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指揮官チームに合流した南野の様子を語る 「ドイツ語が本当にうまい」

 リバプールユルゲン・クロップ監督が、加入したばかりの日本代表MF南野拓実について語った。現地時間2日に行われるプレミアリーグ第21節シェフィールド・ユナイテッド戦の前日会見の様子を公式サイトが伝え、合流初日の様子や獲得の理由について言及。そのなかで起用法についても触れ、「多くのオプションを持っている」とさまざまなポジションでの起用を試すことを示唆した。

 12月リバプールへの移籍が決まった南野は、12月31日からチーム練習に合流し、1月1日に正式加入。クラブ公式SNSでは、エジプト代表FWモハメド・サラーセネガル代表FWサディオ・マネらと一緒に汗を流す姿が公開されている。

 その翌日となる1月1日クロップ監督がシェフィールド・ユナイテッド戦に向けた前日会見を行なった。今冬の移籍市場では1月1日、2日に加入した選手について第21節の出場が認められておらず、指揮官は「今回での同行は許されていないが、次回からはチームに同行させることを考えている」と、5日に行われるFAカップ3回戦エバートン戦でメンバー入りさせる可能性を示した。そして、合流後の南野の様子について語っている。

「昨日から合流して軽いトレーニングを行なったが、彼はとても楽しんでいた。サディオ(・マネ)やナビ(・ケイタ)の対応が素晴らしく、ザルツブルクの系譜というかDNAなのだろうか、新加入選手に対して両手を広げて歓迎している。それはとても良いことで彼は驚いたかまでは分からないが、そう感じたことだろう。コミュニケーションについてはとても良いので英語も全く問題ないし、ドイツ語が本当にうまい。チームで話せるのは私だけだが、私とは話すことができる。昨日は少しだけ話した。今は慣れることが重要だからね」

 ギニア代表MFナビ・ケイタやマネといったザルツブルク出身の選手を中心にコミュニケーションを取っていた南野。オーストリアで6季過ごし、クロップ監督と意思疎通するうえでのドイツ語については問題ないようだが、まずは仲間と英語でのコミュニケーションに慣れる重要性を説いた。

クロップ監督が強調…「彼には多くのオプションを持っていて、それは明確になっている」

 続けて、クロップ監督はUEFAチャンピオンズリーグザルツブルク戦を振り返って「クレイジーだった」と南野の印象を語り、「ただそれだけで十分だった」と獲得理由を明かしている。そして今後については、「どう適応するか見ることになるだろう」と南野の起用法について語った。

「時間が与えられれば、素晴らしい適応を見せるだろう。我々は素晴らしいチームで、そのうえ世界最高峰の攻撃的な選手が何人もいる。だが、彼を4番手以降の選手の考えで連れてきていない。彼は異なるポジションプレーできる。前回の会見で彼について話した後、誰かが『彼は素晴らしい選手だが、どう起用できるかは分からない』と見出しを立てていた。私が言いたかったのは、彼には多くのオプションを持っていて、それは明確になっているということなんだ。いつ、どこで彼を起用するかはまだ分からないが、今は明言する必要はない。今はそれに取り組んでいるところだし、彼のありのままを出せるように起用したい」

 南野の移籍が決まった当初は3トップの一角として起用されることが予想されていたが、クロップ監督の構想ではそれ以外の選択肢もあるようだ。クロップ監督は、これからのトレーニングで南野がどう適応するか確認していくのだろうが、ひょっとすると新たな才能を引き出された南野が見られることになるのかもしれない。(Football ZONE web編集部)

南野について語ったクロップ監督【写真:Getty Images】


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