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後半はポジションを入れ替え、1トップ南野、トップ下鎌田に変更して攻撃が活性化

 森保一監督率いる日本代表は、15日に行われたカタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選の敵地タジキスタン戦で3-0と勝利を収めた。前半をスコアレスで折り返したなか、後半に1トップのFW鎌田大地フランクフルト)とトップ下のMF南野拓実(ザルツブルク)をポジションチェンジしたことで攻撃が活性化。3ゴールを呼ぶ結果となったが、戦術変更は「決めつけることなく」と選手間の判断だったと指揮官は明かしている。

 立ち上がり、日本はタジキスタンの厳しいプレッシャーに手を焼き、思うようにチャンスを作れず。1トップに入った鎌田は「あまり下がりすぎるな」という指示とボールを受けるための判断でプレーエリアが曖昧になり、“消える時間”が多くなってしまった。

 スコアレスで後半を迎えたなか、鎌田はトップ下、南野は1トップとお互いのポジションチェンジ。これが奏功し、後半8分には鎌田の展開からMF中島翔哉ポルト)がクロスを上げ、ゴール前の南野がヘディンシュートで仕留めて先制点を奪った。その後も、中盤でボールを受けた鎌田が次々と両サイドボールを配給。後半は攻撃がスムーズになり、南野の2点目、途中出場したFW浅野拓磨(パルチザン)のゴールが生まれた。

 結果的に勝利を呼んだポジションチェンジだが、ベンチからの指示ではなかったという。森保監督は試合後の会見で、プロセスを含めた“真相”を明かしている。

「南野と鎌田のポジションチェンジに関しては、試合の流れでお互いに変わる部分があっても良いという話は練習の時からしていました。ポジションが変わっていなくても、試合を通して相手を上回るという部分はあったと思います。(特に指示したのではなく?)そうですね。本人たちもそう言っていましたし、(私からはポジションを)決めつけることなく(でした)」

「後半は僕がポジションを下がるとみんなに伝えて、(ボールを)もらえるようにした」

 当の南野と鎌田も、お互いの間での判断だったと明かしている。

「前半はお互いに入れ替わりながらやろうと話していたけど、前半はあまりいい形でFWやトップ下にボールが入らなかったなかで、後半は役割をハッキリさせました。僕が最終ラインと駆け引きして、大地がスペースを見つける。それが、大地がクラブフランクフルト)でやっているプレーだと思うし、それでお互いに動きやすくなりましたね」(南野)

「前半途中でボールを触れず、拓実くんも気にしてくれて、少し変わろうという話になりました。後半は拓実くんが一番前にいて、僕がポジションを下がるとみんなに伝えて、(ボールを)もらえるようにした。後半にやっとボールを上手く引き出せたし、あの形が今日の試合はハマったと思うので、そのまま継続しました」

 森保監督は常々、「タフで粘り強く戦うこと」を主張するとともに、“臨機応変さ”も選手たちに求めてきた。タジキスタン戦の勝利は、練習からの意思のすり合わせと、ポジションチェンジという選手たちの状況判断が生んだ賜物と言っていいだろう。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

日本代表MF南野拓実、FW鎌田大地【写真:Yukihito Taguchi】


(出典 news.nicovideo.jp)