1996年から2018年にかけてアーセナルの監督を務めたアーセン・ヴェンゲル氏が、同クラブの“宿敵”トッテナムに所属するイングランド代表FWハリー・ケインの去就に言及した。31日、イギリスメディアFootball London』が伝えた。

 現在27歳のケイントッテナムで公式戦通算327試合に出場し、215ゴールを記録しているが、いまだにクラブと代表でトロフィーを掲げたことがない。今季のトッテナムはすでにヨーロッパリーグやFAカップから敗退し、プレミアリーグで優勝する可能性もほぼゼロ。4月25日に行われるカラバオ・カップ決勝マンチェスター・C戦や、今夏にイングランド代表として参戦予定のEURO2020でタイトル獲得を目指すことになる。

 マンチェスター・Cなどからの関心も噂されるケインは先日、「トロフィーを掲げるために、トッテナムを離れる必要が生じたらどうする?」と会見で問われ、「今すぐに答えることは難しい」と回答。「まずはトッテナムでの残りシーズンEUROに全集中したい。移籍の噂には耳を傾けないようにしているし、夏の終わりまでピッチ上でやるべきことをやってから、どうなるか見てみよう」と語っていた。

 そんななか、カタールメディア『beIN Sports』で解説者を務めるヴェンゲル氏が、ケインの去就についてコメント。「トッテナムは野心的になれる立場にあり、今日の状況だけで判断するべきではないかもしれない」とアドバイスを送り、「トッテナム12月にはリーグトップだった。私がまだアーセナルにいたときにも、彼らがリーグトップに立ったことが何度かあった」と、トッテナムにはタイトルを獲得するだけの実力があると主張した。

 また、ヴェンゲル監督は、今季の公式戦40試合に出場して27ゴール16アシストを記録しているケインの能力にも言及。メガクラブが関心を示すのにふさわしい選手だと賛辞を送った。

「彼は状況を見極めることができる唯一の人間だ。あのような選手は、常に他のクラブから勧誘を受け、常に自分の状況を見極めなければならない」

「彼は今まで、トッテナムで真のトップリーダーだったし、イングランド代表でもトップリーダーだ。私は彼の責任感とクオリティーを高く評価しているよ。私が気に入っているのは、彼が基本的に“10番”としてプレーできることだ。なぜなら、彼のアシストの質や視覚速度、ロングボールの実行速度は並外れているからね」

去就に注目が集まるケイン [写真]=Getty Images


(出典 news.nicovideo.jp)