(出典 www.football-zone.net)



サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、元カメルーン代表FWのサミュエル・エトー氏がバルセロナ時代に決めたハットトリックだ。


エトー氏は、1997年レアル・マドリーでプロキャリアをスタート後、レガネスやエスパニョール、マジョルカでプレー。そのマジョルカでブレイクを遂げると、2004年に加入したバルセロナで、2009年インテルに移籍するまで、2度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇や4度のラ・リーガ優勝などに貢献した。

2005年11月2日に行われたCLグループリーグのパナシナイコス戦では、頭、左足、右足とすべてを使ってハットトリックを達成している。

まずは1点リードで迎えた14分、相手ディフェンスの背後を取ったエトーが、MFアンドレス・イニエスタの浮き球のパスに反応し、見事なヘディンゴールを決めてみせる。

さらにバルセロナが1点を追加して迎えた40分、FWリオネル・メッシからFWロナウジーニョと渡ると、最後はエトーが左足で決めきった。

そして65分、メッシの見事なスルーパスに反応すると、エトーはボックス外から右足ダイレクトシュートを放つ。カーブがかかったコントロールシュートは、枠外の軌道から吸い込まれるようにファーサイドネットへと突き刺さった。

メッシが台頭したこのシーズンロナウジーニョ氏やエトー氏ら既存のスター選手の活躍も相まったバルセロナは、リーグ2連覇と、CL優勝に輝いている。

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(出典 news.nicovideo.jp)