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サッカーの事についてまとめています。 日本サッカー(J1・J2 etc) 海外サッカー(プレミア・リーガ・セリエA・ブンデス etc) 掲載しています。 良かったら覗いてください。

    カテゴリ: 日本リーグ

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    (出典 number.ismcdn.jp)



     Jリーグの再開日程がようやく決定した。J1の各クラブ7月4日のリスタートに向け、活動を本格化させている。すでに5月25日からグループ別の練習を再開しているセレッソ大阪も、6月1日から全体練習に移行。エースナンバー「8」をつける柿谷曜一朗は「素直に試合ができる喜びがありますけど、それまでの間、サッカー選手は今まで以上に新型コロナウイルスに対する注意を払う必要がある。より一層、気を引き締めて、集中した生活をしていかなければいけないと思います」と実戦に戻るに当たっての強い決意を口にした。Jリーグが選手・審判2340人のPCR検査実施に踏み切るなど、万全の安全対策を取ってリスタートすることに感謝しつつ、彼らは本番に向けて調整していくことになる。

     再開直後の数試合は無観客になる見通しだ。柿谷自身も「サッカーは観客やサポーターあってのもの。それが欠けてしまうとモチベーションも上がりにくくなる」と寂しさをにじませる。その反面で「映像やからこそ、巻き戻して見たくなるプレーだったり、最後の最後に目が離せない試合展開、諦めない姿勢を違った形で届けられるかなと思います」と前向きな部分を強調した。そういった新たな魅力を伝えるためにも、彼のような高度な技術と創造性あふれるプレーヤーが大きなインパクトを残さなければいけない。今後への期待は高まる一方だ。

     とはいえ、ロティーナ体制が発足してからというもの、彼は多くの浮き沈みを味わってきた。昨季開幕時はFWのスタメンに陣取っていたが、徐々に出場機会が減り、一時はベンチ外という屈辱を味わった。かつて日の丸を背負い2014年ブラジルワールドカップに参戦した男にしてみれば、大いなる挫折に他ならなかったが、「俺はこのクラブで這い上がる」と懸命に序列を上げるべくアピールを続けた。真摯な姿勢を見せる柿谷を指揮官も徐々に評価するようになり、昨年9月1日川崎フロンターレ戦から先発に復帰。10月18日コンサドーレ札幌戦と11月30日清水エスパルス戦でゴールを奪うなど、尻上がりに存在感を示す形で昨季を終えた。そんな紆余曲折の軌跡を辿ったからこそ、「よりチームに貢献する」という意気込みを持って今季を迎えたに違いない。

     その2020年も、最初の公式戦となった2月16日YBCルヴァンカップ松本山雅戦では左MFで先発を勝ち取ったが、22日のJ1開幕・大分トリニータ戦では清武弘嗣のスタメン復帰でベンチに追いやられた。ロティーナ監督はブルーノ・メンデスと奥埜博亮のFW起用にこだわりが強く、左MFに関しても清武への信頼が厚いため、柿谷にとって厳しい状況なのは変わりない。ただ、再開後は超過密日程になるため、チーム全体が一丸となって総力戦で乗り切らなければならなくなる。彼の出番が増えるのも間違いなさそうだ。

     ハードスケジュールを想定して、本人も中断期間は外出自粛を徹底。「ホントに家族以外の誰にも会ってないからコロナにかかってる可能性はほぼない」と言い切るほど、自分にできることを徹底的にやってきた。オンライントレーニングにも精力的に取り組んだ成果もあって、コンディションも悪くないというから楽しみだ。

     同時にファンとの交流も大事にした。クラブが活動休止になってから、柿谷は毎日16時からインスタライブを開始。練習再開前日の5月24日まで約50日間も継続し、最終日には1500人超が視聴するほどの人気を博した。「始めた一番の理由は暇やったから。暇つぶしっていうのが正解だと思います」と本人は冗談交じりに話したが、コロナ禍で辛い思いをしている人々を少しでも元気づけたいという思いやりがあってのことだった。

