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コロナ禍オランダ遠征初戦、史上初の“オール海外組”で臨んだ一戦は無得点で終了

 日本代表にとって約10カ月ぶりの活動となるオランダ遠征の初戦、国際親善試合カメルーン戦が現地時間9日にユトレヒトで行われ、0-0のスコアレスドローに終わった。

 今年の始まりから世界的に新型コロナウイルスが感染拡大した影響を受け、日本代表の活動はワールドカップ(W杯)予選を含め3月と6月は中止になった。そのため、日本代表にとっては昨年12月のE-1選手権以来10カ月ぶりの活動となったが、国家間の移動に対して帰国時の隔離期間やJリーグの過密日程なども考慮されて、今遠征は史上初めて招集メンバー全員がすべて欧州でプレーしている選手になった。

 立ち上がりから両チームとも高い位置からプレスに行く姿勢を見せ、特に日本は相手GKの不安定なコントロールを狙うかのように前から追う姿勢を見せた。一方で同14分にはそのプレスを突破され、FWムミ・エンガマルに際どいヘディンシュートを許すピンチも迎えた。

 そうしたなか、日本は徐々にゴール前まで進出する場面を作るようになった。最初のシュートは同19分にMF南野拓実がペナルティーエリアのすぐ外から放ったが、強くヒットはできず相手GKの正面に飛んだ。同23分には右CKでワンバウンドしてゴール前に入ってきたボールをDF吉田麻也が狙い、GKがボールを後ろにこぼしかけ、あわやというシーンになったがゴールにはならなかった。

 その後はボール際こそ互いに激しく競り合ったものの、明確なゴールチャンスは作り出せないまま0-0で前半を終了した。

 森保一監督は、ハーフタイムにDF安西幸輝からMF伊東純也へのスイッチと、それに伴う3-4-2-1システムへの変更を決断して後半のピッチに選手たちを送り出した。

 その日本が迎えた最初のビッグチャンスは後半4分、伊東が右サイドを突破して上げたクロスに飛び込んだ南野の背後に流れたボールを、FW大迫勇也がヘディングで狙ったものの枠を捉えられなかった。

 なかなか攻撃の形が決まらないまま時間が流れた日本は、同20分にMF堂安律に代わりMF久保建英、同26分には南野に代わってMF鎌田大地が投入され、そのままシャドーの位置で並んだ。

 しかし、互いに決定機を作れないまま進んだゲームはこのまま0-0で終了。10月にして日本代表2020年初戦になったゲームは、スコアレスドローとなった。この後、日本代表オランダに滞在し、現地時間13日にユトレヒトの同じスタジアムでコートジボワールと対戦する。(Football ZONE web編集部)

MF原口らが果敢にゴールへ迫るもスコアレスドローに【写真:Getty Images】


(出典 news.nicovideo.jp)