フランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グラエ会長が、東京オリンピッックで敗退したU-24フランス代表について語った。フランス『レキップ』が伝えた。
U-24フランス代表は28日、U-24日本代表とグループステージ最終戦で対戦。2点差で勝利すれば逆転でのグループステージ突破が決まる試合だったが、試合は4-0で日本が快勝。フランスはグループ3位で敗退となった。
大会前は下馬評が高かったフランスだったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響、さらにユーロ2020が行われたことに加え、国際サッカー連盟(FIFA)のカレンダーに載っていない試合のため、派遣義務がないことから、多くのクラブが招集拒否の姿勢を示すこととなった。
その結果、ベストメンバーが組めず、多くの選手が急遽集められる事態となったが、それは大会にも影響が。初戦のU-24メキシコ代表戦で4-1と大敗すると、2戦目の南アフリカ代表戦でも後半アディショナルタイムのゴールで勝利したものの、4-3と壮絶な打ち合いに、そして日本戦では4-0と惨敗して大会を終えた。
厳しい結果に終わった東京オリンピックについて、ル・グラエ会長は振り返り、難しい状況での参加となったと語った。
「残念ながら、彼らは自分たちが持てるチームで戦った。このような状況下では、選手もスタッフもベストを尽くしたと思う。この敗退は厳しいものだ」
「メキシコ戦(1-4)と日本戦(0-4)の2つのネガティブな試合があった。南アフリカ戦(4-3)は2つの大きなリアクションがあった」
「この敗退は選手たちの価値を表しているとは思わない。簡単なことは1つもなかった」
「チームが準備できていなかった。それは確実だ。一部の選手は、最終的にオリンピックに行くことを数時間前に知らされた選手だっている」
前述の通り、多くの派遣拒否にあった中でチーム作りが難しかったフランス。出場しないことさえも考えたと明かした。
「状況を見て、どんなチームも派遣することは難しかった。ただ、これらの条件下において、このチームを送ることを決めた。我々は行かないという選択肢すらあった」
「だから、このグループを責めることはできない。シルヴァン(・リポル)は短期間でまとまったチームを作ることに最も苦労した。そこにいた人たちは全てを捧げた」
一方で、U-24スペイン代表は、ユーロ2020のメンバーを6名参加させるなどチームをしっかりと組み、ベスト8に進出。その点について問われると、同じく敗退したドイツの名前を挙げ、オリンピッックの難しさを主張した。
「ドイツもグループステージで敗退したが…他の国だって、ベストチームの派遣には消極的だった。ヨーロッパのレベルでは、主にクラブに問題がある」
「オリンピックの場合、全ての権利を持っているのはクラブだ。FIFAのカレンダーにはない。彼らは選手をトレーニングさせるために留めることを好むものだ」
ただ、3年後の2024年はパリでのオリンピック開催となり、今回のような体たらくは見せられない。ル・グラエ会長は、FIFAと話を進め、オリンピックをFIFAが認める大会にすべきだと主張した。
「9月以降、私はこの問題をFIFAのテーブルに乗せる。ジャンに・インファンティーノ会長とも会うことになる」
「オリンピックのようなイベントを、もはやこのように運営することは不可能だ。特に、次の大会は2024年にパリで行われる。我々のチームは出場しなければならない」
「オリンピックが一刻も早くFIFAのイベントとして認められることが不可欠だ。将来的には、クラブは選抜された選手を派遣する義務を負わなければならなくなる」
(出典 news.nicovideo.jp)
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