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プレミアリーグ第25節、リバプールエバートンによるマージーサイド・ダービーが20日にアンフィールドで行われ、アウェイエバートンが0-2で勝利した。
 
前節、レスター・シティに逆転負けを喫し、3連敗で6位に転落したリバプール(勝ち点40)。それでも、直近のチャンピオンズリーグのRBライプツィヒ戦では相手の2つのミスを突いて奪った2ゴールを無失点で守り抜き、2-0の快勝を収めてひとまず嫌な流れを払しょくした。リーグホームゲームでの3連敗ストップを目指す今季2度目のダービーではライプツィヒ戦と同じメンバーを継続した。
 
一方、ミッドウィークに行われたマンチェスター・シティ戦で1-3の完敗を喫した7位のエバートン(勝ち点37)はこちらも2連敗中と調子は下降気味。1999年9月以来、公式戦23戦未勝利が続くアンフィールドでの今季2度目のダービーではシティ戦から先発3人を変更。負傷のミナ、シグルドソン、イウォビに代えてコールマン、ハメス・ロドリゲスアンドレゴメスを起用。アンカーにトム・デイビス、2トップにハメス、リシャルリソンを置いた[5-3-2]を採用した。
 
ファン・ダイクの長期離脱に繋がるGKピックフォードのラフプレーが物議を醸した前回対戦を受けて、より因縁深まるマージーサイドの両雄による今季2度目のダービーは早い時間帯に動く。
 
開始3分、相手陣内右サイドでヘンダーソンのクリアボールをドゥクレが頭で中央のハメスに繋ぐと、ハメスの絶妙なスルーパスに反応したリシャルリソンがDFオザン・カバクの背後を取ってボックス内へ抜け出すと、冷静にゴール左下隅に右足のシュートを流し込んだ。
 
緩い入りからいきなりビハインドを負ったホームチームは引いて中央のスペースを消す相手に対して、圧倒的にボールを握って両サイドバックを常に高い位置に出してサイドを起点に攻略を試みる。また、クロップスタイルの真骨頂である押し込んだ状態での即時ボール奪回で二次攻撃を仕掛ける。
 
一方、エバートンは相手の分厚い攻めを撥ね返しながら強い風が舞うコンディションを生かして、機動力のあるリシャルリソンをスペースに走り込ませるロングボールを積極的に活用。自陣でのボールロストリスクを減らすと共に、相手の連携ミスによる事故を誘発させようとする狙いを見せた。
 
15分を過ぎた辺りからリバプールが良い仕掛けを見せ始め、20分にはセットプレーの流れからヘンダーソンが見事な右足のダイレクトボレー、直後にはアレクサンダー=アーノルドが強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、いずれもGKピックフォードの好守に阻まれる。だが、ここからさらに攻勢を強めていこうという状況の中、アクシデントが発生。自陣から果敢に持ち上がった際に右足ハムストリングを痛めたヘンダーソンがプレー続行不可能となり、30分にフィリップスが緊急投入された。
 
頼れるスキッパーの戦線離脱に乗じて相手の隙を狙うアウェイチームは32分、相手陣内左サイドのディーニュが入れた絶妙なクロスに反応したコールマンがDFロバートソンの死角からゴール前に飛び出して渾身のダイビングヘッド。だが、この決定的なシュートはGKアリソンが見事な反応ではじき出した。
 
守護神の好守で2失点目を凌いだリバプールは前半終盤にかけて押し気味に試合を進めるが、流れの中ではなかなか決定機まで持ち込めず。38分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でロバートソンのクロスをボックス右のフィリップスが頭で合わすが、これは惜しくも右サイドネットを叩いた。
 
結局、1点ビハインドで試合を折り返しリバプールは後半開始直前にクロップ監督がピッチ上で選手たちを集めて逆転に向けた策と共に檄を飛ばす。すると、後半は立ち上がりからリバプールがよりゴールの匂いを感じさせる仕掛けを見せる。
 
開始直後にロバートソンの左クロスからマネがヘディングで最初の枠内シュートを放つと、その直後にもボックス右で仕掛けたアレクサンダー=アーノルドゴール前のマネを狙った際どいクロスを供給。以降はフィニッシュの数こそ増えないものの、相手に全く攻撃の機会を与えずに押し込み続けて相手の体力を奪っていく。
 
予想以上に守勢が続くエバートンは59分、イエローカードを1枚もらっていたアンドレゴメスを下げてシグルドソン、62分にはハメスを下げて負傷明けのキャルバート=ルーウィンを投入する。
 
対するリバプールはカーティス・ジョーンズを下げてシャキリを63分にピッチに送り込むと、69分には左に流れたフィルミノからの斜めのショートスルーパスに反応したシャキリが短く落としたボールサラーゴール至近距離からシュート。だが、この決定的なシュートはうまくコースを消したGKピックフォードビッグセーブに阻まれた。
 
その後、試合はやや膠着状態に陥るが、エバートンワンチャンスを生かしてリードを2点に広げる。
 
81分、自陣ボックス内で相手のクロスを撥ね返してトム・デイビスからリシャルリソンに縦パスが通る。ここでDFフィリップスと完璧に入れ替わったリシャルリソンがそのまま持ち上がってボックス内に走り込みキャルバート=ルーウィンスルーパスを通す。キャルバート=ルーウィンシュートはGKアリソンに阻まれるが、こぼれ球に詰めようとしていた際に先にスライディングしていたアレクサンダー=アーノルドと交錯。すると、微妙な判定ながらもこのプレーでPKが与えられた。これをキッカーのシグルドソンが冷静に左隅へ流し込んだ。
 
やや不運な判定で痛恨の2失点目を喫したリバプールは完全に引いたアウェイチームを相手に最後まで懸命にゴールを目指したが、集中したエバートンの守備を前に一矢報いるゴールを奪うことも叶わず。
 
この結果、エバートン1999年9月以来となる敵地アンフィールドでのダービーで歴史的な勝利を挙げると共にリーグ戦連敗をストップ。一方、敗れたリバプールは1923年以来のアンフィールドでのリーグ戦4連敗と泥沼の状況が続く。

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(出典 news.nicovideo.jp)