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日本は1分2敗でグループリーグ敗退、韓国は3戦全勝で決勝トーナメント進出

 タイで開催されているU-23アジア選手権で、森保一監督率いる日本代表グループリーグ敗退に終わった一方、韓国は準決勝まで勝ち上がっており、東京五輪の出場権獲得となる上位3チームに肉薄している。大会のデータを基に、日韓の明暗が分かれた“3大ポイント”を韓国メディアが分析した。

 日本は大会初戦でサウジアラビアに1-2と敗れて黒星スタートを切ると、続くシリア戦で1-2と連敗し、早々にグループリーグ敗退が決定。第3戦カタール戦で1-1ドローに終わり、1分2敗3得点5失点の最下位で大会を終えた。

 一方の韓国は、中国に1-0、イランに2-1、ウズベキスタンに2-1と全勝し、グループリーグ3勝5得点2失点。決勝トーナメントに勝ち上がり、準々決勝でヨルダンに2-1と競り勝ったなか、22日の準決勝で東京五輪の切符を懸けて再びオーストラリアと対戦する。

ビッグデータで見た日本と韓国」と特集を組んだのは韓国紙「京郷新聞」だ。データ分析会社「オプタ」が各試合のデータを提供しており、それを基に分析を加えている。

 記事では「グループリーグで日本と韓国の悲喜は大きく分かれた。韓国が3勝でベスト8に勝ち上がったのに対して、日本は1分2敗の最下位で脱落した。果たして、チームパフォーマンスにどのような違いがあったのか」と記し、三つのポイントを挙げている。

 一つ目はセットプレーの違いだ。「セットプレーで眠る日本」と指摘し、「パスサッカーを好む日本は今大会セットプレーからのシュートがなかった。セットプレーを全く生かせなかった」「韓国は違った。長身FWがいるという点がオプションを増やした」と伝えている。

チャンスと質と量で韓国が日本を凌駕 大きく異なった「バックパス」と「得失点期待値」

 二つ目はバックパスだという。「パックパスの少ない韓国」と見出しを立て、「韓国の指揮官は意味のないバックパスと横パスを嫌っている。これはパスサッカーの日本と比較するとより目立つ」と言及。グループリーグで韓国が試みたバックパスは196回だったのに対して、日本は329回。横パスは659回の韓国に対して、日本が808回。「前方パスは日本が599回成功させたが、これは韓国も524回と大きな違いはなかった」と補足している。

 最後が得失点期待値だ。近年、1試合にどれだけの得点・失点が期待できるかという「得失点期待値」が注目を集めている。グループリーグ3試合で3得点5失点の日本に対して、韓国は5得点2失点という結果を残したが、得失点期待値と絡めて次のように見解を示した。

「韓国はグループリーグにおいて得点期待値が2.9点で、実際には5ゴール。一方の日本は得点期待値が1.8点と低く、実際にも2ゴールと少なかった。これはチャンスの質と量、その両方で韓国が日本を上回ったという意味だ。失点期待値も同じだ。韓国が1.7点で、日本が2.6点。実際には韓国が2失点、日本が5失点を喫している」

 東京五輪への出場が決まっている日本はベストメンバーを組めないまま惨敗に終わり、森保監督の去就問題も浮上するなど大きく揺れた一方、韓国は五輪出場まであと一歩に迫る。グループリーグにおいて日韓のコントラストが鮮明に分かれる大会となったのは確かだろう。(Football ZONE web編集部)

U-23アジア選手権で日本代表はグループリーグ敗退に終わった【写真:Getty Images】


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