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明治安田生命J1リーグ第10節、名古屋グランパスvsサガン鳥栖が18日に豊田スタジアムで行われ、1-2で鳥栖が勝利した。

4日前に行われた第19節分のサンフレッチェ広島戦で、J1記録の連続無失点記録を9試合に伸ばした名古屋。失点は開幕戦のオウンゴールのみで、ここまでわずか1失点という脅威の堅守を誇っている。

対する鳥栖も守備が売りのチーム。失点数では名古屋に次ぐ3失点という少なさで、初失点を喫した第7節のセレッソ大阪戦まで開幕から無失点を続けていた。だが、4日前に行われた第18節分のガンバ大阪戦は0-1で敗れており、G大阪の今季初ゴールを許した試合でもあった。

そんな鉄壁を誇る両チームによる一戦は、意外にも開始早々に動いた。6分、左サイドで大畑のスルーパスに反応した酒井が深い位置からクロスを供給。これに対し、丸山の前に飛び込んだ林が頭で合わせると、シュートは右ポストに当たってゴールに吸い込まれた。

あっさりとクリーンシート記録が破られた名古屋。得意のウノゼロ勝利の可能性はこれでなくなったため、ボールを握って攻勢を仕掛けていく展開に。だが、ポゼッションでは勝るものの、やはり相手は守備が自慢の鳥栖。なかなかシュートまで運べない時間が続く。

その中で相手のFKを奪ってロングカウンターに出る場面もあったが、最後のマテウスのシュートは大きく枠を外れた。

ホームチームが攻めあぐねる中、アウェイチームは強かにゴールを狙う。45分、敵陣中央でFKを獲得した鳥栖は、樋口がゴール前に送ったボールは一度返されるも、頭で繫いで再びゴール前へ。すると、長澤のクリアミスを酒井がペナルティアークからダイレクトシュート。これがゴール右に決まり、わずか1失点だった名古屋から2点目を奪った。

後半から名古屋は阿部と長澤を下げて柿谷と米本を投入。対して、本田と仙頭を入れ替えた鳥栖が先にチャンスを迎える。52分、敵陣左サイドの深い位置でボールを奪った酒井からボックス中央の林へ。林は粘り強いキープから左足でゴールを狙ったが、惜しくも枠の右へ。決定的な3点目とはならなかった。

名古屋は54分にも2枚替え。宮原と前田に代わり、森下と相馬がピッチへ。今季加入の森下は、昨季にプロデビューした古巣の鳥栖で移籍後初出場となった。

柿谷の投入で攻撃に深さが加わった名古屋。68分には森下と柿谷の交代選手がチャンスを作るが、ここはGKに阻まれる。さらにそのCKでマテウスのクロスに合わせたのは米本。ここも外してしまったものの、投入された選手がゴールに迫っていく。

すると迎えた85分、終盤にかけて攻撃のギアを上げた名古屋は、相手のゴールキックを奪い、素早く速攻に転じた森下が右サイドからクロス。これは相手に跳ね返されるが、そのセカンドボールに稲垣がダイレクトボレーでシュートを放つと、ゴール前にDFに当たってゴールイン。稲垣の今季4点目で1点差に詰め寄った。

しかし、名古屋の反撃はここまで。6分と長めに取られた後半アディショナルタイムも鳥栖がきっちりと凌ぎ切り、1-2で勝利。名古屋に初黒星を付けると共に、暫定で3位に浮上した。

名古屋グランパス 1-2 サガン鳥栖
名古屋
稲垣祥(後40)
【鳥栖】
林大地(前6)
酒井宣福(前45)

サムネイル画像


(出典 news.nicovideo.jp)