    「最初は『はよ、練習始まれ』『はよ、再開の報告をさせろ』という気持ち。それに尽きましたね。まさか50日くらいもやらなアカンようになるとは思ってなかった(苦笑)。そういう中でも『力になります』『勇気をもらいました』といったコメントを見てたら、やって良かったなと思いましたね。ただ、最近問題になってる誹謗中傷が僕のところにも来たんです。SNSで発信してる分、メチャメチャ考えさせられる時間があった。すごい落ち込んだし、何とかできんのかなとね。人を傷つけるのは、コロナで自粛せずに遊びに行ってるようなもの。自分が大切な人を守れるようなお手本にならなアカンとすごく感じたし、暗い気持ちを持ってる人らを明るい気持ちにさせられるような1年にしたいと思います」

     サッカーのない日常を体験して、かつてないほど多くの気づきを得た柿谷。それを生かし、還元する場はピッチ上しかない。チームや仲間、家族、サポーターと自分を支えてくれる多くの人のために、持てる力のすべてを出し切ること。それが今の彼に託される責務と言っていい。

    「改めてあと10年はやりたいと思った? いや、もともと10年はやれますし、10年以上は全然やれるんで、そこの心配はしてないです」と長期現役続行宣言をしてみせた柿谷。少年時代からの憧れだった三浦知良横浜FC)の領域に少しでも近づくためにも、まずは30代を迎えた今、大いなる輝きを放つことが求められる。彼のポテンシャルを考えれば、2013年J1で挙げた21ゴールという数字を超えることも十分可能なはず。エースナンバー「8」を背負う男に似合う活躍を見せ、試合から遠ざかった日々に抱いたさまざまな感情を爆発させてほしいものだ。

    [写真]=Jリーグ


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【Jリーグ】「無観客でも違った魅力を届けられる」サッカーのない日常から得た多くの気づき|柿谷曜一朗(セレッソ阪/FW)】の続きを読む

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    宇佐美貴史×柿谷曜一朗“天才対談”|第7回】遠藤や森島氏ら偉大なレジェンドの背中を追う

     新型コロナウイルスの影響でJリーグが中断するなか、ガンバ大阪FW宇佐美貴史セレッソ大阪FW柿谷曜一朗が、オンラインFootball ZONE webの独占インタビューに応じた。アカデミー出身で、幼少期から“天才”と呼ばれ続けてきた2人。G大阪C大阪という強烈なライバル関係を持つ両クラブエースは、互いのプレーをどのような目で見てきたのか。そしてクラブの「象徴」に向ける思いとは――。

     アカデミー出身で現チームエースクラブに対する愛情も深い。柿谷は、“ミスターセレッソ”ことレジェンドFWで現在は社長を務める森島寛晃氏や、MF香川真司(サラゴサ)らが背負った伝統の背番号8を付ける。その肩にのしかかる重みを知っているからこそ、自身の立場を理解している。

    柿谷「ぶっちゃけ言うと、セレッソにヤットさん(G大阪MF遠藤保仁)みたいな(大黒柱)タイプがおらん。それが悔しい……わけじゃないけど、めちゃくちゃ羨ましい。鹿島(アントラーズ)には小笠原(満男)さんがいたり、川崎(フロンターレ)は(中村)憲剛さんがいたり。セレッソには森島さんやアキさん(西澤明訓)が引退してから(大黒柱的な存在が)おらん。俺は、ガンバに対してそれが羨ましい。それで、ヤットさんとは全然やり方は違うけど、次のそういう立場に絶対なって欲しいと思ってるのは、間違いなく貴史。それは間違いない」

     G大阪には現在40歳で2001年から在籍する絶対的な存在、MF遠藤保仁チームを支えている。日本代表としては国際Aマッチ最多となる152試合に出場。プロ23年目を迎えた2月23日横浜F・マリノスとの開幕戦(2-1)に先発出場し、J1最多タイとなる通算631試合出場を達成した。今季、リーグ再開後には新記録達成が確実視されており、鉄人が見せる背中はあまりにも偉大で大きい。柿谷はC大阪で8番を付けるが、G大阪の次期「7番」にかかる重圧は相当なものだろう。

    柿谷「そういう(大黒柱のような)存在になった貴史、なっていく貴史を見たい。俺もセレッソで8番を背負っているからこそ、そういう立場にならないといけない。だけど、森島さんとかと同じことをするわけではない。貴史がどう思っているかは分からんけど、クラブのそういう存在に俺らはならなあかんのかな、と思う」

