(出典 i.daily.jp)



 日本代表を率いる森保一監督が15日にオンライン会見を実施し、10月に決定したオランダ遠征(9日カメルーン代表戦、13日コートジボワール代表戦)についてコメントした。

 新型コロナウイルスの影響により、2019年12月のEAFF E-1サッカー選手権を最後に試合開催ができなかったA代表。2020年の初活動はヨーロッパ新型コロナウイルスの感染が広がっていないオランダで、UEFAネーションズリーグがあるヨーロッパワールドカップ予選の始まる南米以外の中では強豪となるアフリカの2チームが相手となった。森保監督は「たくさんの方に尽力いただき、活動できる運びとなったことはありがたいです」と、第一声で感謝の言葉を述べ、「国民の皆さん、日本代表を応援してくださっている多くの方々、コロナ禍や多くの自然災害で困難な生活を強いられている方がいる中、希望を持ってもらえる活動をしたい。元気や勇気を届けられるよう、大変な思いを持って日々過ごされている方々に励ましを届けたい」と意気込みを語った。

 久々の代表活動となるが、「長くチームとして活動できていなかったので、もう一度コンセプト、意思疎通を図って選手のコンディションをより正確に把握するようにしたい」とし、JFAにオーダーしていた「対戦可能な相手の中で、一番強い相手」であるカメルーン、コートジボワールの2チームとの対戦ができることは「楽しみですし、我々の成長のためにもありがたい相手」と続けた。

 代表選考は、国内はJリーグが開催中かつ帰国後に自主隔離が必要なため、国外でプレーする選手が中心になると見込まれる。コロナ禍以降、海外でプレーする選手を直接視察できなかったため、コンディションなどを確認するために、また年内は東京オリンピック世代の代表活動を行わない予定のため、「少しラージグループで選手を呼び、将来的にA代表につながるような機会にしたい」と、試合出場の有無を問わず、A代表とともに活動することで得られる経験は多いとして、若い世代を含めた通常よりも多い25人~30人ほどを招集予定とコメント

 国内ではJリーグの日程が過密であることなどから、今季は若手選手がプレー機会を得ており、活躍する選手も目立ってきている。森保監督は「A代表にしても、東京五輪チーム編成にしても、活躍している選手が幅広くいるので、選考が難しいという話が出ている。特に五輪のチーム編成を考えたときは、対象の選手たちがたくさん力を示してくれているので、最終選考が難しくなるだろうと私も思っているし、スタッフも感じていると思う。日本全体のレベルアップにつなげるという意味では、将来性のある選手がたくさん出てくることは楽しみ。日本、Jリーグの未来を見ているようで、楽しく視察している。若い選手が出てくることが楽しみでありつつ、経験ある選手も刺激を受けて、チーム力が上がれば、より魅力があるサッカーができるのではと思っている」と、国内でプレーする選手たちにもメッセージを送り、「ベースは所属クラブでの活躍とレベルアップが選手自身の価値が出るもの」と、代表への道筋として、しっかりとスカウティングしていることを強調している。

オンライン会見で10月の代表戦への意気込みを語った森保監督


(出典 news.nicovideo.jp)