リーガ・エスパニョーラ(ラ・リーガ)の戦いが終わり、8月のチャンピオンズリーグ(CL)再開に向けてつかの間の休暇を過ごしているレアル・マドリードの選手たち。母国クロアチアに一時帰国したルカ・モドリッチが地元の日刊紙『Sportske Novosti』のインタビューで2019-20シーズンについて語っており、その内容をスペイン大手紙『マルカ』電子版が伝えている。
レアル・マドリードはリーグ戦再開後、10連勝で優勝を果たした。モドリッチにとっては通算2度目のリーグ制覇となるが、「もっと多く優勝していてしかるべきだったけど、いくつかのシーズンでは十分なパフォーマンスができず、タイトルを逃してしまった」と反省。それでも「過去にどんなことが起こったとしても、優勝した今季を喜び、それが今後にいい影響を与えることを期待したい」と語った。
◆●中断中に深まった絆と意欲…「結束力が強まって、プレーが楽しくなった」「年間を通じて素晴らしいプレーをし続ける必要があった。特に再開後のラストスパートは見事だった。10連勝で優勝し、最後も引き分け。レアル・マドリードの強さを物語っている。1月にはスーペルコパも制したし、まだCLも勝ち残っている」
特に活動自粛期間が明けてトレーニングが再開されてからの一体感は素晴らしかったようで、モドリッチは次のように証言している。
「我々は自宅にこもっていたけど、みんなしっかりトレーニングしていた。チームメートたちとはお互いにコンタクトを取り合っていたし、誰もが高いモチベーションを保っていた。全員がプレーすることに貪欲になっていた。だから活動自粛が明けて一緒にトレーニングできるようになったとき、選手たちの結束力はより強いものになり、プレーが楽しめるようになった」
◆●主将S・ラモスは“怪物”。「世界一のセンターバックだ」また、モドリッチはチームメートやジネディーヌ・ジダン監督との関係性についても語っている。
キャプテンのセルヒオ・ラモスについては「僕の兄貴のような存在で、怪物だ!」とコメント。「8年間を一緒に過ごし、特別な関係を築き上げた。家族ぐるみの付き合いをしていて、バケーションも一緒に過ごしている。サッカーを通じて素晴らしい経験と成功を共有してきた。34歳にして向上心があり、高いレベルと保っている。最高のチームリーダーで、世界一のセンターバックだ」と絶賛した。
◆●自身と同じくプレミアから加入のアザールには気遣い…「今は我慢」昨夏に大きな期待とともに加入しながら、ケガなどの影響で不本意なシーズンを送るエデン・アザールについては、過去の自分と重ね合わせる部分もあるようだ。
「エデンは最高のプレーヤーだ。チェルシーでの彼のプレーを見るのが大好きだった。今はケガなどの不運が重なっている。僕自身もレアル・マドリードに加入したばかりのときは、高い期待の中でチームに順応していくことの難しさを味わった。今は我慢が必要だ。クオリティーは本当に高いし、僕らには彼の知見が必要だけど、まずはフィットしなければならない。(CLの)マンチェスター・シティ戦でプレーできればうれしいけど、難しいようなら9月に始まる次のシーズンに最高の状態で臨めるようにしてほしい」
◆●エースとして君臨の仏FWには称賛「一緒にプレーして楽しい」21ゴールを挙げたカリム・ベンゼマに対しても賛辞を送っている。
「カリムは偉大なFWであり、一緒にプレーしていると本当に楽しい。プレーへの理解力や相手守備網を混乱に陥れる質の高い動きは特別なものだ。常にチームのために最大限の貢献をしてくれる。彼の素晴らしさが賞賛され、その活躍でファンの心が満たされたことについて、僕も本当にうれしく思っている」
◆●レアルを去ったC・ロナウドにも言及「彼がどれほど重要だったか…」モドリッチはかつてのチームメートで、2018年夏にユヴェントスへと移籍したクリスティアーノ・ロナウドについても言及している。
「マドリードにとってクリスティアーノがどれほど重要な選手だったかについて、ここで議論するつもりはない。だけど、彼がいなくなったことで以前と同じ野心を持つことができずに苦しんだという事実はない。僕らは変わらぬ野心を持ち続けているし、彼がいなくても勝てることを証明した」
◆●モドリッチが語るジダンの偉大さ「監督によって選手は理解した」そして、モドリッチはジダン関係との関係性についても語っている。
「ジダンは素晴らしい人物であることを再び示した。彼はいつも平穏を与えてくれる。選手へのアプローチはいつも正しいものだ。望み通りの出場機会が与えられない選手は不満を抱えるものだけど、監督のアプローチによって、選手たちは自分がチームの一員であることを理解し、状況を受け入れることができる。チーム全員が重要な戦力であり、問題を起こす“腐ったリンゴ”はいない」
(出典 news.nicovideo.jp)
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