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プレミアリーグ第26節、マンチェスター・シティvsトッテナムが、日本時間19日26:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。リーグ戦15試合無敗で首位を快走するシチズンズと、厳しい3連敗で泥沼に陥るスパーズが激突する、好対照のチーム同士によるビッグマッチだ。

現在、2位のリバプールに暫定9ポイント差を付ける首位のシティ(勝ち点63)は、先月半ばに行われた第23節でサウサンプトンに連勝を「12」で止められた。しかし、以降のブレンフォード戦を2-0、前節のノリッジ戦を4-0と、いずれも格下相手にほぼ完璧な内容で勝ち切り、良い形での切り替えを見せた。さらに、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではスポルティング・リスボンとのアウェイゲームを元ベンフィカMFベルナルド・シウバの2ゴールの活躍などで5-0の圧勝。ベスト8への切符をほぼ手中に収めている。

そんな絶好調のグアルディオラ率いるチームは、代表戦の影響で多くの主力を欠いた中、開幕戦で0-1と敗れた因縁の相手であるトッテナム相手にリベンジを果たし、リバプールとの勝ち点差維持を目指す。

一方、トッテナム(勝ち点36)は消化試合が3試合少ないものの、8位に甘んじる。暫定4位のマンチェスター・ユナイテッドとのポイント差は「7」と、未消化分をすべて勝てば順位を引っくり返せるが、コンテ監督が「現状のパフォーマンスではトップ4は絶望的」と語ったように、新生スパーズの状況は芳しくない。チェルシー戦での敗戦はある意味で仕方がないものだったが、直近のサウサンプトン戦、ウォルバーハンプトン戦では格下相手にホームで終始圧倒される不甲斐ないパフォーマンスに終始。

今回のビッグマッチに向けてはコンテ体制で頼れるディフェンスリーダーとなったDFダイアーの戦列復帰が大きな朗報となるが、シティとの完成度、直近の調子を考えれば、難攻不落のエティハドで4連敗を回避するのは至難の業と言えるだろう。

なお、グアルディオラ監督とコンテ監督はイタリア指揮官チェルシーを率いた時代に通算4度対戦し、2勝2敗の全くの五分。ただ、直近はグアルディオラ監督が2連勝中だ。

マンチェスター・シティ
【4-3-3】
マンチェスター・シティ予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.

GK:エデルソン
DF:ウォーカールベン・ディアス、ラポルテ、カンセロ
MF:ベルナルド・シウバ、ロドリ、デ・ブライネ
FW:マフレズ、フォーデンスターリング

負傷者:MFグリーリッシュ、パーマー、FWガブリエウ・ジェズス
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては引き続きグリーリッシュ、パーマー、ガブリエウ・ジェズスの3選手が欠場となる。

スタメンに関しては直近のスポルティング戦から右サイドバックをストーンズからウォーカーに変更する以外、同じメンバーの継続が濃厚だ。変更点があるとすれば、マフレズかフォーデンをベンチに置き、ベルナルド・シウバを前線に上げてギュンドアンを中盤に置く形ぐらいか。

トッテナム
【3-5-2】
トッテナム予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ロリス
DF:ロメロダイアー、ベン・デイビス
MF:エメルソン、ホイビュルク、ウィンクス、ベンタンクール、レギロン
FW:ケイン、ソン・フンミン

負傷者:DFタンガンガ、MFスキップ
コロナ陽性者:1名(匿名)
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはスキップとタンガンガの生え抜き2選手が引き続き欠場となる他、コンテ監督は選手1名が新型コロナウイルス陽性で欠場となることを明かしている。

システムに関しては[3-4-3]と[3-5-2]のメインシステムに加え、両サイドハーフサイドバックを配する守備的な[4-4-2]の採用を含めて幾つかのオプションがあるが、[3-5-2]を予想する。

スタメンに関しては負傷明けのダイアーが復帰し、前述の11人の起用が濃厚だ。ただ、3バックの左にロドン、左ウイングバックにベン・デイビスを置く可能性も考えられる。また、[3-4-3]を採用する場合はウィンクスに代わってルーカス・モウラが2シャドーの右に入るはずだ。
★注目選手
マンチェスター・シティ:DFジョアン・カンセロ

ビッグマッチで違いを生む神出鬼没のサイドバック。前節のノリッジ戦でのハットトリックにスポルティング戦でもファインゴールを決めた絶好調のスターリングにも注目が集まるが、ビッグマッチにおいて戦術上のキーマンとなるカンセロに注目したい。

シーズンも左右のサイドバックを主戦場に1ゴール5アシストという数字もさることながら、“カンセロ・ロール”とも呼ばれる立ち位置、戦術眼、プレー精度の妙を生かした幅広いタスクで大きな貢献を見せるポルトガル代表DF。その存在はハイプレス、自陣にブロックを構える双方の相手に対して、常にチームの突破口となっている。

今回、休養十分のトッテナムがハイプレスを選択するか、自陣深くに[5-4-1(5-3-2)]のブロックを構えるかは不明だが、内と外を的確に行き来するカンセロが相手のプレスを剥がすか、守備ブロックに揺さぶりをかける上で重要な役割を担うことになるはずだ。

トッテナム:FWハリー・ケイン

昨夏加入の可能性があった因縁の相手と対戦。今シーズンここまでのプレミアリーグで5ゴール2アシストと、昨シーズンの23ゴール14アシストから大きく数字を落としているトッテナムエースFW。その不振の影響はチーム全体のパフォーマンスに起因する部分も大いにあるが、やはり昨夏のシティ移籍が破談に終わったメンタル面の影響は大きかった。

それでも、大きなリスペクトを示す現指揮官コンテの下ではゴールペースこそ引き続き鈍化しているものの、身体のキレやチャンスメークの部分でのパフォーマンス明らかな改善を見せており、チーム戦術の浸透、今冬の新戦力2人のフィットが進めば、フィニッシュの局面でも本来のパフォーマンスを取り戻す可能性は十分にあるはずだ。

そして、自身不在となった開幕戦で勝利した王者シチズンズとの対戦では、完全復活の契機となるゴールを挙げる活躍が期待されるところ。ただ、対ビッグ6の中でシティを極端に苦手とするケインは、リーグ戦通算11度の対戦でわずか2ゴールしか挙げられておらず、最後にゴールを奪ったのは、2016年2月14日に行われたアウェイ戦が最後。今回の対決では6年ぶりのゴールを挙げて、同試合での2-1の勝利の再現を目指す。

また、戦術面においてはここ数試合でビルドアップで機能不全に陥るチームはシティのハイプレスの餌食になる可能性が高く、さすがにコンテ監督も前線へのロングボールを積極的に活用する可能性が高い。その中でルベン・ディアス、ラポルテの屈強なセンターバックコンビを相手にいかにマイボールにできるかが重要となる。

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(出典 news.nicovideo.jp)