no title

 FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が6日に行われ、ポルトガル代表とスイス代表が対戦した。

 ポルトガル代表は伏兵が揃ったグループHを首位で通過。初陣でガーナ代表との撃ち合いを3-2で制すると、続く第2節ではウルグアイ代表を2-0で下した。最終節の韓国代表戦は1-2で敗れたものの、2大会連続で決勝トーナメント進出を決めていた。一方、強固な守備をベースとしているスイス代表はグループGを2位で通過。初戦でカメルーン代表を1-0で下すと、第2節では“優勝候補”のブラジル代表を相手に0-1と惜敗。それでも、最終節のセルビア代表戦では“シーソーゲーム”を3-2で制し、3大会連続のグループ突破を果たしていた。

 ポルトガル代表はターンオーバーを実施した前節からスターティングメンバーを8名変更。ベルナルド・シルヴァ、ブルーノ・フェルナンデスらがスタメンに戻ってきた。クリスティアーノ・ロナウドワールドカップEUROの試合に限定すると14年ぶりのベンチスタートとなっている。一方、スイス代表は前節から2名を入れ替え。体調不良でセルビア代表戦はメンバーを外れていた“守護神”のヤン・ゾマーがゴールマウスに復帰したが、グループステージ3試合に右サイドバックとして先発出場していたシルヴァン・ヴィドマーがメンバー外に。代役としてエジミウソン・フェルナンデスが入った。

 試合は序盤こそ一進一退の攻防が続いたものの、徐々にポルトガル代表が試合の主導権を握る。17分には左サイド高い位置でのスローインを受けたジョアンフェリックスがペナルティエリア内へ送ると、縦へ持ち出したゴンサロ・ラモスが左足でニアサイド上を撃ち抜いた。先発起用に応えるラモスの一撃で、ポルトガル代表が先手を取っている。

 先制に成功したポルトガル代表は勢いが増し、ラモスやJ・フェリックスがゴールに迫る。対するスイス代表は30分、ゴール正面の位置で得たフリーキックジェルダン・シャチリが直接狙ったが、シュートはGKディオゴ・コスタに阻まれた。

 ポルトガル代表は33分、右コーナーキックを獲得する。B・フェルナンデスが右足で正確なボールを供給すると、高いジャンプで頭1つ抜け出したペペが強烈なヘディンシュートを叩き込んだ。データサイト『Opta』によると、現在39歳と283日のペペは、決勝トーナメントで得点を決めた最年長選手になったという。頼れるベテランの一撃で、ポルトガル代表は2点をリードしてハーフタイムに突入している。

 後半に入ってもポルトガルの勢いは止まらない。51分、右サイド高い位置でクリアボールを拾ったディオゴ・ダロトが縦へと仕掛け、グラウンダーのクロスボールを送る。ニアサイドへ走り込んだラモスダイレクトでGKゾマーの股を抜くシュートを沈める。続く55分には左サイドを駆け上がったラファエル・ゲレイロが、ラモスからのパスを受けて左足シュートを突き刺した。

 対するスイス代表は58分、シャチリの放った右コーナーキックからマヌエル・アカンジが1点を返す。それでもポルトガル代表は攻撃の手を緩めず、67分にはJ・フェリックスからのパスでGKと1対1のチャンスを迎えたラモスが、落ち着いてループシュートを沈めた。今大会初のハットトリックは、先発に抜擢されたポルトガル代表の若きストライカーとなっている。

 73分にはポルトガル代表が3名の選手交代を実施し、C・ロナウドピッチに送り出される。そのC・ロナウドは83分、スルーパスに抜け出してゴールネットを揺らしたものの、オフサイドの判定で得点は認められなかった。後半アディショナルタイムには、87分からピッチに立ったラファエルレオンが右足でゴールネットを揺らしている。

 試合はこのままタイムアップ。圧巻のゴールショーを披露したポルトガル代表は、4位に輝いた2006年ドイツ大会以来、16年ぶり(4大会)ぶりに準々決勝進出を果たしている。一方、スイス代表は自国開催の1954年大会以来、68年ぶり(17大会ぶり)のベスト8を目指していたが、3大会連続のベスト16止まりとなった

 勝利したポルトガル代表は10日、準々決勝でモロッコ代表と対戦する。

スコア
ポルトガル代表 6-1 スイス代表

【得点者】
1-0 17分 ゴンサロ・ラモスポルトガル代表)
2-0 33分 ペペ(ポルトガル代表)
3-0 51分 ゴンサロ・ラモスポルトガル代表)
4-0 55分 ラファエル・ゲレイロ(ポルトガル代表)
4-1 58分 マヌエル・アカンジ(スイス代表)
5-1 67分 ゴンサロ・ラモスポルトガル代表)
6-1 90+2分 ラファエルレオンポルトガル代表)

スターティングメンバー
ポルトガル代表(4-3-3)
GK:コスタ
DF:ダロト、ペペ、R・ディアス、ゲレイロ
MF:W・カルヴァーリョ、B・シウヴァ(81分 R・ネヴェス)、B・フェルナンデス(87分 レオン
FW:オタヴィオ(74分 ヴィティーニャ、ラモス(74分 オルタ)、J・フェリックス(74分 C・ロナウド

スイス代表(4-2-3-1)
GK:ゾマー
DF:フェルナンデス、アカンジ、シェア(46分 キュマルト)、R・ロドリゲス
MF:フロイラー(54分 ザカリア)、ジャカ;シャチリ、ソウ(54分 セフェロヴィッチ)、バルガス(66分 オカフォー
FW:エンボロ(89分 ヤシェリ)

ラモスがハットトリックの大暴れ [写真]=Getty Images


(出典 news.nicovideo.jp)