    「恐ろしく以下同文」宇佐美の“象徴”としてのビジョンは? 「継いでいかなあかん

    宇佐美「恐ろしく以下同文でビックリしたんですけど……。本当に今、(G大阪には)ヤットさんという太い存在がある。でも、いつかはいなくなるわけで、それは継いでいかなあかんものやし、自分のやり方でチームにいい影響を与えていかないとあかん。ヤットさんの真似をするつもりはない。自分が見てきたものとか、やってきたことがヤットさんとは全然違うから。僕なりのやり方でいい影響とか、いい背中は見せられるはずやから。それは(G大阪に去年の夏)帰ってきてから意識し出していますね。自分のやり方でヤットさんの存在に近づいていかないと、いなくなった時、軸がぶれてしまうチームだと良くない。だから、そういう存在でいたいと強く思います」

     森島氏や遠藤の背中を追ってきた2人。未来へ語り継がれるようなクラブの象徴になるためにも、今できることから地道に取り組んでいる。特に、現在は新型コロナウイルスの影響を受けて自宅待機が続く。そうしたなか、2人は公式インスタグラムYouTubeなどSNSを利用して、毎日のように発信を続けている。

    宇佐美「やっぱりクラブへの愛情を発信するのもそうやけど、選手も待っているだけじゃ絶対にあかんと思う。応援してもらうことを求めていくだけじゃ絶対あかんと思うし、応援してもらうからには、こっち側から好きになってもらえるようなことを絶対にしないとあかん。(発信は)そういう気持ちの表れでもある。自分が動画で発信するのもそうやし、それで結果注目してもらえて『注目してもらったからには頑張らないと』とプレーが良くなって。プレーを見てもらって、さらに好きになってもらって……というポジティブな感情をどんどん重ねられるように始めている。サッカーで(ファンに対して)何もできない分、いいきっかけにはなっているかな、中断が」

    柿谷「久しぶりにサッカーから離れて、毎日サポーターと触れ合ってみて『早くサッカーがしたい』『応援してくれる人たちってこんなにおるんや』と改めて実感できている。いい準備して、応援してくれる人らと優勝したい。けど、今できるのは楽しむことぐらいやから、というふうには考えられるようになったかな」

     クラブの“象徴”として、“大黒柱”として、これからより大きな存在となり支えていくために――。新型コロナウイルスの影響でリーグ再開が先送りとなっている今も、2人は愛するクラブファンのために思考を巡らせている。(Football ZONE web編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

    セレッソ大阪FW柿谷曜一朗とガンバ大阪FW宇佐美貴史【写真:Noriko NAGANO 高橋学】


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    (出典 sportiva.shueisha.co.jp)



    愛息パウロくんに「5歳の誕生日おめでとう!」 イニエスタが「マリオ」姿を披露

     J1ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが公式インスタグラムを更新し、「5歳の誕生日おめでとう!」と自宅で開催した息子の誕生日ショットを公開している。イニエスタは日本の人気キャラクターマリオ」に扮し、「クール」「なんて可愛さだ」などの声が上がっている。

     新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断していたなか、6月27日からJ2とJ3リーグ7月4日からJ1リーグの再開が決まった。神戸は5月25日から練習を再開しており、1日から全体練習を始めている。

     そんななかイニエスタ5月31日インスタグラムを更新し、「5歳の誕生日おめでとう!」とメッセージを発信。3枚の写真を添え、長男パオロくんの誕生日会を祝う様子を公開した。

    「君が幸せに過ごせて、素晴らしい一日でした! こんなエネルギーと君の愛を感じながら成長を見守るのが嬉しいです! 愛してるよ、パオロ・アンドレア!」

     主役のパオロくんを中心に6ショットを室内で撮影。イニエスタらは日本の人気ゲームキャラクターマリオ」に変装し、トレードマークの赤い帽子などを着用してポーズを決めている。

     コメント欄では「おめでとう!」の祝福メッセージが続々と届き、海外ファンから「なんて可愛さだ」「クール」「素敵な家族だ」などの声が上がった。

     シーズン再開後の対戦カードは後日発表予定となっている。しばらくは無観客での試合開催となる見込みだが、イニエスタが再び日本サッカー界を盛り上げてくれそうだ。(Football ZONE web編集部)

