリル監督は「2年間ずっとチェックし続けていたが、非常に質が高く、体格もあり、進化している。ここに呼べるのを嬉しく思う」と高評価。同じセレッソの先輩・山口蛍も「高さという部分は武器になると思うし、オーストラリアの屈強なDFにも負けないフィジカルを持ってる。終盤から出てくる可能性は十分ある」と即戦力としての大型FWに太鼓判を押していた。

     その杉本を筆頭に、6月のイラク戦(テヘラン)で吉田麻也(サウサンプトン)とセンターバックコンビを形成した昌子源(鹿島)、2年ぶりに代表復帰した柴崎岳(ヘタフェ)、1年ぶりの復帰となる武藤嘉紀(マインツ)、昨年11月以来の合流となる小林祐希(ヘーレンフェーン)はいずれも92年生まれ。

     今回外れた宇佐美貴史(アウグスブルク)を含む彼らは「プラチナ世代」と呼ばれ、早いうちから才能を高く評価されてきた面々だ。

    「今の中心選手たちが抜けたら」とは言わせない

     関西出身の杉本、昌子、宇佐美は小学校時代に関西トレセンで一緒にプレーした間柄。杉本、柴崎、小林もU-17代表でともに戦ったことがある。最終的に小林は2009年U-17ワールドカップ(ナイジェリア)から落選したが、それが糧になったと話す。

    「10代の頃、評価されていたプラチナ世代の選手は、球扱いに優れていて、自分がいい形でボールを持てたら素晴らしいプレーができるタイプが多かった。だけど、後からA代表になった選手はそうじゃない。自分も宇佐美みたいなうまい選手を見てプライドをへし折られたし、武藤も昌子も技術はそこまでじゃないかもしれないけどタフに戦える。そういう個性は大きい」というレフティの説明は、まさにその通りだろう。

     ハリル監督に満を持して抜擢された杉本にしても、単にうまいだけでなく、1~2年でゴールへ突き進む貪欲さと力強さを前面に出せるようになり、結果もついてきたからA代表に引っ張られた。ロシア行きを左右する最終決戦に大量5人が呼ばれた事実はやはり見逃せない点だ。

    「長谷部さんや本田圭佑(パチューカ)さんといった今の代表の中心選手たちが抜けたら、日本はアジアですら勝てない時期が続くかもしれないと思われてるけど、そんなの冗談じゃねえって感じ。そんなこと絶対言わせない」と小林は独特な言い回しでプラチナ世代の重責を語っていたが、それは他のメンバーにも共通する思いだろう。

    「今回の代表は92年組が多い。新しく呼ばれた健勇はヘディングの競り方に長けていて、ウチのナオ(植田直通=鹿島))があれだけ苦戦するのはあんまり見たことがない。やっぱりすごい選手だと改めて感じました。岳も長谷部さんみたいに『こいつについて行ったら勝てるんじゃないか』って思わせる雰囲気を持っている」と昌子は同世代へのリスペクトを改めて口にする。

     一方の杉本も「昌子のような選手が後ろにいてくれたら心強い」と26日の鹿島戦後に神妙な面持ちで話していた。そうやって彼らがお互いに敬意を払いつつ、切磋琢磨し、成長していけば、日本代表の若返りはより一層進むに違いない。

    先発出場が有力視されるのは昌子

     さしあたって、今回のオーストラリア決戦に限ってみると、先発出場が有力視されるのは昌子。すでに吉田との新コンビ結成がスタートし、本人も手ごたえを得ている。

    「いつも以上にプレッシャーはあると思うけど、それに押しつぶされるようでは選手としてダメ。プレッシャーもポジティブに楽しみに変えていけるくらいのメンタルを持っていたい。オーストラリアの球際はJリーグとは違うところがあるし、平気で両足スライディングもあるし、FWのユーリッチ選手のキープ力もすごい。注意したい」と24歳のDFは詳細に相手を分析し、ポイントを絞っている様子だった。

