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指揮官のクーマンも選出、中盤には歴代最多出場のスナイデルの名前も…

 新型コロナウイルスの影響で欧州選手権(EURO)の開催延期が囁かれるなか、英サッカーメディア「90min」は1988年以来の大会制覇を狙うオランダ代表の「歴代ベスト11」を発表。伝説の英雄であるMFヨハン・クライフからMFウェスレイ・スナイデルまで、多彩な顔ぶれが揃った。

 1970年代から80年台後半まで、長年にわたって世界のサッカーに多大な影響を与えた“オレンジ軍団”。彼らがこれまで主要な国際トーナメントでは88年のEUROしか制していないのは意外ではあるが、近年はロナルド・クーマン監督の下で強力なチームを作り上げており、今大会での躍進が期待されている。そうしたなか「90min」は、オランダ代表の「歴代ベスト11」を選出。錚々たるメンバーが揃った。

 守護神には「完璧なGK」としてGKエドウィン・ファン・デル・サールを選出。元マンチェスター・ユナイテッドのGKは、13年間で130キャップを記録し、オランダ史上2番目に多い出場数を誇る。

 最終ラインは、右サイドバック(SB)に「風変わりなウイングバック」と称されたDFヴィム・シュルビア、左SBには「70年代の革命的な攻撃的SB」と評価されたDFルートクロルメンバー入り。センターバックには、現在の代表監督で88年のEURO制覇にも貢献したクーマン、97年にオランダの年間最優秀選手に選ばれるなど「最も偉大なディフェンダーの1人」と称されたDFヤープ・スタムが選出されている。

 中盤は豪華なメンバーが揃う。3人のセンターハーフには、87年のバロンドール受賞者で「オランダを代表する史上最高の選手の1人」と記されたMFルート・フリット、守備的なプレーを得意としながら「多彩な才能を披露した」MFフランクライカールト、オランダ代表史上最多出場記録を持つスナイデルが並んだ。そして3人の前に立つトップ下のポジションには、「オランダ史上最高の選手」で「トータルフットボールの心臓部」と称されたクライフが選ばれている。

ファン・バステンとベルカンプが組む超強力2トップ

 どこからでもパスが出てきそうな中盤から最後の仕上げを任されるのは、FWマルコファン・バステンとFWデニス・ベルカンプの2人。1988年EUROで見せた角度のないところからのボレーシュートが有名なファン・バステンは、58試合で24ゴールを記録するなどの活躍で歴代ベスト11入りを果たした。また、飛行機恐怖症から「ノンフライング・ダッチマン」のニックネームをつけられたベルカンプは、ピッチ上で「最も知的でパワフルな選手」として活躍。数々の記憶に残るゴールなどで、2トップの一角に選ばれている。

 近年はDFマタイス・デ・リフトやMFフレンキー・デ・ヨングなど新たな世代の台頭が顕著なオランダ代表。今回の歴代ベスト11に名前を連ねるような選手は出てくるのだろうか。(Football ZONE web編集部)

(左から)ファン・バステン、スナイデル、クライフ、ベルカンプ、フリット【写真:Getty Images】


(出典 news.nicovideo.jp)