昨季悲願だったUEFAチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げるなどタイトルを総なめにしたバイエルン・ミュンヘンFWロベルト・レヴァンドフスキ。
『The Players Tribune』でドルトムント時代のユルゲン・クロップ監督とのエピソードを披露していた。
ロベルト・レヴァンドフスキ
「(ブンデスリーガに移籍した)当初、僕はドイツ語をほとんど話せなかった。
ダンケは知っていたよ、ありがとうだ。Scheiße(クソ)も知っていたよ。
天候は雨や曇りだった。そして、クロップのトレーニングはインテンシティがとてもとても高かった。
僕は成功しようと必死だったよ。ユルゲンは僕にチャレンジを与えたがった。
だから、最初の数か月に僕らはちょっとした賭けをしたんだ。
もし僕が練習で10ゴールを決めたら、彼が50ユーロ(およそ6300円)をくれる。もし僕ができなったら、僕が彼に50ユーロをあげる。
最初の数週間はほぼ毎回僕が払わなくちゃいけなかった。彼は笑っていたよ。
でも、数か月が経つと立場が逆転した。僕は現金をどっさり儲けたよ。
だから、ある日彼はこう言ったんだ。『止めだ!もういいだろ!今の君は準備が整ってる』ってね」
「ユルゲンは僕にとって父親代わりというだけではなかった。
監督としての彼は“悪い”教師のようでもあった。最高にいい意味でね。
彼は(選手を)評価Bの生徒にすることに満足していなかった。ユルゲンはA+の生徒たちを望んでいた。
彼は自分のためにそれを望んでいたのではなく、(選手のために)望んでいた。
ユルゲンは僕らがまずは人間であり、その次にサッカー選手であることを決して忘れなかった。
週明けのロッカールームでの出来事を覚えているよ。
呑み過ぎた選手がやる古典的なトリックは翌朝にニンニクをたくさん食べることだよね、息が酒臭くならないようにするために。
ユルゲンな練習前にやってくると、臭いを嗅ぎ始めた。
彼は猟犬のようだったよ。クンクン、クンクン…。そして、最後にこう言った。『臭うな…これは何だ…ニンニクか?』とね。
当然ながら、彼はそうだと分かっていた。僕らも彼が分かっていることを分かっていた。
でも、彼は疑問をそのままにして、何も言わずに立ち去ったんだ。
静寂があった後、僕らは皆でお互いを見つめて笑い始めたよ。
『ユルゲン・クロップを決して騙そうとするな』という教訓さ。彼はあまりにも賢いからね!」
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背番号7を背負ったドルトムント1年目のレヴァンドフスキはシーズン9ゴールとやや苦しんだ。その頃、クロップ監督と50ユーロを争奪する賭けを練習でやっていたとか。
(出典 news.nicovideo.jp)
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