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所属クラブポジションを掴んでいるCB陣に対し、GK陣は主力クラスレギュラー落ち

 日本サッカー協会JFA)は10月1日オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合カメルーン戦(9日/日本時間午後9時)とコートジボワール戦(13日/日本時間午後11時45分)に臨むメンバー25人を発表。初めて“オール海外組”で構成され、東京五輪世代は7人が名を連ねた。

 新型コロナウイルス感染拡大により、年内のワールドカップ予選は延期。日本代表にとっては、昨年12月のE-1選手権以来10カ月ぶりの活動となるなか、改めて各ポジションの状況を整理した。

■GK
権田修一(ポルティモネンセ
シュミットダニエル(シント=トロイデン)
川島永嗣(ストラスブール)

 昨年のコパ・アメリカ南米選手権)後は、権田をレギュラーポジション争いが展開されてきた。ただ、昨季所属クラブ定位置を確保していた権田とシュミットが新シーズンは控えGKに回る状況。ここまでリーグ戦に出場したのは川島(2試合)のみと実戦感覚に不安が残る状況となっている。

センターバック
吉田麻也サンプドリア
冨安健洋(ボローニャ)
植田直通(セルクル・ブルージュ)
板倉 滉(フローニンゲン

 吉田は今季、サンプドリアで途中出場の1試合のみだが、クロス対応などイタリアメディアからも及第点が与えられた。ボローニャで本来のCB起用となった冨安とのコンビベースとなるだろう。バックアップ組も植田、板倉と所属クラブレギュラーを務めており、コンディション的にはいつチャンスが与えられても問題なさそうだ。

東京五輪世代の菅原が初選出 両SB、ボランチはバックアップ陣の突き上げが必要

■右サイドバック
酒井宏樹マルセイユ
室屋 成(ハノーファー
菅原由勢(AZ)

 酒井の一番手は変わらず不動だろう。特に今季は、ブラジル代表FWネイマールパリ・サンジェルマン)を1対1で止めるなど、充実のパフォーマンスが続いている。念願の海外移籍を果たしてステップアップを狙う室屋、今回唯一の初招集となった東京五輪世代の菅原がアピールの場を奪い取れるか。競争活性化を促進するうえでは重要なポイントだ。

■左サイドバック
長友佑都マルセイユ
安西幸輝(ポルティモネンセ

 長友はガラタサライメンバー登録外となり、約9カ月にわたって実戦から遠ざかっていた。マルセイユ移籍で再び出場機会を掴んでいるが、34歳という年齢も含めて次世代の台頭が欲しい。両サイドをこなし、2019年に代表定着に近づいていた安西の活躍でさらなる底上げを図りたいところだ。

ボラン
柴崎 岳(レガネス)
遠藤 航(シュツットガルト
中山雄太(ズウォレ)

 コンディション的には遠藤が最も上か。新シーズンは自身初のドイツ1部ブンデスリーガで攻守に安定したパフォーマンスを披露し、クラブ関係者や現地メディアからの評価も高い。スペイン3部に降格したデポルティボから同2部レガネスへ移籍した柴崎も、これまでの序列を踏まえればその座は固い。中山と、ボランチでの起用も予想される板倉の東京五輪世代コンビがどこまで突き上げられるか。

主軸の中島不在で原口が“昇格”!? トップ下・久保が見られるかにも注目

■右サイドハーフ
堂安 律(ビーレフェルト
伊東純也(ヘンク)

 PSV定位置を掴み切れず、ドイツ1部に昇格したビーレフェルトへ新天地を求めた堂安は、まだ移籍後ゴールがない。開幕全7試合にフル出場し、鋭いドリブルとクロスで2得点1アシストを記録している伊東のほうが、ここまではコンディションの良さが際立つ。森保監督がどちらをスタメン起用するか、注目が集まる。

トップ
南野拓実リバプール
久保建英ビジャレアル
鎌田大地フランクフルト

 トップ下は森保ジャパン発足以降、南野が不動の存在として君臨してきた。今季は2年目を迎えたリバプールで移籍後初ゴールも記録するなど、イングランドでのプレーにアジャストしつつある。注目株は、やはり久保だろう。ビジャレアルではベンチスタートが続いているが、両サイドトップ下で起用されてきた。日本代表でも、中央でどこまでプレーできるのか、出場時間を与えて試したいところだ。2023年まで契約延長したフランクフルトトップ下を務める鎌田もチャンスをうかがう。

■左サイドハーフ
原口元気ハノーファー
三好康児(アントワープ

 これまでと最も変化のあるポジション。体制発足から「10番」を背負ってきた中島翔哉ポルトで長期間プレーしていないため、招集が見送られた。森保監督は「所属チームで結果を出して、監督や選手の信頼を掴み取ってまた代表に復帰できるように日常の活動をしてもらいたい」とメッセージを送っている。原口が“繰り上がり”で1番手となり、2列目はどこでもこなせるアタッカーの三好が左に回る形か。

■1トップ
大迫勇也ブレーメン
鈴木武蔵(ベールスホット)
岡崎慎司(ウエスカ)

 不動の大迫、代表に定着した鈴木に続き、岡崎が昨年6月のコパ・アメリカ以来となる代表復帰。自身初のスペイン1部で溌剌としたプレーを見せており、ポジション争いのみならず、チームの士気を高めてくれるだろう。“大迫不在時”を想定した戦いにトライするのか、森保監督の起用も鍵の一つになりそうだ。(Football ZONE web編集部)

森保ジャパン オランダ遠征25選手の予想布陣【画像:Football ZONE web】


(出典 news.nicovideo.jp)