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チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の組み合わせ抽選会が14日に行われた。

8つのカードが決まった中、最も注目を集めているのが昨季ファイナリストのパリ・サンジェルマンPSG)とバルセロナカードだ。互いに国内リーグでは例年になく苦しむ両チームだが、このラウンド随一のビッグマッチ実現となった。


これまで両者が公式戦で相まみえたのは11回。通算ではバルセロナが5勝3分け3敗と勝ち越している。

初対戦は1994-95シーズンのCL準々決勝。当時のバルセロナヨハン・クライフ氏に率いられた“エル・ドリームチーム”として知られていたが、前シーズン程の輝きを見せられず、FWロマーリオも冬に退団するなど、苦しいシーズンだった。

一方のPSGは、FWジョージ・ウェアやMFライーといったスター選手を擁しクラブ黄金期を迎えていた。

この時はカンプ・ノウでの1stレグを1-1で引き分けると、2ndレグではライーが1ゴール1アシストの活躍を見せ、PSGが準決勝に駒を進めていた。ちなみに、カンプ・ノウで行われた1stレグは約115,000人もの観客を集め、CLになってからの最多観客動員試合とされている。

その後、1996-97シーズンカップウィナーズカップ決勝でも対戦、その時は当時バルセロナの“怪物”ロナウドの活躍でバルセロナが勝利している。

PSG2000年代に入ると低迷。ヨーロッパの舞台から離れたが、2012年にナセル・アル=ケライフィ会長が就任して以降は一変。CLの常連となり、バルセロナとの対戦機会も大きく増えた。

まずはその2012-13シーズンジョゼップ・グアルディオラ監督が退団して初めてのシーズンバルセロナに対し、FWズラタン・イブラヒモビッチらが奮闘するも、2戦合計3-3、アウェイゴール差でバルセロナが準決勝へと駒を進める。

そして、2014-15シーズンにはグループステージで同居。そこでは1勝1敗と両者譲らずの結果となると、準々決勝で再戦。FWリオネル・メッシ、FWルイス・スアレス、FWネイマールという強力3トップを形成したバルセロナが違いを見せつけ、アウェイでの1stレグを1-3で勝利。カンプ・ノウでも2-0で勝利し、盤石な戦いを見せていた。

両者の直近の戦いは2016-17シーズン。その激戦は記憶している方も多いのではないか。ラウンド16でぶつかると、まずはパルク・デ・プランスで行われた1stレグで、PSGが4-0の大勝。まさかのワンサイドゲームに、多くの人がバルセロナの敗退を予想した。

しかし、カンプ・ノウで行われた2ndレグでバルセロナの攻撃陣が爆発。後半序盤までに3点を返すと、PSGに1点を返されるも、87分、ボックス左からのFKをネイマールが直接決めて点差を縮め、その2分後にはスアレスが倒されて得たPKを沈めて1点差に詰め寄る。そしてアディショナルタイムラストプレーネイマールが相手守備陣とGKの間にロングパスを送ると、途中出場のMFセルジ・ロベルトがボレーで合わせ、大逆転勝利を収めた。

この試合は「カンプ・ノウの奇跡」とも称されており、実際に1stレグを4-0で落としながらも逆転に成功したのはCL史上初だった。

カンプ・ノウの奇跡」から4年、当時のバルセロナ救世主となったネイマールPSGエースだ。バルセロナサポーターのみならず、世界中のファンからみても興味深い試合になるだろう。

ラウンド16は、1stレグは2月16日、17日および23日、24日、2ndレグは3月9日、10日および16日、17日とまだまだ先の話だが、今から楽しみだ。

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(出典 news.nicovideo.jp)