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    2022年02月

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    2022シーズンの明治安田生命Jリーグも開幕して2週間が経過した。

    カタールワールドカップ(W杯)がシーズン終了後にあることから、今シーズンは非常にタイトなスケジュールとなり、休みなくシーズンが続いていく。

    特にJ1では、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するクラブは6月にグループステージが集中開催されることもあり、4クラブは開幕からミッドウィークを合わせて5連戦に。開幕から10日間で、J1は20試合が開催された。

    3連覇を目指す王者の川崎フロンターレが既に黒星を喫していたり、優勝候補にも挙げられていた浦和レッズが3試合未勝利で2敗を喫したりするなど予想外の展開もある中で、FC東京新型コロナウイルス(COVID-19)のクラスターが発生したことで活動停止に追い込まれるなど、開幕からこれまでのシーズンとはまた違う展開を見せている。

    そんなシーズン序盤戦だが、1つの違和感がある。それは圧倒的に退場者が多いということだ。

    ◆今季は既に9選手が退場に

    2021シーズンから明治安田J1ではVAR(ビデオアシスタント・レフェリー)が全試合で導入され、オフサイドシーンやPKの判定、レッドカードが提示される場面などで介入する。

    2022シーズンも同様にVARが介入している中、ここまで20試合が開催され、イエローカードは43枚提示。そして、レッドカードは既に9枚提示されている状況だ。

    2021シーズンは20チームで戦うなど試合数も異なるが、3節分の試合が行われている状況と考えて28試合を対象にデータを見ると、イエローカードは46枚、レッドカードは2枚という状況だ。

    単純比較はできないが、明らかに今シーズンレッドカードが多く出ている状況。さらに、2枚のイエローカードで退場になっている選手が既に4名いる。その点は、Jリーグの結果を追っている方は気付いているはずだが、ここまで退場者が出るのは普通ではないと言っても良いだろう。

    ちなみに、2021シーズンで9人目の退場者が出たのは第8節で4月7日のこと。今シーズンは開幕が1週間早かったが、2月中に9名も退場しているのだから、異常と言って良いだろう。

    ◆9人の退場を改めて振り返る

    では、なぜここまでレッドカードが増えているのか。無闇矢鱈にカードを主審が出しているということなのだろうか。今シーズンの退場シーンを1つずつ観ていきたい。

    【1】パトリック/ガンバ大阪
    2022シーズン最初に退場になったのはG大阪パトリック。この退場は、ボールとは関係ないところでの「乱暴な行為」と判断された。

    鹿島アントラーズとの試合で、パトリックは鈴木優磨のタックルを受ける。ただ、こぼれ球を拾いに行こうとしたところ、鈴木がパトリックの足を抱え込む状況に。これを振り払おうとした行為がヒジ打ちと判断され、レッドカードが提示された。

    報復行為と取られたプレーだが、VARの介入はなし。主審の一存で決められた訳だが、鈴木が足を抱えていたという行為は見逃されることとなった。公式な見解ではないが、昨季まで主審を務めていた家本政明氏は「妥当ではない」との見解を示していた。

    【2】大岩一貴/湘南ベルマーレ
    大岩は今シーズン最初に2枚のイエローカードで退場となった。11分に、ハーフウェイライン付近で相手からボールを奪おうとタックル。このシーンは足を上げてのスライディングでイエローが出ても仕方がない。

    そして2枚目は34分。フィードに抜け出そうとした細谷真大に対して、大岩が対応。しかし、上手く対応できず、抜け出す細谷の左手を明らかに掴んで倒したため、イエローカードが提示。退場となった。カードをもらっている状況で、明らかに抜け出す相手を手で掴んだ行為はイエローが妥当。軽率なプレーだったと言えるだろう。

    【3】扇原貴宏/ヴィッセル神戸
    扇原は2-0で追いかけていた58分に退場。前掛りになっていたところを名古屋カウンター。レオ・シルバスルーパスに酒井宣福が完全に抜け出ようとしていたが、後ろから追いかけてきた扇原が手を使って倒してしまい一発退場。「DOGSO(決定機阻止)」を取られたものだ。レッドカードが妥当だと言える。

    【4】明本考浩/浦和レッズ
    明本は報復行為を取られて退場に。ロングボールを小林友希と競り合っていると、小林が腕を掴んでいたため、主審もファウルの笛を吹いた。しかし、その後何かを言い合うと、明本が小林の首元に手を出してしまい、これが報復行為となった。