    神戸の元スペイン代表MFイニエスタがマリオの姿に…【写真:高橋学】


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    (出典 prtimes.jp)



    Jリーグの再開が決定、神戸DFフェルマーレンの動向を母国ベルギー紙が注視

     Jリーグの再開が決まったなか、J1ヴィッセル神戸ベルギー代表DFトーマスフェルマーレンの動向を注視していた母国紙「Het Nieuwsblad」は「フェルマーレンに朗報」と報じている。

     新型コロナウイルスの影響でJリーグは2月の開幕節後に一時中断。当初、4月下旬から5月上旬に順次再開するプランだったが、感染拡大を受けて白紙に戻っていた。日本政府の緊急事態宣言5月25日に解除され、同月29日にJリーグが臨時実行委員会を開催。同日、6月27日からJ2とJ3、7月4日からJ1を段階的に再開させると発表した。

     ベルギー紙「Het Nieuwsblad」は「トーマスフェルマーレンとって朗報:日本のサッカーリーグ(J1)が7月4日に再開」と報道。代表戦士の動向を追いつつ、「日本のJリーグ無観客のなかで再開する」と記している。

     記事では「安全面ではまだ注意すべき点はあるものの、サッカーが再び可能になった」と言及。「一般人は入れない。しかしリーグは、状況が許せばファンが再びスタジアムに入れるように準備をするとしている」と伝えた。

     現在34歳のヴェルマーレンは、2019年夏に名門バルセロナから神戸に加入し、Jリーグ1年目はリーグ戦8試合でプレー。元日の天皇杯決勝・鹿島アントラーズ戦(2-0)でフル出場し、クラブ初のタイトル獲得に大きく貢献した。さらなる活躍が期待されるベルギー代表DFに母国紙も注目を寄せていた。(Football ZONE web編集部)

    ヴィッセル神戸のベルギー代表DFトーマス・フェルマーレン【写真:高橋学】


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    宇佐美貴史×柿谷曜一朗“天才対談”|第6回】19歳宇佐美バイエルン移籍を振り返る

     新型コロナウイルスの影響でJリーグが中断するなか、ガンバ大阪FW宇佐美貴史セレッソ大阪FW柿谷曜一朗が、オンラインFootball ZONE webの独占インタビューに応じた。アカデミー出身で、幼少期から“天才”と呼ばれ続けてきた2人。G大阪C大阪という強烈なライバル関係を持つ両クラブエースは、互いのプレーをどのような目で見てきたのか。そして天才に訪れた「転機」とは――。19歳で海を渡った宇佐美が、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝の“裏話”などを明かした。

     現在、両クラブエースに君臨する28歳の宇佐美と30歳の柿谷。だが、ここまでの道のりは決して“順風満帆”と言えるものではなかった。何度も壁にぶち当たり、時には挫折も経験した。2014年ブラジルワールドカップ(W杯)メンバーに選出され、スイスの強豪バーゼルへ渡った柿谷は、1シーズン半で古巣へ復帰。一方の宇佐美は、19歳でドイツバイエルン・ミュンヘンへと移籍を果たし、翌年にはホッフェンハイムに挑戦の場を移した。だが、なかなか結果を残せないまま13年夏に当時J2だったG大阪へと復帰した。

     16年に2度目の海外挑戦を決めた宇佐美は、再びドイツの地を踏み、アウクスブルクとデュッセルドルフプレー。そして、昨季途中に低迷していた古巣の救世主となるべくG大阪に戻ってきた。どん底に落ちても何度も這い上がってきた宇佐美サッカー人生。そのなかでも、柿谷が印象深いのはやはり衝撃の移籍となったバイエルン時代だったようだ。

    柿谷「貴史の印象的な試合は、バイエルンに行ってすぐバルサとした試合。俺自身、相手に衝撃を与えるプレーを今も心掛けているのはあるけど、貴史がやってきた実績と比べたらレベルの差はあると思う。19歳の時やんな? それでバルサと試合をしたなかで、まず普通に馴染んでやっていることが凄いのに、それでも物怖じせんといつも通りのプレーをしていた。それで、試合が終わった後にチアゴが寄って来て。普通、反対やん? バルサと試合できて、貴史が『握手して下さい!』やん? どうなってんのって思ったよ、あの試合を見た時」

