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バルセロナの元スペイン代表DFジェラール・ピケが、自らの人生を大きく変えた2010年南アフリカワールドカップ(W杯)について振り返った。スペイン『L'Esportiu』が伝えている。

2010年に史上初のアフリカ大陸での開催となった南アフリカW杯ブブゼラの大流行や日本代表ベスト16進出の大健闘を見せるなど、多くの人の記憶に残る大会となった同大会は、スペイン代表の初優勝で幕を閉じた。

この大会から10年の時が経とうとしている中、2010年当時22歳だったピケが『L'Esportiu』の中で回顧。スペインの優勝に貢献しただけでなく、後に結婚することとなるコロンビア出身の世界的ポップスター、シャキーラさんと出会うなど、ピケにとってその後の人生を大きく変えることになった大会について振り返った。

「僕は本当に文字通りの“ルーキー”という感じの22歳だった。スペイン代表として南アフリカに着いた時も唯一の目標は、自分が場違いの大バカ野郎だということ隠して難なく大会を終えることだったんだ」

「僕は(南アフリカで)サッカー選手として想像し得る最大のタイトルを手にし、運命の人にも出会った。南アフリカを去る時、僕は忘れがたい経験を経て、以前とは違う人間になっていたよ」

「シャキーラとはW杯に行く前にマドリッドでも会っていたんだけど、初日に決勝で会おうって彼女に言ったんだ。昔から勇気があったと思うよ」

「彼女は開会式でもW杯の公式テーマソング『Waka Waka (This Time for Africa)』を歌っていて、その時から決勝まで進むと確信していたんだ。いざ大会が始まってみたら初戦で(スイス代表に)負けてしまったけどね。でも最終的には優勝できたんだ」

また、当時のスペイン代表チームには、ピケ自身やMFチャビエルナンデス、MFアンドレス・イニエスタなど、多くのバルセロナ所属選手が所属しており、“最もカタルーニャ代表に近いスペイン代表”とも呼ばれていた。これがチームの強さの原因になっていたかとの質問を受けたピケは、バルセロナ所属以外の選手たちを含め、チームとしての団結していたことを強調した。

「もちろんバルセロナの選手が多くいたけど、イケル(・カシージャス)やセルヒオ・ラモス、それから当時はバレンシアにいて5ゴールも決めた(ダビド・)ビジャのことを無視するのはフェアじゃないだろう」

「過半数がバルセロナの選手だったし、チャビが試合に大きな影響を与えていたのは事実だ。でも、僕たちはそれだけじゃなく全てを備えたチームだったと思う。クオリティと多様性に溢れていた」

「逆に僕らのチームにいなかったのは絶対的エースだ。あの時のスペイン代表は個人ではなくチームが優先されるという考え方の最高の実例だった」

「それに1人の絶対的リーダーもいなかった。イケル、チャビ、(カルレス・)プジョールはチーム内でもベテランだったけど、そこを上手くやっていて、絶対的なリーダーはいなかった」

「そしてチームの全員が感じていたことがある。それは集団としての雰囲気の良さだ。これが決定的なカギだった」

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