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 バルセロナスペイン代表MFガビのトップチーム登録手続きを行ったものの、ラ・リーガに却下されてしまったようだ。25日、イギリスメディア『アスレティック』やスペイン紙『アス』が伝えている。

 バルセロナは近年、ずさんなクラブ運営や補強戦略、新型コロナウイルス感染症COVID-19)の影響により、財政難に苦しんでいる。クラブは関連会社や放映権の売却、給与削減等で資金捻出を図ったものの、状況の大幅な改善は見られていない。トップチームでは、ラ・リーガが定めたサラリーキャップを上回っているため、事実上新たな選手の登録ができない状態となっている。

 今シーズンここまで公式戦27試合に出場し1ゴール5アシストマークするなど、18歳ながら絶対的主力として活躍しているガビも上記の理由からトップチーム登録ができておらず、登録上はアカデミー(育成組織)の選手という位置付けになっている。ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホについては2022年4月に合意した新契約でのトップチーム登録が実現していないようだ。

 報道によると、バルセロナは元スペイン代表ジェラール・ピケの現役引退や、オランダ代表FWメンフィス・デパイのアトレティコ・マドリード移籍によって、ラ・リーガが定める規定を満たすことができると考え、この度ガビのトップチーム登録を試みたと模様。しかしながらラ・リーガ側は基準に合致していないと判断し、バルセロナ側の要求を却下したようだ。

 今回のラ・リーガの判断により、ガビは今後しばらくは引き続き登録上アカデミー(育成組織)所属の選手としてトップチームプレーすることになるという。なお、バルセロナアカデミー(育成組織)の選手は、「25」番以下の背番号を着用できないことになっているという。多くのファンサポーターはガビの「6」番着用を期待しているものの、バルセロナ側はトップチーム登録が叶った際に新たな背番号を与えたいと考えているようだ。こうしたことから、ガビの「6」番着用もしばらく先のこととなるかもしれない。

 今回の事態の背景には、今シーズンチャンピオンズリーグ(CL)早期敗退によって収入が減少したことの影響もあるとされている。『アスレティック』は、バルセロナが登録の問題の解決を望む場合、他の選手の給与の大幅削減、または新たなスポンサーの獲得による収入の増加が必要になると指摘している。

バルセロナで活躍中のガビ [写真]=Getty Images


(出典 news.nicovideo.jp)