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ビジャレアルに加入して2カ月が経過した日本代表MF久保建英が置かれている状況は、スペインでも注目の的のようだ。スペインマルカ』が伝えた。

2019年夏にFC東京からレアル・マドリーへと移籍した久保は、そのままレンタル移籍の形でマジョルカへと移籍。シーズン序盤は途中出場、シーズン中盤は先発とベンチスタートが半々という状況の中、新型コロナウイルス(COVID-19)によりシーズンが中断。その中断明けには最終節を除いて先発出場を続け、結果を残した。

しかし、チームは2部へと降格。今シーズンは引く手数多の中、ビジャレアルへとレンタル移籍した。

マルカ』のラジオ番組『ラジオマルカ』では、ラウール・バレラ記者が現在の久保が置かれている状況を憂慮。ビジャレアルとウナイ・エメリ監督に否定的な言葉を並べている。

久保は今シーズンの開幕から5試合で、13分、5分、16分、15分、5分と合計で54分間のプレーイングタイムにとどまっている。バレラ記者は「電話番号でも、チェックアカウントでも、ジャックポットでも、甥っ子の年齢でもない」と例え、いかに久保の出場時間が少ないかを表現した。

久保は、マドリーへ復帰後、移籍先が決まるまでに時間を要した。この件については、バイエルンがフロレンティーノ・ペレス会長に久保の状況を訪ねるなど、多くのクラブが興味を示したものの、マドリーがヨーロッパの他の国へ移籍した場合の懸念を考慮し、スペイン国内でプレーさせることを決定した。

その久保に対して獲得を望んだのが、新指揮官として就任したウナイ・エメリ監督だった。エメリ監督は「久保を連れて来れば、チームチャンピオンズリーグに導ける」とクラブに伝えたというが、バレラ記者は「エメリは気が付いていないようだ。それともヨーロッパリーグで戦う方が良いのだろうか」と、久保を起用していないことに疑問を投げかけた。

一方で、ライバルが多いという事実にも言及。「モイ・ゴメスや(ビセンテ・)イボーラ、(パコ・)アルカセル、(サムエル・)チュクウェゼなどの選手が素晴らしいパフォーマンスを見せる事は理解している。ただ、1カ月もたって久保が1時間もプレーしていないこと理解が難しい」とし、あまりにも出場時間が短いと訴えた。

さらに、昨シーズンのマジョルカのことを引き合いに出し「ビセンテ・モレノが久保が最高の選手だと気がついた時には、すでにマジョルカは2部にいた」と語り、終盤まで久保をレギュラーにできなかったマジョルカが降格したとコメント。エメリ監督が早く久保の才能に気がつくべきだと主張した。

なお、「マドリーは注視してみている」と、レンタル元のマドリーもこの状況を把握しているとし、最悪の場合は1月の移籍市場でレンタル先を変更する可能性もあるだろうと予測した。

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