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ヨーロッパスーパーリーグ構想について、参加を表明したクラブファンサポーターからも強い反対意見が出されている。

これまでは噂の域を出なかったこの構想だが、18日にヨーロッパの15のビッグクラブが一斉に公式声明を発表。その設立に向けて動いていることが明るみに出た。

初代の会長をレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が務めることが決定。そのマドリーのほか、バルセロナアトレティコ・マドリースペイン勢と、マンチェスター・ユナイテッドマンチェスター・シティリバプールアーセナルチェルシートットナムイングランド勢、ユベントスミランインテルイタリア勢の12クラブが参加を表明している。

これには国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)も反対意見を表明しているが、クラブにとって最も大切なサポーターからも全くもって支持されていないことが判明した。

プレミアリーグから6クラブが参加を表明しているが、どの「サポーターズ・トラスト」も賛同はしていない。

サポーターズ・トラスト」とは、日本のサポータークラブとは異なり、クラブとは別にサポーターが信託会社を作り、チームの経営を支えるというもの。形態としてはサポータークラブと似ているが、構造は異なる。

しかし、その「サポーターズ・トラスト」も怒りを露わにしている。

チェルシーサポーターズ・トラストは「許しがたいこと」とし「世界中の我々のメンバーサッカーサポーターは究極の裏切りを経験した」と、チームの決断を非難した。

また、同じロンドンアーセナルサポーターズ・トラストは「スポーツ機関としてのアーセナルの死を意味する」とし、クラブは死んだと表現。そのアーセナルライバルクラブであるトッテナムサポーターズ・トラストは「我々が大切にしている試合の本質的な価値を犠牲にし、欲と自己利益によって推進される」と見解を示した。

その他、リバプールサポーターズ・トラストは親会社であるフェンウェイスポーツグループ(FSG)をやり玉にあげ「FSGはファンを無視し、執拗に貪欲に金を追い求めている。サッカーは我々のものであり、彼らのものではない。我々のサッカークラブは彼らのものではなく、我々のものだ」とした。

また、マンチスター勢も反対。ユナイテッドサポーターズ・トラストは「完全に受け入れられない」とし、「サッカー、そしてマンチェスター・ユナイテッドが支持すべき全てのものに反する」と断固反対の姿勢。シティのサポーターズ・グループも「関係者が試合の伝統を全く考慮していないことを示している」とし、「このスーパーリーグの案に反対する決意を固めた」とした。

ファンサポーターから全く受け入れられないヨーロッパスーパーリーグ構想。このまま推し進めることで得られるものは、今のところ見えてこない。

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(出典 news.nicovideo.jp)