no title


 残すところ、準決勝と決勝の3試合となった第98回全国高校サッカー選手権大会。「令和最初の王者」に輝くのはどの高校か、注目が集まっている。

 今大会は、MF武田英寿、MF古宿理久(青森山田)、FW晴山岬、MF谷内田哲平、DF吉田晴稀(いずれも帝京長岡)、松村優太(静岡学園)らJリーグ入りが内定している3年生のみならず、MF松木玖生(青森山田)ら1年生の活躍も目立っている。

 そこで今回は、世界を舞台に活躍する“高校年代”の逸材たちをピックアップ。将来のスター候補生11名を紹介する。

カッコ内は(生年月日/代表/所属クラブポジション

■高校3年生(2001年4月2日2002年4月1日生まれ) ◆1. 久保建英

2001年6月4日日本代表/マジョルカ/MF)
 日本が世界に誇る神童は、18歳誕生日を迎えるや否やレアル・マドリードへ電撃移籍。今シーズンはマジョルカへの期限付き移籍が決まったものの、“高校3年生”でリーガ・エスパニョーラを舞台に活躍していることを考えると、驚異的としか言いようがない。今後どのようなキャリアを歩むのか、楽しみでならない。

◆2. ブカヨ・サカ

2001年9月5日U-19イングランド代表/アーセナル/FW)
 17歳でプロ契約を結び、2019年1月1日のフルアム戦でプレミアリーグデビューを飾った。アーセナルアカデミーが輩出した新たなワンダキッドは、すでにヨーロッパリーグで得点を挙げるなど実力の片りんを見せている。ミケル・アルテタ新体制では、本職ではない左サイドバックとしてプレーするなど新境地を開拓しつつある。

◆3. メイソン・グリーンウッド

2001年10月1日U-21イングランド代表/マンチェスター・U/FW)
 7歳で入団したマンチェスター・Uで着実な成長を遂げると、昨年3月に18歳トップチームデビューチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグのパリ・サンジェルマン戦という大舞台だった。右足と左足を遜色なく使えるストライカーで、元オランダ代表FWのOBロビンファンペルシーもその将来に太鼓判を押す。“スールシャール・チルドレン”のエースとして期待は大きい。

◆4. レイニエール

2002年1月19日U-23ブラジル代表/フラメンゴ/FW)
 サッカー王国のブラジルで今、若手No.1と言われるタレントで、今月18日に開幕する東京オリンピックの南米予選メンバーにも飛び級で選出された。今冬にはフラメンゴの一員としてFIFAクラブワールドカップにも参加。出場機会こそなかったものの、レアル・マドリードが獲得を狙っていると報じられ、久保の新たなライバルとなる可能性がある。

◆5. モハメド・イハッタレン

2002年2月12日U-19オランダ代表/PSV/MF)
 昨年1月にオランダ1部デビューを果たすと、今シーズンは前半戦だけで15試合に出場し、3得点4アシストを記録。堂安律をはじめ若手有望株がひしめくPSVで堂々たる活躍を披露している。古典的な10番タイプで、巧みなボールキープセンス抜群のラストパスで決定機を演出。そのプレースタイルオランダレジェンドウェズレイ・スナイデルと彷彿とさせる。

■高校2年生(2002年4月2日2003年4月1日生まれ) ◆6. アンス・ファティ

2002年10月31日U-21スペイン代表/バルセロナ/FW)
超高校級”という表現が最もふさわしい選手かもしれない。昨年8月に16歳304日で初ゴールを決めてクラブ史上最年少得点を記録すると、12月インテル戦では17歳40日でCL初ゴールを決めて、同大会の史上最年少得点記録を塗り替えた。17歳にして“エル・クラシコ”の舞台を経験するなど、今後のサッカー界の主役となりうる逸材だ。

◆7. エドゥアルド・カマヴィンガ

2002年11月10日U-21フランス代表/レンヌ/MF)
“育成王国”フランスが生んだ新たな怪物で、16歳誕生日を迎えた直後にプロ契約を締結。さらに昨年4月にはクラブ史上最年少でリーグ・アンデビューを果たし、欧州5大リーグプレーした初の2002年生まれ選手となった。フィジカルとテクニックだけでなく、10代とは思えない知性も持ち合わすMFには、あのレアル・マドリードも熱い視線を送っているという。

◆8. セバスティアーノ・エスポージト

2002年7月2日U-19イタリア代表/インテル/FW)
 今シーズン17歳113日でCLデビューを果たし、クラブレコードを樹立した“天才少年”。攻撃的なポジションならどこでもこなす万能型FWで、名将アントニオ・コンテもその才能を高く評価する。本人曰く、子供の頃のアイドルは元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ。そのトッティはまもなく代理人へ転身する予定で、エスポージトを“最初の顧客”に選んだという噂もある。

◆9. ガブリエル・ヴェロン

2002年9月3日U-17ブラジル代表/パルメイラス/FW)
 右サイドを主戦場とする快足ウインガーで、昨年秋に開催されたU-17ワールドカップで優勝と大会MVPの“ダブル”を達成した。鮮烈な世界デビューを飾った17歳の名前は、元アルゼンチン代表MFファンセバスティアン・ベロンにちなんでつけられたもので、偉大な先人のような活躍ができるのか今後も目が離せない。

■高校1年生2003年4月2日2004年4月1日生まれ) ◆10. ハーヴェイエリオット

2003年4月4日U-17イングランド代表/リヴァプール/MF)
 昨年5月にフルアムでプレミアリーグデビューを果たし、16歳30日という史上最年少記録を樹立。その数カ月後には、“欧州王者”リヴァプールとの契約を締結した。ここまで出番には恵まれていないが、5日のFAカップ3回戦では南野拓実とともに先発出場。ユルゲン・クロップ監督も「素晴らしい少年」と称えるなど、リヴァプールの次代を担う選手として期待される。

◆11. フェルナンド・オベラール

2004年1月6日U-17パラグアイ代表/セロ・ポルテーニョ/FW)
 2018年10月14歳でプロデビューを飾ると、その1カ月後には14歳9カ月27日というパラグアイ1部リーグ史上最年少ゴール記録を樹立した怪童。現在、ジュビロ磐田を率いるフェルナンド・フベロ監督の元教え子で、昨年秋のU-17ワールドカップでは、飛び級ながらパラグアイの背番号10を背負ってベスト8進出に貢献した。この先、どんな成長曲線を描くのか楽しみだ。

(記事/Footmedia

高校年代ながら世界で活躍する逸材たち [写真]=Getty Images


(出典 news.nicovideo.jp)