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 DFB(ドイツサッカー連盟)は11月30日ドイツ代表を率いるヨアヒム・レーヴ監督の続投を発表した。

 レーヴ監督は11月17日に行われたUEFAネーションズリーググループステージ最終節でスペイン代表に0-6で大敗を喫したことで解任の声も挙がっていたが、正式に続投が決まった。

 DFBの執行委員会は11月30日ビデオ会議を実施し、全会一致でレーヴ監督の続投に合意。フリッツ・ケラー会長ら執行委員会のメンバーやレーヴ監督が話し合いを行い、最終的に代表チームマネージャーを務めるオリヴァー・ビアホフ氏の推薦に従って指揮官の続投が決まったという。

 DFBは「EURO2020に向けた道のりの中で、EURO出場権の獲得、UEFAネーションズリーグリーグA残留、カタールワールドカップ欧州予選でのポット1入りといった重要な目標をすでに達成しているため、レーヴ監督は今後もDFB執行委員会の信頼を得ています」と続投理由を説明。「誰にとっても厳しい状況ではありますが、レーヴ監督と彼のコーチ陣が成功をもたらすという確固たる信念があります」と信頼を強調した。

 ドイツ代表は11月17日スペイン戦で1931年以来となる6点差での歴史的な大敗を喫した。DFBは同23日、大敗を喫した代表チームの現状や過去2年のチーム作りについて調査、分析を行うことを発表。その結果報告を受け、当初は12月4日に行われる会議でレーヴ監督の去就を決める予定だった。

 4日早まった会議では、スペイン戦の大敗についても話し合われ、DFBは「選手、監督、DFB、ファンサッカー好きの国民たち誰にとっても失望でした」とコメント。ただ、「1試合だけを代表チームや監督の基本的なパフォーマンスの指標にはできません」とスペイン戦の結果だけで判断すべきではないと記した。

 また、DFBは「代表監督にとって、現状やスペイン戦の大敗、EUROまでの数カ月についてオープンで建設的で集中的な話し合うことは重要でした」とコメント。「レーヴ監督は会議で自身の評価や考え、将来のプランについて話しました。執行委員会のメンバーコーチングスタッフの質の高い仕事、チームコーチの円満な関係性、そして現在と将来の方針についての明確なコンセプトが重要であることに合意しました」と会議内容について明かした。

 現在60歳のレーヴ監督は2006年7月にドイツ代表の指揮官に就任し、この14年間で188試合で指揮を取り、120勝37分け31敗を記録している。2014年ブラジルワールドカップでは世界制覇に導いたが、王者として臨んだ2018年ロシアW杯ではメキシコと韓国に敗れて屈辱のグループ最下位で敗退。その後は、トーマス・ミュラーバイエルン)などを外して世代交代によるチーム再建を行ってきたが、思うような結果は出ておらず、今回のUEFAネーションズリーグでも2大会連続で決勝ラウンド進出を逃していた。

ドイツ代表のレーヴ監督の続投が決まった [写真]=0Getty Images


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