    それまでも厳しいチェックを受けていながらカードが提示されていなかった展開はあるものの、明らかに相手に手を出した報復行為はレッドカードが妥当だ。

    【5】山本義道/ジュビロ磐田
    静岡ダービーでのプレー。17分にハーフウェイライン付近でベンジャミン・コロリがパスを受けて戻したところ、遅れて後ろからチャージとなりイエローカードが提示された。

    その中で迎えた74分、1点を追いかける磐田だったが、後方からの清水のビルドアップのパスが滝裕太に入ると、山本が足元にタックル。滝は起き上がれなかったが、プレーを主審が止めてイエローカードを提示。2枚目で退場となった。このシーンは、山本のタックルは遅れてかなり深かったものの、途中で止まるような動きを見せたがヒザに接触した。これは今シーズンの「レフェリングスタンダード」の影響もありそうだ。

    【6】ファビアンゴンザレス/ジュビロ磐田
    1点を追いかける磐田。山本義道が退場となり、数的不利の中でも果敢にゴールを目指していた。そんな中、自陣からのロングフィードをファビアンゴンザレスが競り合うと、空中で鈴木義宜と接触。映像では、左腕を振り鈴木の顔面を叩いているようにも見えて一発退場となった。これも山本同様、「レフェリングスタンダード」が関わってきそうだ。

    【7】岩尾憲/浦和レッズ
    こちらも2枚のイエローカードでの退場となったケース。まずは30分にドリブルを仕掛けて抜け出そうとしたレアンドロ・ペレイラを追い掛けた岩尾の足が引っかかりイエローカードが出された。

    そして2枚目は81分。左サイドでのパスが繋がらず、ルーズボールに対して石毛秀樹が反応。これに遅れて岩尾がタックルしたが、深く足にタックルしてしまいイエローカード。退場となった。イエローカードとしては妥当であり、1枚もらっていた中でのプレーだが、防ごうとした結果と言えるだろう。「レフェリングスタンダード」の案件とも言えるかもしれない。

    【8】畠中槙之輔/横浜F・マリノス
    畠中も2枚のイエローカードで退場した。まずは30分、右サイドを仕掛けたドウグラスと接触した。スローインを受けようとしたドウグラスが胸トラップ。そこに遅れて入った畠中が体ごと衝突し、イエローカードを受けた。

    そして2枚目は5分後。左サイドドウグラスがドリブルで突破しようとしたところ、一対一の局面で体をぶつけに行って突破を止めることに。この行為がオブストラクションを取られてイエローカードとなった。このプレーの少し前に畠中はハムストリングを気にしていた中で、スプリントができない状況だったのだろう。その結果がコンタクトとなり、退場となってしまった。

    【9】岩田智輝/横浜F・マリノス
    数的不利で2-1という状況の中、84分に柏レイソルカウンター。右サイドを突破しようと細谷真大が抜け出そうとしたところ、対応した岩田が競り合いで倒してファウルイエローカードが提示された。

    このプレーにはVARが介入。主審はオン・フィールドレビューを実施した。映像では細谷が一瞬前に出てボールを持ち出そうとした瞬間に、岩田が手を使って倒しているようにも見える。厳しい判定となったが、主審が自身の目でチェックしてイエローカードからレッドカードへと変更した。DOGSOということになるだろう。

    ◆ジャッジの基準ともなる「レフェリングスタンダード

    9つの退場シーンを見直したところ、ほとんどは妥当な判定だったと言える。

    パトリックの退場に関しては、VARが介入してチェックをしていればレッドカードではなかったようにも思える。岩田の退場も、主審によってはイエローカードのままだった可能性もある。ただ、残りは全て妥当と言って良いだろう。

    その中で、磐田の2選手、そして岩尾に関しては、「レフェリングスタンダード」が影響したようにも思える。

    「レフェリングスタンダート」とは、ジャッジの基準となるもの。FIFA競技規則に基づくものとなっている。今年のテーマの1つには「選手生命を脅かすようなプレー」というのがある。

    「選手生命を脅かすようなプレー」とはいわゆる危険なプレー。相手の選手がケガをする可能性がある激しいタックルや、ヒジ打ちやハイキック、など明らかに危険なプレーを指す。

    磐田の山本の場合、2枚目のイエローカードをもらったシーンは、激しく接触はしていないものの、遅れたタックルで深く足元に入っている。その結果、足にスパイクが入ったわけではないが、ヒザが接触。危険なプレーとなった。一発退場ではなくイエローカードということを考えれば、1枚もらっている状況で行うべきタックルではなかったと言えるだろう。

