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当時のユナイテッドはシティを上回る強さがあったと見解

 元マンチェスター・シティベルギー代表DFヴァンサン・コンパニ(現アンデルレヒト)は、2011-12シーズンに劇的な展開で44年ぶりのプレミアリーグ制覇を成し遂げたが、タイトルを争った宿敵マンチェスター・ユナイテッドのほうが優れたチームだったと感じていたようだ。「我々には安定感がなかった」「ユナイテッドが(タイトルを)手放した」と当時を振り返っている。

 2011-12シーズンマンチスターの両雄による激しいタイトルレースが繰り広げられた。シーズンの序盤戦はシティが快進撃で首位を走るも、安定感のある戦いを続けていたユナイテッドが途中で首位の座を奪い返すなど、互いに抜きつ抜かれつを繰り返すデッドヒート。最終節はともに勝ち点86で並び、シティが得失点差+63、ユナイテッドが同+55という状況で迎えた。

 追いかける立場のユナイテッドは敵地でのサンダーランド戦を元イングランド代表FWウェイン・ルーニー(現ダービー・カウンティ)のゴールにより1-0で勝利。シティが引き分け以下に終われば、逆転優勝という状況に持ち込んだ。

 一方のシティはQPR(クイーンズ・パークレンジャーズ)と対戦し、前半40分にDFパブロ・サバレタのゴールで先制。しかし、後半に入って退場者も出したQPRに逆転を許す苦しい展開に持ち込まれた。それでもアディショナルタイム2分にはFWエディン・ジェコが起死回生の同点弾を叩き込むと、さらにその2分後にはエースのFWセルヒオ・アグエロが勝ち越しゴールゲット。瀬戸際の得点で勝ち点3を手にし、44年ぶりとなるリーグタイトルを獲得した。

 この劇的な優勝はファンの間でも語り草となっているが、当時のレギュラーだったコンパニは、ライバルのユナイテッドの失速に助けられたと感じていたようだ。英公共放送BBC」でギャリー・リネカー氏と対談し、当時のことを次のように語った。

シーズンを通して我々も良いチームではあったが、実際のところユナイテッドチャンスを不意にしてしまったようなものだ。なぜなら我々には安定感がなかった。我々には素晴らしい瞬間があったし、不可解な失点や状況に見舞われたこともあった。穏やかなシーズンではなかったね。監督はファーガソンで、最終ラインには(リオ・)ファーディナンド、(ネマニャ・)ヴィディッチ、(パトリス・)エブラ…素晴らしいチームだった思う。これだけのメンバーがいながら、彼らは(タイトルを)手放してしまった」

 クラブ44年ぶりとなるリーグタイトル獲得という成功を収めたコンパニだが、当時のユナイテッドの強さにはそのシティを上回るものだったと一目置いていたようだ。(Football ZONE web編集部)

2011-12シーズン最終節で劇的優勝を果たしたマンCのコンパニ(左)とマンチーニ監督(当時)【写真:Getty Images】


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