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 8日と9日に行われた第6節をもって、2020-21シーズンチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージが終了。全8グループの最終順位が確定し、決勝トーナメントに進出する16チームが決定した。

 そこで今回は、欧州サッカー連盟UEFA)の公式サイト『UEFA.com』やデータ会社『Opta』などの情報をもとに、グループステージを8つのトピックとともに振り返る。

[写真]=Getty Images

◆■欧州5大リーグの独占ならず

前回大会は、欧州5大リーグチームが16強の枠を独占したことが大きな話題となった。しかし、今大会での再現は実現しなかった。“非”欧州5大リーグから唯一の勝ち上がりを果たしたのは、中島翔哉が所属するポルト酒井宏樹長友佑都が所属するマルセイユマンチェスター・C、オリンピアコスが同居するグループCを2位で通過した。なお日本人選手所属クラブでは、ポルトのほかに南野拓実擁するリヴァプールが1位通過を果たしている。

◆■スペイン勢とドイツ勢が全チーム突破

決勝トーナメントに勝ち上がった16チームを国別に見ると、スペイン勢(レアル・マドリードバルセロナアトレティコ・マドリードセビージャ)とドイツ勢(バイエルンドルトムントライプツィヒ、ボルシアMG)は出場全4チームグループステージを突破。イタリア勢(ユベントスラツィオ、アタランタ)とイングランド勢(マンチェスター・Cリヴァプールチェルシー)は3チームずつの突破となり、インテルマンチェスター・Uの敗退が決まった。そして残り2枠を、フランス勢(パリ・サンジェルマン)とポルトガル勢(ポルト)が勝ち取った。

◆■国別の勝率は?

グループ突破のチーム数ではスペイン勢とドイツ勢に軍配が上がったものの、国別の勝率においてトップに立ったのはイングランド勢だった。彼らは計24試合で16勝をマーク。勝率66.6%は、ドイツ勢(62.5%)、スペイン勢(58.3%)、イタリア勢(45.8%)などを上回る。1位通過の顔ぶれを見ても、イングランド勢が最多3チームを数える。一方、全4チームが決勝トーナメントに勝ち進んだスペイン勢は、レアル・マドリードを除く3チームが2位通過。バルセロナは過去13シーズン連続で達成していた1位通過を逃し、決勝トーナメント1回戦ではバイエルンマンチェスター・Cリヴァプールパリ・サンジェルマンといった優勝候補と激突する可能性がある。

◆■無敗チームは?

グループステージを無敗で終えたのは4チームバイエルン(5勝1分け)、マンチェスター・C(5勝1分け)、チェルシー(4勝2分け)、そしてラツィオ(2勝4分け)だ。12年ぶりのCL本戦出場を果たしたラツィオは、ドルトムントに次ぐ2位でグループステージを突破。CLの決勝トーナメントに勝ち進むのは、19992000シーズン以来21季ぶりとなる。シモーネ・インザーギ監督は準々決勝まで勝ち進んだ当時、選手としてこの大舞台に立っており、指揮官としても上位進出を狙う。

◆■最多得点・最小失点チームは?

グループステージで最も多くの得点を奪ったのはバイエルン。6試合で24ゴールを記録した昨季ほどではないが、今大会も参加32チーム中最多となる18ゴールマークした。堅守を誇るアトレティコ相手にホームで4-0の勝利を挙げるなど、圧倒的な得点力は今季も健在だ。一方、最少失点チームに輝いたのはマンチェスター・C。6試合で1失点しか許さず、イングランド勢では史上4チーム目となる快挙を成し遂げた。対戦相手に恵まれたとも言えるが、安定した守備で悲願の欧州制覇を目指す。

◆■得点ランクアシストランクトップは?

得点王争いは混戦模様だ。6ゴールで首位タイに並ぶのは、ネイマールパリ・サンジェルマン)、アルバロ・モラタ(パリ・サンジェルマン)、アーリング・ハーランドドルトムント)、マーカス・ラッシュフォードマンチェスター・U)の4人。オリヴィエ・ジルーチェルシー)、チーロ・インモービレ(ラツィオ)、アラサン・プレア(ボルシアMG)の3人が5ゴールで続く。一方、アシストランキングトップに立つのはフアン・クアドラード(ユヴェントス)。コロンビア代表FWは、ケヴィン・デ・ブライネマンチェスター・C/4ゴール)らを上回る5アシストを記録している。

◆■16歳でCLデビュー

欧州最高峰の舞台で10代が活躍するのは今や珍しいことではない。ただ16歳でCLデビューとなれば、話は違ってくるだろう。9日に行われた第6節ゼニト戦では、ドルトムントのFWユスファ・ムココが途中から出場し、16歳18日というCL史上最年少でのデビューを果たした。カメルーン出身、現在U-20ドイツ代表としてプレーする同選手は、日本で言えば“高校2年生”になる。なお、CL史上最年少得点記録は昨季、バルセロナのアンス・ファティが樹立した17歳40日。決勝トーナメントで、新たな神童が記録更新を成し遂げるのか、注目が集まる。

◆■PK得点数が急増

今大会のグループステージは全96試合で289ゴールが生まれたが、そのうちPKでの得点が「47」を数えるという。これはCL史上最多で、同大会における1シーズンのPK得点記録をすでに「10」以上も上回っているそうだ。VAR(ビデオアシスタント・レフェリー)の導入だけでなく、ハンドの基準が変わったことがPK得点数の増加に影響していると考えられ、UEFA欧州サッカー連盟)からFIFA国際サッカー連盟)に対してはルール見直しの要請が出たほどだ。いずれにせよ今大会は現行ルールのまま開催される可能性が高く、決勝トーナメントではPKが勝負の行方を左右するシーンが多くなるかもしれない。

(記事/Footmedia

CLグループステージを8つのトピックで振り返る [写真]=Getty Images


(出典 news.nicovideo.jp)