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プレミアリーグ第27節、マンチェスター・ユナイテッドvsサウサンプトンが12日にオールド・トラッフォードで行われ、0-0のドローに終わった。

現在、3位のユナイテッドは、降格圏の19位に沈むサウサンプトンと対戦。前節、リバプール相手にクラブ史に汚点を残す0-7の惨敗を喫し、公式戦12試合ぶりの敗戦となった赤い悪魔。それでも、ミッドウィークヨーロッパリーグ(EL)では難敵ベティス相手に4-1の快勝を収め、見事なリバウンドメンタリティを示した。

リーグ戦で2試合ぶりの勝利を狙った中2日の一戦では先発2人を変更。ダロトとフレッジに代えてワン=ビサカ、サンチョを起用。カゼミロをアンカーインサイドハーフサンチョブルーノ・フェルナンデスを並べた[4-3-3]で臨んだ。

過密日程のユナイテッドに対して、コンディション面で勝るサウサンプトンが強度の高いプレーで序盤から圧力をかけていく。要所で相手のプレスを剥がして一気に局面を変えるホームチームは、16分にB・フェルナンデススルーパスに抜け出したラッシュフォードがボックス左に持ち込んで右足のシュートを狙うが、これはGKバズヌの好守に遭う。

以降は一進一退の攻防が続く中、24分にはサウサンプトンビッグチャンスカウンタープレスの形からボックス左でペローが上げたクロスゴール前に飛び込んだウォルコットがヘディングで合わすが、ゴール至近距離からのシュートはGKデ・ヘアが驚異的な反射神経ではじき出した。

時間の経過と共に試合は膠着し始めるが、流れを大きく左右するアクシデントが発生。32分、中盤でのイーブンボールに反応したカゼミロがアルカラスの脛に不可抗力ながら足裏を見せたタックルを見舞う。当初はイエローカードの判定もオンフィールドレビューの結果、危険なタックルと判断されてカードの色が赤に変更。今季2度目の一発退場となったカゼミロは4試合の出場停止が濃厚に。

前半で数的不利を背負う厳しい判定となったユナイテッドは、パワーが残っている前半の内にリードを奪おうと、ここから攻勢を仕掛ける。

その流れでB・フェルナンデスとDFウォーカーピータースの接触プレー、ラッシュフォードクロスに対するDFベラ=コチャプの腕付近でのブロックと2度PK獲得のチャンスが訪れるが、いずれもお咎めなしの判定に。この微妙な判定にピッチ上の選手、スタンドホームサポーターフラストレーションを溜める中、前半終盤にはヴェグホルストを下げてマクトミネイを投入し、バランスを整える形でハーフタイムを迎えることになった。

互いに選手交代なしで臨んだ後半は、ユナイテッドも前半終盤のようなパワーを出せず。アウェイチームが押し込む時間帯が続く。

54分にはボックス手前の好位置で得たFKを名手ウォード=プラウズが直接狙うが、右足のシュートクロスバーの上部を掠める。さらに、64分にはユナイテッドのCKを撥ね返してのロングカウンターからウォルコットが相手陣内を独走し、ボックス内で絶好機を迎えるが、DFマルティネスの寄せもあって圧力を受けて放ったシュートはGKデ・ヘアのワンハンドセーブに遭う。

耐える展開が続きながらも攻める姿勢を失わないユナイテッドは、68分にB・フェルナンデスの鋭いミドルシュートゴールに迫るが、GKバズヌにわずかに触られたシュートは右ポストを叩く。この決定機を逃した直後には相手のセットプレーからウォーカーピータースに決定機を許すが、こちらも左ポストを叩いた。

後半半ばから終盤にかけて苦しい戦いを強いられたユナイテッドは、サンチョアントニーを下げてペリストリ、ガルナチョとフレッシュなアタッカーの投入でカウンターの鋭さを維持。だが、そのガルナチョが相手との接触プレーで足首を負傷。気迫でプレーを継続したアルゼンチン代表FWだったが、試合終了間際にフレッジとの交代でピッチを後にした。

後半最終盤にはサウサンプトンが決死のパワープレーを敢行したが、マグワイアの投入で空中戦に備えたホームチームが泥臭く守り抜き試合は0-0のままタイムアップリーグ連敗こそ回避したテン・ハグのチームだったが、カゼミロの4試合サスペンションガルナチョの状態も懸念される厳しい結果となった。

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(出典 news.nicovideo.jp)