    ファビアンゴンザレスはより明確に「選手生命を脅かすようなプレー」だった。故意かどうかは定かではないが、不必要に左腕を振り、鈴木の顔面を叩く形となっていた。当たりどころが悪ければ、大ケガにになっていた可能性もあり、レッドカードは妥当と言える。また、岩尾のプレーは山本と同様に、傷つけるためのプレーではなかったが、結果的に遅れて深く入ってしまった。石毛に完全に接触しており、1枚イエローカードをもらっている状況で選択すべきプレーではなかったと言える。

    試合の流れ、試合を通してのレフェリングなど、ファウルになる、カードが出る要因は様々だ。また、年々プレースピードが上がり、強度も上がっている状況を考えると、ファウルになるプレーが増えることも致し方ないと言える。

    ただ、この9人の退場の場合、ほとんどは誤ったジャッジとは言えない状況。開幕して2試合、3試合では異常とも言えるが、審判側も、そして選手側もジャッジの基準を作っていかなければいけない。この先もこのまま退場者が続出するようではいけないが、シーズン開幕したての状況で、一種の基準があるとも言えるだけに、選手側がまずはアジャストしていく必要がありそうだ。
    《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》




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    チェルシーリヴァプールの対戦となった英リーグカップ決勝は激闘となった。

    スコアレスで迎えたPK戦でもフィールドプレイヤー10人全員が成功する展開に。

    11人目のリヴァプールGKクィービーン・ケレハーが冷静なシュートを決めた一方、チェルシーGKケパのキックは枠外へ…。

    PK戦のために投入されたケパの無念の失敗で、リヴァプールの優勝が決まった。

    ベンチ入りした南野拓実は出番なしとなったが、優勝後にはチームメイトたちとともに歓喜に沸いていた。

    【動画】南野拓実がハッスル!リヴァプール優勝での歓喜シーン!

    試合後、ユルゲン・クロップ監督は「自分が見たなかで最もスペクタクルなPK戦だった。今日は本当に厳しい決断をして、選手を除外しなければいけなかった。私は誰のことも忘れていない。南野やディヴォック・オリギがいなければ、我々はここにいなかっただろう」とコメント

    ベンチ外になった若手や決勝では出番がなかった南野やオリギなどここまでの勝ち上がりに貢献した選手たちにもしっかりと言及していた。

    「南野たちがいなければヴァプール優勝はない」クロップ監督が讃える


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    チェルシーリヴァプールの対戦となった英リーグカップ決勝は激闘となった。

    スコアレスで迎えたPK戦は、両チームのGKの明暗が分かれる結果に。

    リヴァプールGKクィービーン・ケレハーが冷静なシュートを決めた一方、チェルシーGKケパのキックは枠外へ…。

    PK戦のために投入されたケパの無念の失敗で、リヴァプールの優勝が決定。試合終了直後、チェルシーの選手たちはケパに寄り添い、彼を慰めていた。

    PK阻止の強さを買って、延長戦終了寸前にケパを投入したトゥヘル監督もこう擁護している。

    【動画】PK戦要員だったケパ、つらすぎるPK失敗シーン

    トーマス・トゥヘル(チェルシー監督)

    「私は決断を下す時にそうする。

    ピッチ上に誰かを残していたら、どうなっていたかなど分からないことだ。

    ケパのせいではない、私の責任だ。

    (交代が)うまくいく時もあれば、いかない時もある。投入した選手がミスすることもある。

    彼ひとりだけがPKを失敗したのは残酷だった」

    ケパ本人は「浮き沈み。大会期間中の多大な努力の後、失望を味わった。僕らはやり続ける。チェルシーファミリー、応援をありがとう」とのメッセージを発信。チェルシーチームメイトたちはハート絵文字などでそれに反応している。

    「PK失敗のケパは悪くない…自分のせい」 チェルシー監督が庇う


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     セリエA第27節が27日に行われ、ラツィオナポリが対戦した。

     試合開始5分、ナポリが最初のチャンスを作る。中盤でこぼれ球を拾ったピオトル・ジエリンスキが縦に上がると、ヴィクター・オシムヘンに横パスを出す。オシムヘンはエリア右からシュートを放つが、GKトーマス・ストラコシャがこのシュートをキャッチ。

