no title


栄えある1位はメッシ擁するバルセロナ “銀河系”のレアルが2位で続く

 世界で最も平均年俸が高いスポーツチームはどこなのか。英国のリサーチ会社「スポーティング・インテリジェンス」が2019年の調査結果を発表し、米プロバスケットボールリーグNBA)などの他競技を抑えて、スペイン2強のバルセロナレアル・マドリードイタリア王者ユベントストップ3を独占している。

 前年の調査に続く1位はバルセロナだ。平均年俸額は1228万4555ドル(約13億5000万円)だという。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシをはじめとするスター軍団は、世界各国のプロスポーツすべてのなかでトップ。そして、レアルが1115万4692ドル(約12億2000万円)で続き、“銀河系”の面目躍如といったところか。

 そして、ユベントスは前年の9位から3位にジャンプアップし、1010万6647ドル(約11億1000万円)となった。昨年にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの獲得で一気に平均年俸額が跳ね上がったが、今季もオランダ代表DFマタイス・デ・リフトの獲得などで年俸が高騰したようだ。レポートでは「サッカークラブNBAチームを“表彰台”から追いやった」とも特筆されている。

 ここからNBAが8チーム続いて12位にフランス王者パリ・サンジェルマンPSG)が893万4420ドル(約9億8000万円)でランクイン。イングランドプレミアリーグ王者マンチェスター・シティが873万4375ドル(約9億6000万円)の13位で、ドイツ王者バイエルンは811万9896ドル(約8億9000万円)で22位となった。欧州5大リーグトップクラブは相応の年俸額が選手にも支払われている。

 一方で、リーグ内の“格差”に着目してみると、スペインでは2強に次ぐクラブアトレチコ・マドリードの703万9205ドル(約7億7000万円)だが、その次のバレンシアでは312万3873ドル(約3億4000万円)まで下がる。つまり、バルセロナは1人あたりの年俸がバレンシアの4人分に相当することになり、年俸の格差はハッキリしている。そして最下位のオサスナは45万2806ドル(約5000万円)とされ、極端に言えばスタメン11人の合計でもアトレチコの1人分にも達しない状態だ。

 また、セリエAフランス1部は上記の両チームが“1強”状態を続けているが、セリエA全体の2位ローマは449万2903ドル(約5億円)で、ユベントスの半分以下という格差がある。また、フランスの2位はモナコ283万7450ドル(約3億1000万円)と、PSGの3分の1以下という大きな差が生まれている。

プレミアリーグトップマンC以下に大きな差がなく、優勝争い同様に上位陣が拮抗

 バイエルントップに立ったブンデスリーガは、2位のドルトムントが497万1358ドル(約5億5000万円)で、3億円超の差がついた。3位のレバークーゼン318万6501ドル(約3億5000万円)だけに、毎シーズンの本命がバイエルンであり、ユベントスPSGほど1強ではないという構図が年俸額からも当てはまるようだ。

 その中でプレミアリーグに目を向けると、2位のマンチェスター・ユナイテッド765万7000ドル(約8億4000万円)でシティと大きな差がなく、シティの半額を下回るのはリーグ内で8位のレスターが最初で419万1200ドル(約4億6000万円)。リバプールアーセナルチェルシーエバートントットナムがその間に入るという調査結果になっており、他リーグと比べて拮抗している。激しいリーグ優勝争いが繰り広げられるのも納得というところだ。

 また、リーグ全体では欧州5大リーグのなかでトッププレミアリーグで平均3173264ドル(約3億5000万円)。以降、スペイン1部の254万7061ドル(約2億8000万円)、セリエA2231871ドル(約2億5000万円)、ブンデスリーガの197万9638ドル(約2億2000万円)、フランス1部の129万8449ドル(約1億4000万円)となり、プレミアリーグの層の厚さが際立った。

 あくまでも平均の金額であり、前述のメッシロナウドのような存在は数字を一気に押し上げるものだが、分布としての傾向は見て取れる。欧州5大リーグの中でもトップクラブとなれば、選手との超大型契約はスタンダードだということが明らかになっている。(Football ZONE web編集部)

サッカー界のビッグクラブがランキング上位を独占した【写真:Getty Images】


(出典 news.nicovideo.jp)