     11年にバイエルンへ加入した宇佐美は、プレシーズンに強豪クラブが集まって行われる親善試合アウディカップの決勝に先発出場。そこでスルーパスで決定機を演出するなど、名刺代わりの活躍を見せた。試合後には当時バルサに所属していたスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ(現バイエルン)から、ユニフォーム交換を求められた。

    バイエルン時代に経験したCL決勝の“裏話” 「ピッチの中の空気ってどんなんや」

    柿谷「CL決勝もいってるやんな?」

    宇佐美「一応ベンチには座っていました」

    柿谷「CL決勝のベンチに座れるなんて、そうそうおらんやろうし。その時は試合出てへんから、ベンチ座っても面白くないって考えたと思うねん。俺も19歳でベンチ座っていたら、『試合出てへんもん』って思っていると思う。でも、この先日本人がCL決勝の舞台におれるかって言われたら……。今、可能性があるのは(南野)拓実。今、若手がこんなに海外へ行っていても(10代でCL決勝のベンチは)無理なわけやん。俺、あんまりガンバの選手褒めたら怒られるから言わへんけど(笑)、貴史以上の実績ってないと思うから。それは自分がCLに出たっていうのもある。技術とかプレーどうこう以前。それは当たり前で、ほんまに俺の中では日本一やと思う。俺やったら、めっちゃ自慢してるもん(笑)

     2012年5月19日ドイツミュンヘンで行われたCL決勝。ホームスタジアムで開催された決勝に出場したバイエルンは、チェルシーを迎え撃つも試合は1-1で決着がつかず、PK戦に突入した。最終的には、3-4で“アウェー”となったチェルシーバイエルンを破って初優勝。この一戦を、背番号14の宇佐美はベンチから見ていた。

    宇佐美ピッチレベルで見ていて、いい経験、濃密な経験だった。最後PK戦になった時も、みんなが『蹴りたくない』って言い出して。だから(GKのマヌエル・)ノイアーが3番目に蹴ってるんですよ。みんな逃げたんですよ、後ろ後ろに下がって。ミュンヘンホーム開催やったから負けられないっていうのもあったし、これぐらいの選手たちが蹴りたくないっていう『ピッチの中の空気ってどんなんや』と思った。(ピッチ)外と中の熱量の差はあった。でも、いい経験はできたけど、どっちかと言うと必要ないかなあ。思い出すこともないし、俺は日本人のCLベストは(内田)篤人くんの(シャルケ時代)ベスト4でいい。何もしてへんし。消化試合に1試合出ただけやし……。でも、めちゃくちゃいいところに座っていい景色を見せてもらった」

    柿谷「誰もできひんし、誰もしたことない。やっぱりCLは凄い。W杯もそうやけど、ちょっと規模が違う。人生を懸けている」

    柿谷が認める宇佐美の存在 「ないものねだりみたいなので、好きになってしまう」

     柿谷自身もバーゼル時代にCLに出場したからこそ抱いた特別な思い。その気持ちを受け止めながら、宇佐美は当時の“裏話”を交えながら冷静に振り返った。CL決勝でPKを蹴るということ。数メートル先で起こっていることが感じきれなかった。だが、その経験さえも確かな糧。だからこそ、柿谷も言葉を続ける。

    柿谷「貴史のシュートセンスとかドリブルセンスって俺はないに等しい。俺もドリブルだってできへんことはないけど、ドリブルで人を魅了するというタイプではなかったから。FWとして必要な要素が詰まっている。(宇佐美は)もともとFWをずっとしていたわけじゃないのに。ないものねだりみたいなので、好きになってしまう。人を沸かせられるということに」

     2人が欧州から古巣へ復帰したことを、人は失敗と言うかもしれない。それでも、失敗を、過去を恐れずに今もサッカーを続けている。どんな「転機」も受け入れて道を切り開く。CL決勝の舞台で宇佐美が感じたことは、必ずや今につながっているはずだ。(Football ZONE web編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)

    宇佐美貴史のバイエルン時代について柿谷曜一朗が自身の意見を強調した【写真:Getty Images】


    (出典 news.nicovideo.jp)

    【【Jリーグ】宇佐美とバイエルン時代、CL決勝で感じた“熱量差” 柿谷は意義強調「貴史以上の実績ない」】の続きを読む

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