このところパフォーマンスが停滞気味、ピケが「CL優勝は難しい」と危機感
王者バルセロナのパフォーマンスに陰りが見え始めている。スペイン紙「スポルト」はバルセロナが抱える「三つの大きな問題」を指摘している。
ここまでリーガ・エスパニョーラ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージの両方で首位に立っているバルセロナだが、このところはピッチでのパフォーマンスが停滞気味だ。
リーガの前節はレバンテに1-3で敗れ、現地時間5日のCLスラビア・プラハ戦はスコアレスドローに終わった。スラビア・プラハ戦後、スペイン代表DFジェラール・ピケが「このレベルでプレーしていると、チャンピオンズリーグで優勝することは難しい」と危機感を露わにしたほどだ。
そんなバルセロナについて、スポルト紙は「三つの大きな問題」を指摘している。一つ目は「守備の脆さ」。ドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンがCLの4試合では計14セーブを記録し、失点をわずか2に抑えるなど孤軍奮闘でチームを救っているが、その前を固めるDF陣が低調だ。記事では「ユニットとしてのプレスが機能していない」「相手が簡単にバルサのペナルティーエリアに到達している」などとして、守備の組織力の低下が指摘されている。
二つ目は「中盤の明確さの欠如」だ。DFに続き、ミッドフィールドも機能性を欠いているという。新加入のオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングは活躍しているが、一方でベテランのスペイン代表Fセルヒオ・ブスケッツは「もはや不動のスターターではない」と厳しく批判されている。
それ以外の選手に関しても、ブラジル代表MFアルトゥールは守備面の改善をエルネスト・バルベルデ監督から要求され、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルは前線に飛び出す回数が多いことから中盤を手薄にしてしまう場面が課題とされている。クロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチも構想外となりつつあり、移籍の噂も盛んに報じられている。MF陣の最適解はいまだに見つかっていない状況だ。
メッシ、スアレス、グリーズマン、デンベレの豪華攻撃陣も…タイプの相性の悪さを露呈?
三つ目は「バラバラの攻撃」。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、そしてフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンとウスマン・デンベレと申し分のないタレントが揃う前線だが、課題はその連携面にある。ここ2試合でわずか1得点しか挙げられていないのも、選手タイプの相性の悪さが起因しているようだ。
スペイン紙「マルカ」が報じたところによれば、CL第4節スラビア・プラハ戦ではメッシとグリーズマンの両者間で通ったパスはわずか4本だけに終わり、連携不足を露呈した。CL4試合の通算で見てもパスの総本数は18本だけ。メッシとスアレス間では3試合で32本が通っていることもあり、その違いは明らかとなっている。今夏に加入したグリーズマンにはまだチームに溶け込むための時間が必要となりそうだ。
首位に立ちながらも、ネガティブな面ばかりが浮き彫りとなっているバルセロナ。バルベルデ監督への風当たりも強まっているが、この不穏な流れを払拭することはできるのだろうか。(Football ZONE web編集部)
(出典 news.nicovideo.jp)
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