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世界最高峰の選手の1人であるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(37)が、ヨーロッパでのキャリアを終え、アジアへとやってきた。

31日、サウジアラビアのアル・ナスルがC・ロナウドとの契約を発表。契約期間は2025年までとなり、報道によれば年俸は破格の1億7700万ポンド(約280億円)と見られている。

2030年ワールドカップ(W杯)招致を目指すサウジアラビアアンバサダーにもなってもらいたい考えがあるようで、戦力としてだけでなく、様々な部分での影響力に期待をしていることがわかる契約となった。

そのC・ロナウドが加入したアル・ナスルとは一体どんなチームなのか。基本的な情報を紹介したい。

サウジアラビアの強豪クラブの1つ

中東クラブといえば、「アル・○○」というクラブが多く、混同してしまう方も多いだろう。また、アル・ナスルという名前は、アラブ首長国連邦(UAE)にもアル・ナスルSCというクラブがあるが、C・ロナウドが加入したのはサウジアラビアクラブであり、別物だ。

サウジアラビアの強豪といえば、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で日本勢が何度も対戦しているアル・ヒラルというクラブがある。このクラブは、アル・ナスルの最大のライバルとして知られ、人気も高いクラブ。共に首都のリヤドが本拠地であり、リヤド・ダービーは大きな盛り上がりを見せる。

リーグ優勝は9回で、最後の優勝は2018-19シーズン。それ以降はタイトルを獲得できていないのが現状だ。(スーパーカップを除く)

シーズンサウジ・プロ・リーグで10試合を終えて勝ち点23の2位に位置。首位はアル・シャバブで勝ち点差は1だ。なお、王者のアル・ヒラルは勝ち点21で4位につけている。

指揮官日本代表選手も指導した過去

現在のアル・ナスルを指揮するのはフランス人のルディ・ガルシア監督だ。これまでサンテチェンヌやディジョンル・マン、リールなどフランス国内クラブを指揮すると、2013年から2016年1月まではローマを指揮。2016年10月マルセイユの監督に就任すると、日本代表DF酒井宏樹(浦和レッズ)を指導。2019年10月からリヨンの監督に就任した。

リール時代には、FWムサ・ソウやMFエデン・アザールを擁し、2010-11シーズンリーグ・アンとクープ・ドゥ・フランスで優勝した経歴がある。

2022年7月にアル・ナスルの監督に就任。前述の通り初のサウジアラビアでの指揮は2位と好位置につけている。

◆欧州でのプレー経験者を補強中

C・ロナウドの補強は大きなものとなったが、すでにチームの強化は進んでいた。

2022年夏には、2018年ロシアW杯で日本代表とも対戦したことがあるコロンビア代表GKダビド・オスピナをナポリから獲得。また、マルセイユ時代の教え子でもあるスペイン人DFアルバロ・ゴンサレスも獲得した。

さらに、かつてはバイエルンヴォルフスブルクマルセイユでもプレーしたフェネルバフチェの元ブラジル代表MFルイス・グスタボも獲得。スタッド・ランスからはコートジボワール代表DFジスランコナンなども獲得していた。

ヨーロッパサッカーを知り、ガルシア監督がよく知る選手を補強してチームは上手く機能している状況。C・ロナウドチームに馴染むことはすぐにできる可能性もありそうだ。

カタールW杯出場選手も所属

そしてカタールW杯に出場した選手たちも所属している。サウジアラビア代表では、MFアリ・アル・ハッサン、MFサミ・アル・ナジェイ、DFスルタン・アル・ガナムなど、6名が所属している。

さらに、カメルーン代表として参加したFWヴァンサン・アブバカルも所属。かつてベンフィカで逸材として騒がれた元ブラジル代表MFタリスカも所属している。

サウジアラビアだけでなく各国の代表クラスの選手も所属しており、来シーズン以降のACLではC・ロナウドプレーが見られる可能性にも期待がかかる。

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(出典 news.nicovideo.jp)