     ラツィオは6分、中央のチーロ・インモービレが右サイドフェリペ・アンデルソンに展開する。アンデルソンが折り返しルイスアルベルトが合わせるが、惜しくも枠を捉えられない。21分、マッティア・ザッカーニがエリア内でボールをこぼすと、インモービレが拾う。インモービレは相手選手をかわして右足を振り抜くが、クロスバーの上に飛ぶ。

     ラツィオは41分、セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチがエリア内をドリブルで突破してシュート。44分にはインモービレがL・アルベルトの浮き球のパスを胸で落としてシュートを放つ。しかし両方ともGKダビド・オスピナが防いだ。

     後半に入ると52分、L・アルベルトバックパスを受けたアンデルソンがエリア右手前からミドルシュートを撃つが、GKがセーブ。55分、裏抜けしたインモービレがシュートまで運ぶが、得点とはならない。

     すると62分にナポリが先制に成功する。エリフ・エルマスの横パスを受けたロレンツォ・インシーニェが、エリア外から右足を振り抜く。低弾道のシュートゴール右下に突き刺さり、ナポリが待望の先制点を挙げた。

     さらに69分、オシムヘンがGKとの1対1の局面からシュートを撃つと、GKが正面でセーブ。弾かれたボールに反応したインシーニェがゴール右に流し込むが、オフサイド判定により得点は認められない。

     得点が欲しいラツィオは88分、左サイドフリーキックを獲得。L・アルベルトゴール前にボールを供給すると、相手選手の頭に当たってエリア外にボールが出る。その先にいたペドロは左足でボレーシュートを撃つと、このボールネットを揺らして、ラツィオが同点に追いついた。

     90+4分、エルマスが中央に切り込み、インシーニェを経由してファビアンルイスボールが渡る。ファビアンルイスはミドルシュートを放つと、ゴール左に決まり、土壇場で勝ち越しに成功した。

     このまま試合は終了して、ナポリが2-1でラツィオに勝利。勝ち点「57」となったナポリは、得失点差でミランを抜いて暫定首位に浮上した。一方ラツィオは勝ち点「43」で7位となっている。

    スコア
    ラツィオ 1-2 ナポリ

    【得点者】
    0-1 62分 ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ
    1-1 88分 ペドロ(ラツィオ
    1-2 90+4分 ファビアンルイスナポリ

    先制点を挙げたロレンツォ・インシーニェ [写真]=Getty Images


    (出典 news.nicovideo.jp)

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    EFLカップ(カラバオカップ)決勝、リバプールvsチェルシーが27日にウェンブリー・スタジアムで行われ、0-0で120分の戦いが終了。その後、PK戦を11-10で制したリバプール2011–12シーズン以来、最多9度目の優勝を果たした。

    なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ入りも出場機会はなかった。

    準決勝でアーセナルを破り2015–16シーズン以来のファイナルへ駒を進めたリバプール2011–12シーズン以来、最多9度目のタイトル獲得を目指すクロップ率いるチームは、直近の公式戦9連勝と最高の状態で聖地ウェンブリーに乗り込んだ。6-0で圧勝した直近のリーズ戦からは先発2人を変更。GKをアリソンからケレハーに入れ替えたほか、カーティス・ジョーンズに代えてキャプテンのヘンダーソンを復帰させた。なお、チアゴは当初スタメンに名を連ねたが、ウォームアップ中の負傷によってナビ・ケイタが急遽先発に入った。

    一方、トッテナムとのダービーに完勝し、2018–19シーズン以来のファイナル進出となったチェルシー2014–15シーズン以来、6度目の優勝を目指す欧州王者にして世界王者は、UAEから凱旋した直近のクリスタル・パレス戦、チャンピオンズリーグ(CL)のリール戦をしぶとく勝ち切り、王者としての面目を保った。

    試合前日にはロシアウクライナ侵攻を受け、20年近くクラブを経営してきたオーナーロマン・アブラモビッチ氏からクラブ財団へ運営・管理の委譲がアナウンスされ、転換期を迎える中で今回の大一番に臨んだ。なお、リール戦からは先発2人を変更。負傷のクリステンセン、ツィエクに代えてチャロバー、マウントを起用した。

    リーグカップタイトルを懸けた運命のファイナルは、両チームキックオフ直後から高いテンションでのプレーを見せる。開始6分にはボックス右に侵攻したアスピリクエタからの絶妙なワンタッチパスに反応したプリシッチビッグチャンスも、ゴール至近距離で放ったシュートはGKケレハーのビッグセーブに遭う。

