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コパ・アメリカ2021のグループB第1節、ブラジル代表vsベネズエラ代表が現地時間13日に行われ、ブラジルが3-0で圧勝した。

新型コロナウイルスの影響による1年の延期、大会直前にコロンビアの政情不安、アルゼンチンコロナ第二波への懸念により、2カ国の共催を断念した今大会はコロナ感染拡大の真っ只中のブラジルで多くの反対を押し切っての強行開催での幕開けとなった。

その開幕戦では大会連覇を狙うホスト国のブラジルと、直前のチームクラスターによって多くのメンバー変更を余儀なくされたベネズエラが激突した。

紆余曲折を経て開幕戦に臨んだブラジルはGKにアリソン、4バックに右からダニーロ、ミリトン、マルキーニョス、レナン・ロージを起用、中盤はアンカーにカゼミロ、インサイドにパケタ、フレッジ、3トップは右からガブリエウ・ジェズス、リシャルリソン、ネイマールと主力を起用した。

無観客という寂しい形でスタートした一戦は戦前の予想通り、[5-4-1]の守備的な布陣で入ったベネズエラを王者ブラジルが圧倒的に押し込んでいく。開始10分にリシャルリソンが最初の枠内シュートを放つと、直後にはセットプレーからミリトンが際どいヘディンシュートを見舞った。

以降はピッチの幅を使いつつ、ジェズスとリシャルリソンが奥行きを作り、多彩な仕掛けを見せるブラジルは、人海戦術で守るベネズエラを揺さぶり続ける。すると、23分には左CKの場面でキッカーのネイマールが入れたクロスをニアのリシャルリソンが頭でフリックすると、これがゴール前の混戦を生み、最後はマルキーニョスが相手DFともつれながらも泥臭く押し込んだ。

相手が守り慣れる前に先手を奪ったブラジルは直後の25分にもロージからの絶妙なアーリークロスに反応したリシャルリソンがゴールネットを揺らすが、これはわずかにオフサイドの判定。さらに、30分にはミリトンのフィードに反応したネイマールがボックス左から内に切り込んでニア下を狙ったシュートを放つが、今度はわずかに枠の左に外れた。

その後もがっちりと主導権を握ったホスト国は追加点こそ奪えなかったものの、危なげなく1-0のスコアで試合を折り返した。

迎えた後半、ロージとパケタを下げてハーフタイム明けにアレックスサンドロ、エヴェルトン・リベイロを同時投入したブラジルは、引き続き押し込む入りを見せる。53分には波状攻撃からボックス右でカゼミロの浮き球のダイレクトパスを受けたリシャルリソンがグラウンダーのシュート性のクロスを入れると、ネイマールがファーに飛び込むがわずかに届かない。

それでも、相手の攻勢の時間帯を危なげなく凌いだブラジルは63分、相手陣内右サイド深くでエヴェルトン・リベイロとのパス交換から見事なメイア・ルーアでDFをかわしてボックス内に侵入したダニーロがDFクマナに倒されてPKを獲得。これをキッカーのネイマールが冷静に右下隅に決めて貴重な追加点を挙げた。

この2点目によって勝利を大きく近づけたブラジルはリシャルリソン、ジェズス、フレッジを下げてガブリエウ・バルボサ、ヴィニシウス、ファビーニョらを続けてピッチに送り出し、試合を締めにかかる。

そういった中、89分には味方のスルーパスに反応したネイマールが完璧なタイミングで相手の背後に抜け出しボックス左で冷静にGKをかわす。最後はゴール前に走り込んだドフリーのガブリエウ・バルボサにプレゼントパスを送ると、これを“ガビゴル”が胸で押し込んだ。

そして、コロナ禍に揺れるベネズエラに地力の差をまざまざと見せつけたブラジルが、自国開催のコパ・アメリカ2021開幕戦で3-0の圧勝を飾った。

なお、連勝を狙うブラジルは現地時間17日にペルー代表戦、初勝利を目指すベネズエラは同じく17日にコロンビア代表戦に臨む。

コパ・アメリカ2021 グループB第1節

▽6/13(日)

ブラジル 3-0 ベネズエラ
ブラジル
マルキーニョス(前23)
ネイマール(後19[PK])
ガブリエウ・バルボサ(後44)

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(出典 news.nicovideo.jp)