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 イタリア紙『Tuttosport』は15日、2020年の「ゴールデンボーイ賞」候補40名を発表した。

 ヨーロッパプレーする最も活躍した21歳以下の選手に贈られる同賞は、過去にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシバルセロナ2005年受賞)、フランス代表MFポール・ポグバ(当時ユヴェントス2013年受賞)ら、名だたる選手たちが受賞しており、ビッグスターへの登竜門として各国メディアの注目度も高い。

 今年の候補40名にも、ドルトムントイングランド代表MFジェイドン・サンチョ(20歳)やノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(20歳)、バルセロナスペイン代表FWアンス・ファティ(17歳)など、将来のサッカー界を担うとされるヤングタレントたちが選出された。

 では、未来のスター候補生たちを最も多く輩出している国はどこなのか。また、前年度の候補40名と比べた場合には、どのような変化が見られるのか。調査、分析してみた。受賞対象がヨーロッパを主戦場とする選手だけとはいえ、各国の育成力を垣間見ることができるだろう。

◆▼9位

ドイツ (1名/前年比±0)
ポーランド (1名/前年比+1)
スウェーデン (1名/前年比+1)
ノルウェー (1名/前年比±0)
ウクライナ (1名/前年比±0)
ハンガリー (1名/前年比+1)
ウェールズ (1名/前年比+1)
ギリシャ (1名/前年比+1)
トルコ (1名/前年比±0)
アルジェリア (1名/前年比+1)
アメリカ (1名/前年比+1)

まずは、それぞれ1名が選出された国々から。ここでは11カ国が名を連ねたが、ヨーロッパの中でも北欧や東欧にカテゴライズされる国々、またアルジェリアアメリカといった国がランクインを果たした。11カ国中7カ国が候補40名にノミネートされる選手を新たに輩出したというのも、興味深い。一方で、アジア勢からは1名も選出されなかった。

その他、前年にそれぞれ2名が選出されていたナイジェリアセルビア、強豪国として知られるアルゼンチンコロンビアセネガルメキシコなども、今年のリストから漏れた。育成の分野においても、豊作の年や不作の年があるとはいえ、地殻変動が起きつつあると言えるのかもしれない。

◆▼7位

スペイン (2名/前年比+1名)
カナダ (2名/前年比+1名)

それぞれ2名が選出され、7位にランクインしたのがスペインカナダだ。スペインはファティとフェラン・トーレスマンチェスター・C/FW)が、カナダアルフォンソ・デイヴィス(バイエルン/MF)とジョナサンデイヴィッド(リール/FW)が候補40名に名を連ねている。やはり目を引くのはカナダで、北米の新たな育成国として今後も注目されるはずだ。

◆▼5位

イタリア (3名/前年比±0)
ブラジル (3名/前年比+1)

5位にランクインしたのは、歴史と伝統ある2カ国だった。ブラジルは、2年連続で候補40名入りを果たしたロドリゴとヴィニシウス・ジュニオール(共にレアル・マドリード/FW)に加えて、マルコス・アントニオ(シャフタール/MF)が新たに名を連ねた。イタリアは選出人数こそ変わらないが、選手の顔ぶれは3人とも異なる。今年はセバスティアーノ・エスポージト(インテル/FW)、サンドロ・トナーリ(ミラン/MF)、マルコカルネセッキ(アタランタ/GK)の3人が選考に残った。

◆▼3位

ポルトガル (4名/前年比+1)
オランダ (4名/前年比+1)

3位はそれぞれ4名が選出されたポルトガルオランダだ。昨年はポルトガル代表FWジョアン・フェリックスが、一昨年はオランダ代表DFマタイス・デ・リフトが「ゴールデンボーイ賞」を受賞。両国は安定して好タレントを輩出しており、今年もポルトガルからはファビオ・シルヴァ(ウルヴァーハンプトン/FW)、オランダからはモハメド・アミン・イハッターレン(PSV/MF)など、10代の有望株たちが候補40名に名を連ねた。

◆▼2位

イングランド (5名/前年比+1)

近年、ハイレベルな若手選手を次々に輩出しているイングランドが2位にランクイン。サンチョフィルフォーデン(マンチェスター・C/MF)を筆頭に、昨季のプレミアブレイクを果たしたメイソン・グリーンウッド(マンチェスター・U/FW)とブカヨ・サカ(アーセナル/MF)、そしてカラムハドソン・オドイ(チェルシー/FW)の5名が候補40名入りを果たした。中でも、サンチョは今年の受賞が有力視されている。イングランド人選手として、2014年ラヒーム・スターリング(当時リヴァプール)以来の受賞なるか。

◆▼1位

フランス (6名/前年比-1)

今年の「ゴールデンボーイ賞」候補40名に最も多くの選手を輩出している国はフランスだった。エドゥアルド・カマヴィンガ(レンヌ/MF)ら7名が選出され、2年連続で“最多選出国”となっている。過去の受賞歴を振り返っても、2013年ポグバ2015年アントニー・マルシャル(マンチェスター・U)、2017年キリアン・エンバペパリ・サンジェルマン)と、最多3人が栄冠に輝いており、まさに「育成大国」と言えるだろう。4人目の受賞者が誕生する日もそう遠くはないはずだ。

(記事/Footmedia

ゴールデンボーイ賞の候補40名が発表された [写真]=Getty Images


(出典 news.nicovideo.jp)