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プレミアリーグ第18節、トッテナムvsアストン・ビラが1月1日トッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのアストン・ビラが0-2で勝利した。

再開初戦となったブレンフォードとのアウェイゲームを2-2のドローに持ち込んだ4位のトッテナム。ここ最近の失速によって下位との勝ち点差が縮まっている中、2023年初戦では12位のアストン・ビラをホームで迎え撃った。

コンテ監督は前節から先発4人を変更。守護神ロリスの復帰に加え、ダイアーとタンガンガに代わってベン・デイビスと、カタールワールドカップ王者のロメロが復帰。また、筋肉系のトラブルでベンチ外のクルゼフスキに代わってブライアン・ヒルが加入後2年目にして初のリーグ戦スタメンとなった。

直近9試合連続先制点を許すなど、前半の戦いに大きな問題を抱えるトッテナムは、前から積極的にプレッシャーをかけるアグレッシブな入りを見せる。

ただ、細かく繋ぐプレー、GKオルセンからのロングボールと局面に応じて割り切った姿勢を見せるアウェイチームになかなか守備が嵌らない。一方で相手が攻撃にリスクを冒さないこともあり、ワトキンスの抜け出しの場面以外にピンチは訪れず。

新年初戦としてはスペクタクル性を欠くクローズな展開が以降も続く。徐々に相手陣内で押し込む形を作り出すホームチームだが、両ウイングバックを含めた5トップに対して、時に6バックの形でスペースを消すエメリ仕込みの老獪な守備に苦戦。ブロックの前でボールを動かすのみで、決定機はおろかフィニッシュまで持ち込めない。

3バック全員にイエローカードが出るなど、やや相手よりのジャッジにもフラストレーションを溜める中、40分にはようやく最初の決定機。最後尾のラングレからのフィードに絶妙な斜めのランニングでオフサイドをかいくぐったペリシッチがボックス右でGKを引き付けて浮き球のクロス。これを中央で競り勝ったケインが頭で枠の左隅へ飛ばすが、これはDFヤングの見事なゴールカバーに遭う。

その後、ハーフタイム直前にかけては攻撃のリズムを掴み始めて幾度か良い形のコンビネーションプレーを見せたが、前半の内にゴールをこじ開けるまでには至らなかった。

ゴールレスという最低限の状況を維持して試合を折り返しトッテナムだが、後半立ち上がりに失点を喫する。50分、ドウグラスルイスのミドルシュートをGKロリスファンブルして前にこぼすと、これに反応したワトキンスがDFに先んじてボールを回収。そして、冷静にマイナスへ落としたボールをブエンディアが利き足とは逆の右足でニア下へ突き刺した。

守護神のミスから10試合連続先制を許したトッテナムは、ベンチにアタッカー不在というスカッド事情もあってより厳しい状況に。57分にはFKの流れからビスマのクロスに反応したボックス左のペリシッチに決定機も、体勢を崩しながら放ったシュートは枠を捉え切れない。

流れを変えたいコンテ監督は、63分に消化不良の初先発となったブライアン・ヒルを下げてセセニョンを投入。ペリシッチを3トップの一角に上げる。

これに対してエメリ監督はFWベイリーを下げてDFキャッシュを投入し、ブエンディアを2トップの一角に上げてキャッシュをサイドハーフに置き守備時の6バック色を強める。

焦りからミスが目立つトッテナムに対して、着実に自分たちの役割を遂行するアウェイチームは相手のミスを見逃さずに2点目を奪い切る。73分、相手陣内でビルドアップに圧力をかけてカウンターを発動。中央のマッギンからの正確なパスに3列目からの飛び出しでゴール前に飛び込んだドウグラスルイスが絶妙な左足のファーストタッチから右足のシュートを流し込んだ。

これでブレンフォードに続き2点を追う展開となったトッテナムだが、この試合ではここまで見せていた底力が完全に影をひそめる。

その後、エメルソンやパプ・サール、スペンスといったフレッシュな選手をピッチに送り出すが、チャンバースとベドナレクら守備的な選手をピッチに送り込むビラの堅守を最後までこじ開けることができず。

この結果、ホームで完敗のトッテナムは連続先制点献上記録を2桁に更新し、3試合ぶりの黒星で2023年スタートすることになった。

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(出典 news.nicovideo.jp)