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 南野拓実リヴァプール加入でより大きな注目を集めるプレミアリーグ。その特徴のひとつが、莫大な資金力を誇るクラブが多いことだろう。監査法人デロイトが毎年発表している世界のサッカークラブの収入ランキングでは、トップ10に6クラブランクイン。いわゆる“ビッグ6”と呼ばれるクラブが上位を独占している。

 では、プレミアリーグプレーする選手たちはどれほどの給与を得ているのか。スポーツ選手の契約を扱うウェブサイト『spotrac』では年俸などの情報が掲載されている。今回はその中から、選手別の給与ランキングトップ15を紹介しよう。

※情報はすべて2019-20シーズンのもの(1月8日時点掲載分)
※日本円は1月8日時点のレートで換算

◆年俸トップは“赤い悪魔”の守護神

 世界最高峰との呼び声高いプレミアリーグで“最も稼ぐ選手”とされるのは、マンチェスター・Uスペイン代表GKダビド・デ・ヘアだった。『spotrac』によると、年俸は1950万ポンド。日本円に換算すると、約28億円になる。さらに90分ベースで計算し直すと、約47万円。単純計算で、1試合50万円弱を手にすることになる。この金額の妥当性はともかく、GKがプレミアリーグNo.1の高給取りというのも示唆に富む。

トップ3はマンチスター勢が独占

 デ・ヘアに次いで、2位と3位にランクインしたのがマンチェスター・C勢。2位はベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネで年俸1668万3333ポンド(約23億6400万円)、3位はイングランド代表FWラヒーム・スターリングで年俸1560万ポンド(約22億1000万円)だった。

◆無敗軍団のエースは8位タイ

 一方、南野が所属するリヴァプールでは、エジプト代表FWモハメド・サラーチームトップとなる年棒1040万ポンド(約14億8000万円)を記録。十分に高額だが、今回のランキングでは8位タイ、デ・ヘアの年俸の半額でしかない。なお、南野の年棒は現時点で公開されていなかった。

 ランキングトップ15は、5クラブの選手たちによって独占されている。最多はマンチェスター・Uの選手で5名がランクイン。次いで、マンチェスター・Cリヴァプールの選手が3名ずつ、アーセナルトッテナムが2名ずつ名を連ねている。

◆若手にシフトしたチェルシートップ15入り選手なし

ビッグ6”で唯一、トップ15入りを果たす選手がいなかったのはチェルシーだ。同クラブで最も稼ぐ選手はスペイン代表GKケパ・アリサバラガとフランス代表MFエンゴロ・カンテで、年俸はいずれも780万ポンド(約11億1000万円)。19位タイという順位だった。

 ちなみに、英国のリサーチ会社「スポーティング・インテリジェンス」が昨年末に発表した2019年のJ1リーグ平均年棒(選手)は、26万1471ポンド(約3700万円)。プレミアリーグの平均年棒(選手)は3173264ポンド(約4億5000万円)と、10倍以上の開きがある。両者のレベルや市場規模が異なるため単純比較はできないが、世界のトップレベルで活躍する選手たちは平均して“億単位”のサラリーを手にしていることが分かるだろう。

 もちろん重要なのは、金額に見合ったパフォーマンスを見せられているかどうか。リヴァプールデビューを飾った南野も例外ではなく、“欧州王者”のプレーヤーに相応しい活躍を見せることが期待される。

プレミアリーグの選手別年棒ランキング2019-20)】

▼1位 ダビド・デ・ヘアマンチェスター・U/GK)
年俸:1950万ポンド(約27億6300万円)
日給:5万3000ポンド(約750万円)
90分あたりの給与:3300ポンド(約47万円)

▼2位 ケヴィン・デ・ブライネマンチェスター・C/MF)
年俸:1668万3333ポンド(約23億6400万円)
日給:4万5000ポンド(約640万円)
90分あたりの給与:2800ポンド(約40万円)

▼3位 ラヒーム・スターリングマンチェスター・C/FW)
年俸:1560万ポンド(約22億1000万円)
日給:4万3000ポンド(約610万円)
90分あたりの給与:2700ポンド(約38万円)

▼4位 ポール・ポグバマンチェスター・U/MF)
年俸:1508万ポンド(約21億4000万円)
日給:4万1000ポンド(約580万円)
90分あたりの給与:2600ポンド(約37万円)

▼5位 メスト・エジルアーセナル/MF)
年俸:1397万5000ポンド(約19億8000万円)
日給:3万8000ポンド(約540万円)
90分あたりの給与:2400ポンド(約34万円)

▼6位 アントニー・マルシャル(マンチェスター・U/FW)
年俸:1300万ポンド(約18億5000万円)
日給:3万6000ポンド(約510万円)
90分あたりの給与:2200ポンド(約31万円)

▼7位 セルヒオ・アグエロマンチェスター・C/FW)
年棒:1196万7000ポンド(約17億円)
日給:3万3000ポンド(約470万円)
90分あたりの給与:2000ポンド(約28万円)

▼8位タイ
モハメド・サラーリヴァプール/FW)
マーカス・ラッシュフォードマンチェスター・U/FW)
ハリー・ケイントッテナム/FW)
タンギ・エンドンベレ(トッテナム/MF)
年棒:1040万ポンド(約14億8000万円)
日給:2万8000ポンド(約400万円)
90分あたりの給与:1800ポンド(約26万円)

▼12位 アレクサンドル・ラカゼットアーセナル/FW)
年俸:946万6673ポンド(約13億4000万円)
日給:2万6000ポンド(約370万円)
90分あたりの給与:1600ポンド(約22万円)

▼13位 ロベルトフィルミーノ(リヴァプール/FW)
年棒:936万ポンド(約13億3000万円)
日給:2万5000ポンド(約350万円)
90分あたりの給与:1600ポンド(約22万円)

▼14位 フィルジル・ファンダイク(リヴァプール/DF)
年棒:858万ポンド(約12億2000万円)
日給:2万4000ポンド(約340万円)
90分あたりの給与:1500ポンド(約21万円)

▼15位 ハリー・マグワイア(マンチェスター・U/DF)
年棒:846万4286ポンド(約12億円)
日給:2万3000ポンド(約330万円)
90分あたりの給与:1400ポンド(約20万円)

(記事/Footmedia

プレミアリーグで最も稼いでいる選手とは? [写真]=Getty Images


(出典 news.nicovideo.jp)