     そうやって具体的なイメージを描くことは勝利に向けて必要不可欠。彼には長谷部や吉田に匹敵するリーダーシップを求めたい。

     杉本、柴崎、小林、武藤に関してはいきなりの先発は難しいかもしれないが、どこかで出番が訪れる可能性はある。とりわけ、杉本は日本が勝っていても負けていても、終盤の切り札起用が少なからず考えられる。「やれる自信? 自信がないなら代表を辞退した方がいい」と鹿島戦後にキッパリ言い切った通り、今季J1で14ゴールを奪っている男は自信満々だ。

    「ずっと目指していた場所だし、監督も名前を出してくれていた。それでも呼ばれていなかったので、ずっと悔しい思いもしてきた。でも、この大一番で来ることができたので本当に力になりたいという気持ちが強い」と彼も語気を強めた。

     杉本が今、やるべき仕事はゴールを奪うこと。極めてシンプルだが、最も難易度の高いテーマでもある。それを遂行し、日本代表に新たな風を送り込むことができるのか。そこは注目すべき点だ。

     これから合流する3人を含め、今年25歳の円熟期を迎える92年組のブレイクに大きな期待を寄せたいものである。

    (取材・文:元川悦子)



    (出典 news.nicovideo.jp)

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    豪州メディアが日本代表の不安材料を指摘 本田と香川に疑いの目、ハリル監督は「失職危機」 | ニコニコニュース



    フットボールゾーンウェブ
    Football ZONE web
    豪州に悩みを引き起こす可能性がある二人はFW大迫とMF井手口

     

     日本代表は8月31日にロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦を迎える。日本代表は残り2試合を残し、2位サウジアラビアや3位オーストラリアと勝ち点1差で首位に立つ展開だが、相手メディアはバヒド・ハリルホジッチ監督の解任の可能性や、日本代表の看板だったパチューカFW本田圭佑とドルトムントMF香川真司の現状など不安材料を指摘し、日本不利と分析している。

     

    「サイタマで日本に全てのプレッシャーがのしかかる」と特集したのはオーストラリアスポーツメディア「ロアー」だった。「サッカールーズ」の愛称で知られるオージー軍団が直面する日本代表の不安材料を挙げている。

     

    「バヒド・ハリルホジッチはオーストラリアに負ければ失職危機にいる。埼玉スタジアムでサッカールーズは彼らにこそプレッシャーがかかっていると感じるべきではないか」

     

     記事ではベンチに立つ指揮官が窮地に立たされていると指摘。そして、「サッカールーズがホストチームを恐れる本当の理由は存在しない」とまで語気を強めている。

     

     オーストラリア代表に悩みを引き起こす可能性のある選手として、ケルンFW大迫勇也、ガンバ大阪MF井手口陽介の二人の名前を挙げる一方、日本代表を長らく牽引して来たコンビに関して疑いの目を受けている。

     

     

     

    調整遅れた本田と香川、敵国メディア低評価

     

    「キャプテンのケイスケ・ホンダとプレーメーカーのシンジ・カガワという、アジアフットボール界最大のビッグネームを日本は有している。そして、彼らは回答よりも多くの疑問を呈しているように見える」

     

     特集では本田と香川を懸念材料として挙げている。

     

    「先週のメキシコのクラブ、パチューカでホンダはデビュー戦ゴールを決め、日本サッカーで最も影響力を誇る選手の一人であるというパワーを想起させた。しかし、メキシコ中部でのファンファーレは一体どれほどのものなのか。往復移動が奪うものは言うまでもない。そして、一体なぜ、彼はメキシコリーグでプレーしているんだ?」

     

     昨季までACミランで3シーズン半に渡り、背番号10を背負った本田は2シーズン連続リーグ戦1ゴールで延長オファーを手にすることはできなかった。今季、新天地にメキシコを選んだが、欧州でのキャリアにひとまず別れを告げた本田の現状に疑問の視線を向けている。

     

     香川については「依然としてボルシア・ドルトムントで瑣末の存在であり続けている。彼とゲンキ・ハラグチは週末のブンデスリーガで途中出場で対峙することになった」と評価を下している。

     

     香川は肩の脱臼で、本田は右ふくらはぎの肉離れでそれぞれ調整の遅れを強いられた。敵国メディアの低評価に、本田、香川、そしてハリルホジッチ監督は勝利で見返すことができるだろうか。

     

    【了】

     

    フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

     

    ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

     

     



    (出典 news.nicovideo.jp)

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