(出典 liverpool.tokyo)



写真提供: Gettyimages

子供の頃からサッカーにすべてを捧げていて、19歳の時点ですでにワールドカップ(W杯)を優勝しているムバッペ。瞬発力、スピード、フィジカル…PSGフランス代表のストライカー、20歳にも関わらずストライカーに必要な技術がすべてが揃っている。

このコラムを読んでいるあなたがムバッペマークしなければならない状況になったら、どうやって彼を止めようとする?彼に近づきすぎたらフェイントで交わされる。しかし、離れすぎると強烈な右足のシュートを打つ時間とスペースを与えることになる。かといって、迷いながら距離をとって様子を見たら、あっという間にスピード勝負で置いていかれてしまう。

彼は現代サッカーの中で、一番スピードのある選手と言ってもおかしくない。様々な場面でブラジルのレジェエンドであるロナウド の姿が思い出される。その強烈な武器に加えてドリブルのうまさ、フィジカルの強さ、そして誰にも負けないフィジカルを加えたら誰にも止められない完璧なゴールマシーンが誕生する。

なぜこうなったのかを探ってみたいと思います。

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ムバッペが育った街ではたくさんのスターが誕生した

ムバッペは生まれた時から強いアスリートになる確率が高かったのかもしれない。彼はパリのすぐそばにあるボンディという街に育てられた。そこではポール・ポグバ、ブレーズ・マテュイディ、エンゴロ・カンテキングスレイ・コマンなど、たくさんのサッカースターが誕生した。

幼い頃のムバッペを指導をした1人のコーチがボンディという街を語る。「この街のストリートで子供はずっとボールを蹴って、楽しんでいる。そして街のクラブにはしっかりしたコンセプトを持っている指導者が揃っている。この街がたくさんのサッカー選手を生み出した理由はこの2つのシンプルなことにある」

また、ムバッペの成長にいい影響を与えたのは、すでにスポーツと関わりを持っていた両親です。父親のウィルフレッドカメルーン出身のサッカー指導者で、キリアンが所属した最初のクラブコーチを務めていた。お母さんアルジェリア人の元ハンドボール選手。そして、ムバッペの兄弟であるジレス・ケンボ=エココもプロサッカー選手で、トルコ2部リーグのブルサスポルに所属している。

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ムバッペの思春期

12歳の時にムバッペフランス代表のアカデミー、クレールフォンテーヌ国立研究所に入学し、すぐに才能を見せた。そして、2012年にはレアル・マドリードの練習にまで招待された。

彼を指導していたコーチの1人、リカルディはムバッペのことをこう語る。「クレールフォンテーヌに入学する前の彼と卒業後の彼はそんなに変わっていない。彼はこのアカデミーに入る前からすでに完全な選手だった。成長したというよりも、最初から他の選手より圧倒的に強かった」

16歳の時にモナコデビューし、そのシーズンで決めた14得点でクラブをしっかり支えていたムバッペ。次のシーズンではエースとしてクラブを優勝に導いた。まだ若かった彼は選手としての役割を果たしながら、きちんと勉強して、問題なく高校を卒業した。

そして、その後のストーリーはみんなが知っている。莫大な移籍金でPSGに移籍し、2018年ロシアで行われたワールドカップで優勝した。まだ20歳である彼はすでに、長いキャリアを持つトップスター選手と同じ経験をしている。これからいろんな記録を破り間違いなくサッカーの歴史に残るだろう…

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強さの秘密は努力

生まれながらの才能の持ち主ではないと言ったら、それは大きな嘘になる。しかし、ムバッペはその才能を台無しにしないように、誰よりも努力を積み重ねている。彼のようなスピードと柔らかい筋肉を持っている選手は怪我をしやすく、選手生命がそんなに長くない。例えば、元ブラジル代表のロナウドも、35歳ですでに引退せざるを得なかった。

しかし、ムバッペはすでに、スピードに悪い影響を与えない方法で筋肉を鍛えていて、これからよほどのことが起きなければ、簡単にサッカー生命に関わる怪我に合わないだろう…。また、フィジカルトレーニングを欠かさなかったことで、彼はなんでもできるストライカーになった。

現在のムバッペはペナルティエリアの中からでも外からでも、強烈なシュートでも、技巧派なシュートでも、スピードにのったカウンターでも、時間をかけた攻撃でも、どの方法でもゴールを取ることができる。相手が何をやってもムバッペを止めることのできる完璧な対策は存在しません。

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ムバッペの将来はフランスから離れたところにある

ムバッペフランスで新たな勝負に挑んでいる。最近のPSGの試合ではライトストライカーよりも、センターフォワード気味な動きをさせられている。現代のサッカーを考えると、彼の得点力に影響がなければ、センターフォワードが彼の1番ふさわしいポジションになるでしょう。

しかし、そのポジションにさえ慣れれば、フランスサッカーから学べるものは完全に無くなる。フランスリーグではPSGの敵は存在していないので、彼にとって優しすぎる環境だ。また、PSGチャンピオンズリーグでいい結果をなかなか残せていないことで、ムバッペは決勝戦など、より緊張感の高い試合での経験が浅い。彼はもっとレベルの高い環境の中で戦うべきです。

レアル・マドリードへの移籍は1番可能性のある話です。しかし、どのクラブに移籍したとしても、その取引はサッカー史の中で、最も高額な移籍になるだろう…

彼のこれからの成長を楽しみにしたいが、これ以上強くなることは人間を超えるを意味する。想像するのが難しいことです。



(出典 news.nicovideo.jp)