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 川崎フロンターレの優勝が決まった2020シーズンの明治安田生命J1リーグAFCチャンピオンズリーグACL)の出場権争いは続いているが、シーズン終了が迫り、監督の去就報道が熱を帯び始めている。特に監督の退任が決まったクラブに関しては、後任の正式発表があるまで様々な報道が飛び交うことだろう。

 そこで今回は、現在フリーエージェント外国人指導者たちをピックアップしてみた。新型コロナウイルスの影響で今年は普段以上に静かなオフになりそうだが、アンドレス・イニエスタなど近年は大物外国人選手がJリーグを移籍先に選ぶケースも珍しくなくなってきた。今後は外国人指導者の来日も加速するかもしれない。実現の可能性はさておき、ここでは個性豊かな指導者を9名紹介する。

カッコ内は(国籍/現年齢/最後に指揮を執ったクラブ

[写真]=Getty Images

マウリシオ・ポチェッティーノ
アルゼンチン/48歳/トッテナム


トッテナムを率いて2018-19シーズンチャンピオンズリーグで準優勝。名将の仲間入りを果たしたが、解任から1年が過ぎ、本人も現場復帰を熱望しているとされる。マンチェスター・Uの監督就任の噂が絶えなかったものの、最近はややトーンダウン。選手時代に在籍したパリ・サンジェルマンが狙っているとの報道もあり、今後の動向が最も注目される指導者の一人だ。

エルネスト・バルベルデ
スペイン/56歳/バルセロナ


古巣のバルセロナを率いてリーグ2連覇を達成するなど、優れた手腕を発揮。だが昨シーズン途中に解任された後は公の場にほとんど姿を見せず、行方をくらませている。数週間前には古巣アレティック・ビルバオの監督就任の噂が浮上したものの、もうしばらくはサッカーと距離を置く模様だ。“写真家”としての顔を持ち、日本にも興味を示していたので、Jリーグで指揮を執る姿が見られかもしれない。

マッシミリアーノ・アッレグリ
イタリア/53歳/ユヴェントス


イタリア屈指の名将もまた、現在フリーの一人。2019年夏にユヴェントスを離れた後、1シーズンの“完全休養”を経て、今季から監督業に復帰する予定だったが、いまも率いるチームがない。ただ、今夏にも就任濃厚と伝えられたインテル行きの可能性はなくなっておらず、カルチョの世界に戻ってくる日はそう遠くないようだ。

マウリツィオ・サッリ
イタリア/61歳/ユヴェントス


“サッリ・ボール”と評される美しいサッカーナポリで実践したことで、チェルシー、そしてユヴェントスといった名門クラブでの指揮を任されたが、どちらも1年でお役御免となった。早急な結果を求めるビッグクラブとの相性の悪さは否めないだろう。先日、フィオレンティーナの新監督候補に名前が挙がったが、中堅クラブからの再出発が妥当かもしれない。

エディー・ハウ
イングランド/43歳/ボーンマス)


2012年から率いたボーンマスを3部からプレミアリーグ昇格へと導き、4年連続で残留を達成。5年目となった昨季、ついに2部降格が決まったことで監督を退任することになったが、建設的かつ熱血的な指導は各方面で評価が高く、過去にはアーセナルの監督就任の噂もあった。まだ40歳前半と若く、新たな就職先に困ることはなさそうだ。

チアゴ・モッタ
イタリアブラジル/38歳/ジェノア


昨年10月ジェノアの監督に就任し、トップチーム指揮官としてのキャリアをスタート。しかしリーグ戦9試合で1勝しか挙げられず、わずか2カ月でクビを言い渡された。ほろ苦い経験となったが、パリ・サンジェルマンU-19監督時代には「2-7-2」という斬新なフォーメーションを試していたように、独特のサッカー哲学を持つ。新たな職場で真価を発揮したいところだろう。

マルクファン・ボメル
オランダ/43歳/PSV


オーストラリア代表のアシスタントコーチを経て、2018年PSVの監督に就任。堂安律を指導したことでも知られているが、古巣にタイトルをもたらすことができず、2年目途中に成績不振で解任された。つい先日には、現役時代の盟友であるヴェスレイ・スナイデルをアシタントに据え、ユトレヒトを率いることになるのでは、という噂が浮上。黄金コンビの復活となるだろうか。

ハビエル・アギーレ
メキシコ/61歳/レガネス)


先日、Jリーグクラブからのオファーを明かして話題になった元日本代表監督のアギーレ氏。直近の各報道によると、メジャーリーグサッカーMLS)のロサンゼルスギャラクシー行きが有力とのことだが、母国復帰の噂もあり、去就は不透明なままだ。再来日を果たすようなことがあれば、大いに盛り上がると思うが、果たして。

ドゥンガ
ブラジル/57歳/ブラジル代表)


ジュビロ磐田でも活躍したブラジルの闘将は、2016年コパ・アメリカ終了後に母国の代表監督を退任。それを最後に監督業からは遠ざかっているが、優れたリーダーシップの持ち主であることは日本の多くのファンが知っていることだろう。現在は家族のそばにいて、ビジネスを展開したり、慈善活動に取り組んだりと、忙しい日々を過ごしているようだが、指導者として選手たちに“喝”を入れる姿をもう一度見てみたいものだ。

(記事/Footmedia

現在フリーの外国人指導者たち [写真]=Getty Images


(出典 news.nicovideo.jp)