2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)で見事に優勝を果たし、1年での1部復帰を果たしたシャルケ。そのシャルケだが、来シーズンに向けて頭を悩ませている。
失意の2部降格から1年が経過。2.ブンデスリーガ最終節で優勝を決めたシャルケ。エースであるFWシモン・テローデは30ゴールを決めて得点王に輝くなどした中、チームを牽引した1人が日本代表DF板倉滉(25)だった。
マンチェスター・シティからのレンタル移籍で加入している板倉は、シーズン開幕後に加入。しかし、即先発デビューを果たすと、そのままレギュラーに定着。第4節以降の全試合に出場し、第5節からは全て先発出場を果たしていた。
シーズン終盤はチーム事情もありボランチでの起用が増えた板倉。それでも、センターバックとして十分な活躍を見せ、2.ブンデスリーガで31試合に出場し4ゴールを記録している。
板倉は川崎フロンターレからシティへと完全移籍したものの、これまでシティのユニフォームに袖を通したことはなく、昨シーズンまではエールディビジのフローニンヘンにレンタル移籍されていた。
来シーズンはブンデスリーガに戻るシャルケとしては、今季の活躍を見て当然板倉をチームに残したいところ。シティとの契約には買い取りオプションも含まれている中、その回答期限が5月31日に迫っている。
板倉の買い取り金額は500万ポンド(約8億円)に設定されており、シャルケとしては決して安い買い物にはならない。
しかし、今季の活躍を考えれば、手放したくない存在なのも事実。そのためには、選手を売り払う必要が出てくるのだ。
ドイツ『ビルト』によれば、シャルケはミランなどが興味を示しているDFマリック・ティアウ(20)や、マルセイユにレンタル中のモロッコ代表MFアミーヌ・アリ(24)、ノリッジ・シティにレンタル中のトルコ代表DFオザン・カバク(22)らが売却候補となっている。
しかし、残り10日程度で3つの移籍がまとまることは考えにくく、板倉を買い取ろうと考えた場合には、選手の売却が実現することを見越しての賭けに出る必要がある。失敗すれば、クラブが掲げる堅実な財務方針が崩壊することになる。
ただ、シャルケのスポーツ部門のトップであるペーター・クネーベル氏とルーベン・シュレーダー氏は、その賭けに出るのを避けたいと考えているようだ。
その理由は、8月31日の移籍期限までに、他クラブから選手の価格を値下げするように脅迫される可能性があるためだ。そのため、板倉を最悪諦めるという選択もあるようだ。
一方で、シティに戻っても板倉の出番はほとんどないと言える。昨夏の時点でジョゼップ・グアルディオラ監督とは話したこともないと板倉が語っていたように、チームが復帰させたいという強い要望が無ければ、シティでのキャリアを積むことはほぼないと考えて良い。
果たして来シーズンの板倉はどこでプレーをするのか。日本代表としても出番をもらいつつあるだけに、カタール・ワールドカップまでの過ごし方は非常に重要となる。シャルケが再レンタルするという道もありそうだが、いずれにしてもチームは可能な限りの手を尽くすつもりがあるとのことだ。
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(出典 news.nicovideo.jp)
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