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プレミアリーグ第6節、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーが24日にオールド・トラフォードで行われ、0-0のドローに終わった。
 
前節、ニューカッスル相手に4-1の逆転勝利を掴んだユナイテッドは、チャンピオンズリーグ(CL)初戦でも昨季ファイナリストであるパリ・サンジェルマン(PSG)を2-1で破り、公式戦連勝を飾った。今季のホーム初勝利を目指す、この一戦ではPSG戦から先発3人を変更。負傷明けのマグワイアがトゥアンゼベに代わって復帰したほか、ベンチ外のテレスと出場停止のマルシャルに代わってマタ、ダニエルジェームズを起用。システムも[3-4-1-2]から[4-2-3-1]に戻した。また、カバーニが加入後初のベンチ入りを果たした。
 
一方、チェルシーは前節のサウサンプトン戦でヴェルナー、ハヴァーツに待望のプレミアゴールが生まれたものの、試合終了間際に追いつかれて3-3のドロー。直近のCLではセビージャ相手に0-0のドローに終わり、公式戦2試合勝利から遠ざかる。昨季、シーズンダブルを喫した因縁の相手との対戦では、セビージャ戦とほぼ同じメンバーを起用したが、今季初めてスタートから[3-4-2-1]の布陣を採用した。
 
互いに直近の試合から並びを変えたことで、立ち上がりはやや様子見の展開となる。共にマイボール時は相手の立ち位置やプレスのかけ方を窺いつつ、ジャブの応酬に留まる。
 
それでも、ライバル同士の直接対決ということもあり、時間の経過と共に球際でのバトルが強調されていく。互いに相手の素早いトランジションを上回る攻撃をなかなか仕掛けられず、フィニッシュはセットプレーの場面が目立つが、チェルシーシャドーに入るプリシッチが積極的な仕掛けから足を振っていく。
 
一方、徐々にカウンター主体の戦い方に落ち着いたユナイテッドは、35分にビッグチャンスを迎える。マクトミネイの縦パスのこぼれ球を回収したブルーノフェルナンデスから足元にパスを受けた中央のマタが絶妙なスルーパスをラッシュフォードに通す。スムーズにボックス付近まで運んだラッシュフォードは得意の角度から右足を振り、ゴール左下隅を狙ったシュートを放つが、ここはGKメンディが長い足を残した見事なセーブで阻止。
 
ワンチャンスを生かしての先制とはならなかったものの、これで勢いづいたユナイテッドは、前半終盤にかけてチェルシーを押し込むと、41分にも左サイドでの細かい連係から最後はボックス手前でラッシュフォードのパスを受けたマタが左足の鋭いシュートゴール左隅に飛ばすが、ここもGKメンディの横っ飛びセーブに阻まれた。
 
時間を経るごとに見応えを増した白熱の一戦はゴールレスのまま後半に突入。立ち上がりはユナイテッドが押し込む形となったが、チェルシーもジョルジーニョ、ハヴァーツがうまく相手のプレスを剥がしてヴェルナーのシュートチャンスを創出するなど、きっちり押し返す。
 
ホームでより勝ち点3が必要なユナイテッドは58分、マタとD・ジェームズの両翼に代えてカバーニポグバを同時投入。この交代でカバーニが最前線、2列目に右からB・フェルナンデスポグバ、ラッシュフォードが並ぶ形に。すると、59分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのB・フェルナンデスがニアへ低いクロスを入れると、赤い悪魔の新たな背番号7が右足アウトを使ったワンタッチシュートで合わせ、挨拶代わりのフィニッシュを見せる。
 
一方、チェルシーも直後の60分には右サイドフリーリースジェームズから絶妙なクロスが入り、これに中央のハヴァーツ、ファーのプリシッチが反応するが、ハヴァーツのヘディングの当たりが薄くゴールとはならない。その後、72分にはヴェルナーとハヴァーツを下げてマウントエイブラハムを同時投入し、高さと運動量と異なるアプローチゴールを目指す。
 
後半半ばから終盤にかけても拮抗した状況が続く。互いに破壊力抜群の攻撃陣も相手の集中した守備をあと一歩のところで崩し切れない。試合最終盤にはマクトミネイに代えてグリーンウッドを投入するベンチからの明確なメッセージを受けて、ホームのユナイテッドが攻勢を仕掛ける。
 
88分にはボックス右で仕掛けたグリーンウッドの折り返しカバーニダイレクトで蹴り込もうとするが、昨季までのPSGの同僚チアゴ・シウバが立ちはだかる。さらに、91分にはボックス手前でB・フェルナンデスからパスを受けたラッシュフォードが右足の鋭いシュートを枠の右隅に飛ばしたが、ここはGKメンディが見事な反応ではじき出した。
 
そして、試合は0-0のままタイムアップを迎え、スールシャールvsランパードの通算5度目の対戦は初めてドローに終わった。ユナイテッドホーム初勝利、チェルシーは公式戦3試合ぶりの白星を目指したが、最終的には痛み分けの結果となった。

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(出典 news.nicovideo.jp)