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 27日に行われるリーガ・エスパニョーララ・リーガ)第3節では、バルセロナが本拠地『カンプ・ノウ』にビジャレアルを迎える。今節最大の注目カードについて、ここでは知っておきたい7つのトピックを紹介しよう。

◆■新生バルサの初陣

王座奪還を狙うバルセロナにとっては、これが2020-21シーズンの初戦になる。昨シーズンは8月までチャンピオンズリーグ(CL)を戦っていたため、第1節、第2節は延期扱いに。この第3節が事実上の“開幕戦”となる。今夏はロナルド・クーマン新監督が就任し、大改革を敢行。ここまでにルイス・スアレスアルトゥーロ・ビダル、イヴァン・ラキティッチ、ネルソン・セメドらが退団した。その一方で、フィリペ・コウチーニョバイエルンへのレンタル移籍から復帰し、ユヴェントスからはミラレム・ピアニッチが加入。フランシスコ・トリンカンやペドリといった10代のルーキーたちもプレシーズン好プレーを披露した。一体どんなメンバーで試合に臨み、どんなサッカーを披露するのか。世界中のファンが注目していることだろう。

◆■バルサの予想スタメンは?

では、バルセロナのスタメンはどのような顔ぶれになるのか。スペイン紙の『マルカ』と『スポルト』が予想スタメンを発表している(25日時点)。それによると、システムは両紙ともに4-2-3-1を予想。このオフにひざの手術を行ったマルクアンドレ・テア・シュテーゲンは欠場となるため、GKはネトが務めることがほぼ確実となっている。4バックは右から、セルジ・ロベルトジェラール・ピケ、クレマン・ラングレ、ジョルディ・アルバと、お馴染みの顔ぶれが並んだ。そして“ドブレピボーテ(ダブルボランチ)”は、『マルカ』がピアニッチとフレンキー・デ・ヨング、『スポルト』がセルヒオ・ブスケツとデ・ヨングのコンビになると予想。2列目の人選に関しても見解が分かれており、『マルカ』はウスマン・デンベレリオネル・メッシ、アンス・ファティを、『スポルト』はメッシ、コウチーニョ、ファティを、右から順に並べている。メッシトップ下なのか、それとも右サイドを起点にプレーするのか。注目ポイントの一つだろう。なお、1トップは両紙ともにアントワーヌグリーズマンの起用を予想している。2年目を迎え、中央でのプレーが多くなりそうなフランス代表FWからも目が離せない。

◆■4度目のラ・リーガ挑戦

バルセロナを率いるクーマン監督にとっては、4度目のラ・リーガ挑戦になる。最も大きな成功を収めたのは選手時代だろう。1989年から1995年までバルセロナに在籍し、リーグ4連覇を達成。1992年チャンピオンズリーグ(CL)決勝では直接FKを自ら叩き込んで、クラブに初のビッグイヤーをもたらした。1998年には、ルイス・ファン・ハール監督(当時)のアシスタントコーチとしてバルセロナに復帰し、ラ・リーガに参戦。そして2007年11月にはバレンシアの監督に就任して、ラ・リーガ3度目の挑戦に臨んだ。しかし、リーグ戦では22試合で4勝(6分け12敗)しか挙げられず、2008年4月に解任。ラ・リーガで指揮をとるのは、12年ぶりのことになる。幸先のいいスタートを切れるのか、まずはお手並み拝見である。

◆■バルサビジャレアルの“天敵”

前節のエイバル戦(2-1)で今季初勝利を挙げたビジャレアルは連勝を狙いたい。だが、バルセロナとの相性は「最悪」と言っても過言ではない。ラ・リーガでは41回目の対戦になるが、過去40戦でわずか8勝(9分け23敗)。カップ戦を含めると、最も負けている相手がバルセロナなのだ。2008年3月9日に『カンプ・ノウ』で2-1の勝利を収めて以降、公式戦は24試合連続(6分け18敗)で勝ち星がなく、最近7試合連続で複数失点を記録。その間の失点数は「23」と、平均して3ゴール以上を許している。逆に言えば、ここで勝利を挙げれば、チームは勢いづくだろう。敵地で金星を挙げられるか。

◆■“鬼門”カンプ・ノウ

ビジャレアルを率いるウナイ・エメリ監督にとっても、バルセロナは天敵だ。監督キャリアで過去23回対戦して、2勝6分け15敗。勝利を挙げたのはいずれもホームゲームで、敵地カンプ・ノウでは13戦全敗とひとつの勝ち点も奪えていない。バルセロナと最後に対戦したのは、2017年3月に行われたCLラウンド16第2戦。エメリ監督率いるパリ・サンジェルマンホームでのファーストレグで4-0の大勝を飾っていたが、敵地で1-6の大逆転負けを喫した。今回リベンジを果たし、苦い思い出を払拭することはできるのか。48歳のスペイン指揮官にとっても、真価の問われる一戦だ。

◆■久保は3度目の古巣対決

久保建英にとっては3度目の古巣対決となる。マジョルカに在籍した昨季は、ホームとアウェイで行われた2試合ともにフル出場。得点やアシストを記録することはできず、両試合ともに敗れたが、地元紙からチーム最高の評価を与えられるなどバルセロナに脅威を与える存在だった。ビジャレアルは前節のエイバル戦で今季初勝利を挙げ、ジェラール・モレノとパコ・アルカセルの2トップがそろって得点を挙げたため、久保は今回の一戦でもベンチスタートが濃厚。それでも開幕からの2試合は、ピッチに立てばチャンスを演出している。試合展開次第ではあるが、出場の機会は十分にあるはずで、アピールを続けたいところだ。

◆■予想オッズは?

日本時間25日15時現在、大手ブックメーカー『bwin』はバルセロナの勝利に「1.53倍」、ビジャレアルの勝利に「5.75倍」、そしてドロー決着に「4.5倍」のオッズをつけている。過去の対戦成績やチームとしての実力を考えれば、バルセロナの圧倒的優位は揺るがないだろう。また彼らは“開幕戦”に強く、ラ・リーガでは過去11シーズンでわずか1敗。唯一の黒星が昨季のアスレティック・ビルバオ戦だった。敵地で0-1の完封負けを喫したものの、それ以前は10戦全勝。その間の得点は「38」、失点は「3」と圧倒的な成績を収めている。それでもシーズン初戦はどのクラブにとっても簡単ではない。ビジャレアルにも付け入る隙はあるはずで、白熱した好ゲームが期待できそうだ。

(記事/Footmedia

バルセロナとビジャレアルが激突する [写真]=Getty Images


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