若手のタレントが豊富な現在のイングランド代表。黄金世代とも言われる2000年まれの世代には、ビッグクラブで活躍している選手たちがいる。

マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が騒がれたドルトムントのMFジェイドン・サンチョチェルシープレーするFWカラムハドソン=オドイ、今シーズンからアーセナルで頭角を現したFWエミール・スミス・ロウらは皆2000年生まれだ。

その黄金世代にあって、その才能を高く評価され、今シーズンもさらに評価を挙げているのがマンチェスター・シティのDFフィルフォーデンだ。

9歳の頃からマンチェスター・シティの下部組織に在籍。左サイドを中心に、右サイドなど中盤のポジションプレーし、子供の頃から高い評価を得続けていた。

世代別のイングランド代表を経験していたフォーデンの転機になったのは2017年U-17ワールドカップでの優勝だ。

この大会では右サイドハーフレギュラーとしてプレー。決勝のU-17スペイン代表戦で2ゴールを挙げる活躍を見せるなど、全7試合に出場し3ゴール1アシスト。大会MVPに当たるゴールデンボーイを受賞していた。

当然シティでも明るい未来が待っているかに思われたが、当時プレミアリーグタイトルを獲得し、代表クラブの選手が揃っていたシティでは出番が限られることとなっていた。

それでも、ジョゼップ・グアルディオラ監督はその才能を高く評価。「ダイヤモンド」と評するなどレンタル移籍で手放すこともせず、常に自分の手元に置いて育て上げた。

そのフォーデンは、セントラルミッドフィルダーや左サイドなどでプレーし、年々プレー時間を伸ばしていくと、昨シーズンは公式戦38試合で8ゴール9アシストを記録。イングランド代表にも選出されるまでに成長した。

残念ながら、イングランド代表招集時に新型コロナウイルス(COVID-19)のプロトコル違反を犯してしまい、チームを追放されるなど若さが出てしまった部分はあるが、今も変わらずグアルディオラ監督の評価は高いままだ。

チームも絶好調を維持している中で、フォーデンはウィングとしてだけでなく、インサイドハーフセンターフォワードでも起用される状況。そしてグアルディオラ監督も「必要なのはインサイドハーフでのプレーを改善するための時間だけ」と評価し、「彼がそのバランスを取れるようになったら、今よりも10倍良い選手になれるはず」と太鼓判を押している。

最も評価されているのは、やはり戦術眼とプレービジョンだろう。ウイングプレーする選手が中央でプレーすることはかなり難しいことだが、フォーデンはその能力を持ってして問題なくプレー。もちろん改善の余地はまだあるが、日に日に成長を感じているからこそ、前述のコメントグアルディオラ監督からも出たのだろう。

底知れぬポテンシャルを持っているフォーデン。ダビド・シルバというゲームメーカーを昨シーズン限りで失ったシティだが、その代役に、いやそれ以上の存在になる可能性を秘めている。磨きあげられ続けている「ダイヤモンド」が本当の輝きを放つ日が待ち遠しい。

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(出典 news.nicovideo.jp)