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未曾有のシーズンとなった2020年Jリーグ新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、中断による異例の超過密日程、観戦や応援の制限など、多くの困難を乗り越え、すべての日程を終了した。

その中でも、熱戦が続いた2020シーズンJリーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブ通信簿(チームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。

第16弾は3位の名古屋グランパス総括!(評価は「S」が最高、「E」が最低)

◆総合評価【S】
19勝6分け9敗 (勝率55.9%)
45得点28失点

2018年の波があるシーズンは残留争い、2019シーズンも好不調の波が激しく、シーズン途中に監督交代を行なった名古屋。そのシーズン途中から就任したマッシモ・フィッカデンティ監督の下で迎えた2年目の2020シーズンは、チームとして躍進を果たした。

そこまで下馬評が高くなかった名古屋だが、開幕前に不穏な空気が。これまでのエースだったFWジョーの移籍問題に揺れ、最終的にはFIFA(国際サッカー連盟)が介入するまでに至った。

そんな名古屋だったが、開幕戦でベガルタ仙台に引き分けるも、中断明けの5試合で無敗を継続するなど良いスタートを切った。

第12節では、首位を独走していた川崎フロンターレの10連勝を阻止する勝利を見せるなど、堅守をベースに効率の良い勝ち方を続け、勝ち点を伸ばした。

さらに後半戦はその戦い方がより安定。特に守備陣の奮闘は眼を見張るものがあり、結果的に28失点でリーグ最少失点で終えた。

また、ケガによりストライカー不在となるとゼロトップ方式を採用。前線のアタッカー4枚を並べるスタイルでもしっかりと勝ち切ることに成功。堅守速攻というスタイルで3位フィニッシュを掴んだ。

チームとしても過密日程となったシーズンにありながら、4選手が全34試合で先発出場。また33試合に先発し1試合途中出場のFWマテウスを含め、軸となる選手が1年を通して稼働できたことは非常に大きかった。

何れにしても、風間八宏監督を招へいし、好不調の波が大きかった名古屋からすれば、一気に安定して勝ち点を稼げるようになり躍進。このスタイルでこの先どのような結果を残すのか注目だ。

チームMVP

©︎J.LEAGUE

GKランゲラック(31)
明治安田生命J1リーグ34試合出場(先発34試合)

攻撃面でチームを支え続け、チーム最多の9得点を記録したFWマテウスとも悩んだが、堅守の象徴でもある守護神のGKランゲラックをMVPに選出した。

オーストリア代表でもあったGKランゲラック。2020シーズンはこれまで以上に安定感が増し、ショットストップで何度となくチームを救ってきた。

全試合でゴールを守ったランゲラックだが、クリーンシートは実にシーズンの半分の17試合。ガンバ大阪横浜F・マリノスヴィッセル神戸清水エスパルス以外の13チームを相手に無失点を記録した。

もちろんランゲラックだけでなく、全試合出場したDF中谷進之介、DF丸山祐市のセンターバックコンビの力も大きく、ボランチとして全試合に出場したMF稲垣祥の存在も大きい。

それでも決定的なシーンを防ぎ続けた最後の砦にMVPを送りたい。正直なところJリーグベストイレブンに選ばれても良いパフォーマンスだったと思う。

◆補強成功度【B】
©︎J.LEAGUE

2020シーズンに向けての補強では、主力として計算されていたのは、川崎フロンターレから加入したMF阿部浩之、サンフレッチェ広島から加入したMF稲垣祥、湘南ベルマーレから加入したFW山﨑凌吾、サガン鳥栖から期限付き移籍で加入したFW金崎夢生の4名だろう。

その他ユースからGK三井大輝、MF石田凌太郎の2名、新卒で九州国際大学付属高校のDF吉田晃を獲得していた。

前述の通り、稲垣は期待以上のプレーを見せ34試合でボランチの一角と担当。MF米本拓司、MFジョアン・シミッチとどちらと組んでもブレないプレーを見せた。

また阿部は27試合に出場し4得点。得点力という部分ではもう少しゴールが欲しいところだが、左サイドや中央でのプレーチャンスメイクに貢献した。終盤のゼロトップも阿部がいなければ成り立たなかっただろう。

鳥栖から期限付きでの加入を果たして久々にグランパスユニフォームを着た金崎はゴール数こそ6得点と伸び悩んだが、前線で体を張ったプレーは秀逸だった。2列目の選手を生かすポストプレーは健在。数字に残らない部分での貢献度は計り知れない。山﨑も途中出場がメインだったが、金崎同様に2列目を生かすプレーは大きな助けとなっていた。

また、途中加入となったDFオ・ジェソクも重要な役割を担った。DF宮原和也の負傷もあり、右サイドバックをDF成瀬竣平、左サイドバックをDF吉田豊が長い時間プレーすることとなっていたが、両サイドができるオ・ジェソクが要所で起用できることでバランスを保てることとなった。
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(出典 news.nicovideo.jp)