今冬の移籍市場閉幕が迫る中、ローマとインテルの間で大型トレード交渉が進行中だ。イタリア『スカイ・スポルト』など複数のイタリアメディアが報じている。
今回の大型トレードの主役はローマのボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコ(34)。2016年にマンチェスター・シティから加入したジェコは、ここまで公式戦242試合に出場し、クラブ歴代3位の114ゴールを記録。また、イタリア代表MFアレッサンドロ・フロレンツィに代わって現在はカピターノを務めるローマの中心選手だ。
しかし、パウロ・フォンセカ監督の就任以降、幾度となくポルトガル人指揮官と衝突を繰り返してきたジェコは、先日に激しい衝突を起こし、両者の関係修復はほぼ不可能な状況まで発展している。そして、同選手はここ数日間のトレーニングではチームトレーニングへの参加を禁止されている。
そのため、ローマとジェコは今冬の移籍市場で移籍先を探しており、ここまではユベントスやパリ・サンジェルマン、レアル・マドリー、バルセロナ、ウェストハムなど、幾つかのクラブの名前が候補に挙がっていた。
しかし、コロナ禍で財政難のクラブにとって今年3月に35歳となるジェコの高年俸がネックとなっており、ここまで具体的な話は出ていない。
そういった状況の中で新たな解決策として挙がるのが、アントニオ・コンテ監督が以前から獲得を熱望してきたインテルへの移籍だ。
当初、ローマはインテルで長らく不遇をかこっていたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(28)とのトレードを希望したものの、諸々の問題によってその交渉は早々に不成立に。
代わって新たに話し合われているのが、チリ代表FWアレクシス・サンチェス(32)とのトレードだ。
各メディアの最新の報道によると、インテルでスポーツ・ディレクターを務めるピエロ・アウジリオ氏と、ローマのフットボール・ディレクターを務めるチアゴ・ピント氏はミラノのホテル・メリアで行われたレガ・セリエAの会合の場でこのトレードに関する話し合いを行ったようだ。
両者の基本的な考えは買い取りオプションなしの半年間のレンタルで一致しているものの、交渉実現に向けて大きなネックとなっているのが、ジェコの給与の問題だ。
サンチェスとジェコの年俸はいずれも750万ユーロ(約9億5000万円)程度となっているが、サンチェスは昨年にマンチェスター・ユナイテッドから完全移籍で加入したことで、過去2年間にイタリア国外で働いた人間の給与に対する税金が最大50%割り引かれるという措置を受けられる。
これに対してジェコは税引きなしで給与全額が支払われており、クラブが支払う給与負担はサンチェスに比べて大幅に割高だ。
したがって、先日に深刻な財政難が報じられたインテルは、ローマ側が一部給与を負担するなどの譲歩を見せない限り、交渉に応じる意思はないという。
ちなみに、今後両者の交渉が進展し、サンチェスがローマ加入となった場合、アーセナルからユナイテッドに移籍した際に交換要員となったアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンと共闘することになる。
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(出典 news.nicovideo.jp)
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