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 バイエルンは31日、マンチェスター・Cからポルトガル代表DFジョアン・カンセロを今季終了時までのレンタル移籍で獲得したことを発表した。

 “デッドライン・デー”に今冬最大級のビッグディールが成立した。イギリスメディア『アスレティック』によると、契約には7000万ユーロ(約99億円)の買い取りオプションが付随しているという。なお、バイエルンでの背番号は「22」に決定した。バイエルンは今冬既にボルシアMGからスイス代表GKヤン・ゾマー、フリートランスファーでオランダ代表DFデイリー・ブリントを獲得しており、カンセロは3人目の補強となる。

 今回の『アスレティック』の報道によると、バイエルンは長年のカンセロの動向を追っていたという。現在、バイエルンではモロッコ代表DFノゼア・マズラウィが軽度の心膜炎で離脱を強いられている。フランス代表DFリュカエルナンデスは右ひざ前十字じん帯断裂で今季絶望となっており、同DFベンジャマン・パヴァールは今季終了後に移籍の可能性が浮上している。今季だけでなく将来的にサイドバックの人員が手薄になることを見据え、カンセロの獲得に踏み切ったようだ。

 バイエルンへの加入に際し、カンセロはクラブ公式HPを通してコメントを発表している。

バイエルンは世界で最も大きく、そして偉大なクラブの一つだ。このような素晴らしい選手たちと一緒にプレーできることは僕にとって大きなモチベーションになる。このクラブ、このチームタイトルのために生きていて、毎年のようにタイトルを獲得していることは知っている。そして僕も成功への欲求に駆られている。バイエルンのためにベストを尽くすよ」

 カンセロは1994年5月27日生まれの現在28歳。ベンフィカの下部組織出身で、2014年1月にトップチームデビューを飾った。その後はバレンシアインテルユヴェントスプレーインテル在籍時の2017-18シーズンユヴェントス在籍時の2018-19シーズンにはセリエAベストイレブンに輝いていた。2019年夏にブラジル代表DFダニーロとのトレードでマンチェスター・Cに完全移籍加入した。加入初年度はイングランド代表DFカイルウォーカーポジションを譲ることも多かったが、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で“偽サイドバック”として新境地を開拓。2020-21シーズンからは左右のサイドバックで主力に定着し、マンチェスター・Cプレミアリーグ連覇に貢献した。

 2022年2月には契約を2027年夏まで延長しており、今シーズンからは背番号を「7」に変更。今季も開幕から左サイドバックを中心にポジションを掴んでおり、ここまで行われた公式戦26試合の出場で2ゴール5アシストを記録。しかし、2023年に入ってからは序列が低下しており、U-19イングランド代表DFリコ・ルイスオランダ代表DFネイサン・アケにポジションを奪われていた。直近の公式戦は3試合連続でベンチを温めており、クラブに移籍希望を伝える流れとなっていた。

 また、ポルトガル代表としても2016年9月にデビューを飾った。FIFAワールドカップカタール2022でもポルトガル代表メンバーに選出されており、決勝トーナメント1回戦のスイス代表戦を除く4試合に出場。これまでにポルトガル代表通算で41試合のピッチに立ち、7ゴール6アシストを記録している。

カンセロがマンCからバイエルンへ電撃移籍 [写真]=Getty Images


(出典 news.nicovideo.jp)