    以降、しばらくは行ったり来たりのオープンな展開が続くが、20分を過ぎた辺りからリバプールが試合の主導権を掌握する。チェルシーを押し込んで行く中、30分にはビッグチャンスが訪れる。

    サイドルイスディアスを起点にボックス内でマネがマイナスに落としたボールを、ナビ・ケイタが渾身のダイレクトシュート。だが、これはGKメンディが見事な反応ではじき出す。さらに、こぼれ球に詰めたマネの決定的なシュートセネガル代表GKが驚異的なレスポンスストップした。

    守護神の圧巻の連続セーブピンチを凌いだチェルシーは前半終盤にかけて盛り返す。39分にはプリシッチのミドルシュート、前半ラストプレーではハヴァーツのスルーパスに抜け出したマウントに絶好機が訪れるが、ここはシュートを枠の右に外してしまった。

    互いにビッグチャンスを創出したものの、試合はゴールレスで後半に突入。前半同様に良い入りを見せたチェルシーは49分、右サイドから切り込んだプリシッチからの斜めのパスに完璧なタイミングで抜け出したマウントがボックス内でGKと一対一となるが、右足インサイドで放ったシュートは右ポストを叩いた。

    後半開始早々の先制点を逃したチェルシーは直後にアクシデント発生。アスピリクエタが筋肉系のトラブルか、プレー続行不可能となり、57分に負傷明けのリースジェームズピッチに送り込まれた。

    一方、序盤の守勢を凌いだリバプールはここから攻勢を強める。64分にはGKメンディの不用意な縦パスを引っかけてショートカウンターを発動。ボックス左に抜け出したサラーがメンディの脇を抜くチップキックゴールを狙うが、これはDFチアゴ・シウバの決死のゴールカバーに阻まれる。

    さらに、67分にはボックス手前でサラーが得たFKの場面でアレクサンダー=アーノルドの浮き球のボールをボックス左に抜け出したマネが頭で折り返し、ファーに飛び込んだマティプが頭で押し込んでゴールネットを揺らす。しかし、先制点かに思われたこのプレーはオンフィールドレビューの結果、オフサイドポジションにいたファン・ダイクがマネの対応にあたろうとしていたリースジェームズを妨害したと判断され、ゴールは取り消しとなった。

    VARに救われて失点を免れたチェルシーはプリシッチマウントを下げてルカクヴェルナーと2人のストライカーを同時投入。この交代直後にはルイスディアスの鋭い突破からボックス内への侵入を許してピンチを招くが、GKメンディが見事な飛び出しで阻止する。

    一方、リバプールは80分にヘンダーソン、マネ、ナビ・ケイタを下げてエリオット、ジョタ、ミルナーと3枚替えを敢行。フレッシュな選手たちの投入で攻撃の活性化を図った。

    後半終盤にかけては運動量の低下によって試合はオープンな展開に。その中でファン・ダイクルカクと互いに先制のチャンスが訪れたが、両GKのビッグセーブによってスコアは動かず。タイトルの行方は延長戦に委ねられることに。

    延長に入ると、試合はチェルシーペースで進んでいく。これを受け、クロップ監督はマティプ、ディアスに代えてコナテ、オリジを投入し、攻守の立て直しを図る。

    延長戦では互いに相手ゴールへ迫るシーンを作り出したが、チェルシーゴールオフサイドで取り消しとなるなど、最後まで均衡は破れず。PK戦を意識したトゥヘル監督は名手ジョルジーニョに加え、延長後半終了間際にはPKストッパーのケパを守護神メンディに代えて送り込んだ。

    そのタイトルを懸けた運命のPK戦では両チームフィールドプレーヤーが技術と強靭なメンタルを見せつけ、共に10人全員が成功する異例の事態に。そして、11人目のキッカーとなったケレハーとケパの両GKの間で明暗が分かれることに。先攻のケレハーが冷静に左上隅へ決めたのに対して、後攻のケパはシュートを大きく枠の上に外してしまい、壮絶なPK戦が決着を迎えた。

    そして、チェルシーとの激闘を制したリバプールが、2011–12シーズン以来、最多9度目のEFLカップ制覇を成し遂げた。

    なお、決勝で出番はなかったものの、今大会チーム最多の4ゴールを挙げた南野は、2019-20シーズンプレミアリーグに続くリバプールでの2つ目のタイトルを手にしている。

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