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11月25日等々力陸上競技場には、いつもの川崎フロンターレがいた。ノルマに掲げた3ゴールを奪ってなお得点を追い求め、守備でも集中力と強度を持続する。ここ数試合足踏みを強いられた隙は全く見当たらない。『明治安田生命J1リーグ』第29節・2位ガンバ大阪と対峙した川崎Fは見る者を魅了するエンターテインメントあふれた極上のサッカーを披露したのだった。

優勝への号砲は、22分に生まれた。左SB登里享平のピンポイントクロスをCFレアンドロ・ダミアンが右足でズバリ。2年ぶり3回目のリーグ制覇を手繰り寄せるゴールラッシュの幕開けとなった。

前半終了間際にはCKを頭でダミアンがすらすと、3試合ぶりに先発に戻った右ウイング家長昭博が左足を合わせた。後半早々にもゴールが生まれる。センターラインから左ウイング三笘薫がドリブルで進むと、ゴール前へ走った家長へ絶妙なパス。技巧派レフティはワントラップから右足で狙い澄ましたシュートを決めた。73分には登里、ダミアンとつないだパスから三笘が抜け出すと、大卒ルーキーは再びバイタルエリアラストパス。今度は家長がダイレクトで右足を当てて、ハットトリックを達成した。

4-0となっても、鬼木達監督は攻め手を緩めない。83分にチーム最多得点の小林悠と旗手怜央をピッチへ送り出し、86分には今季限りでの引退を表明した中村憲剛齋藤学を投入する。すると、90分に小林のパスから抜け出した旗手がシュート、GKの弾いたボールを齋藤が押し込んだ。2位を全く寄せ付けない無双状態の5-0でJ1史上最速優勝&最多勝点を祝ったのだった。

試合後、指揮官は「多くのサポーターの期待に応えるだけのプレーを選手は見せてくれた。スタートから終わりまで自分たちらしい戦いをしてくれた選手に感謝しているし、誇りに思う」と全員を称えるとともに、負傷を抱えながらも強行出場した家長に「足首を鹿島アントラーズ戦でかなり痛めた。注射を打ちながらやっている状況。改めて背中で見せる選手、結果で見せる選手だなと敬意を払いたい」と脱帽した。

大一番でハットトリックを成し遂げた家長は「ホームで決められるチャンスがある時に監督から“出てもらいたい”と言われた。それは選手としてはうれしいことだし、その期待に応えたい思いだった」と男気を覗かせた。

もちろん、これで終わりではない。リーグ戦は4試合残っている。さらに『天皇杯』も控える。鬼木監督も「優勝したので今度は記録にチャレンジすべき。残り試合ともうひとつのタイトルに向かっていきたい」とキッパリ。理想のサッカーを追求する川崎Fの戦いはまだまだ終わらない。

ガンバ大阪戦でハットトリックを決めた家長昭博(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE


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