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3アシストの伊東にさらなる成長を期待 「こういう時が一番伸びる

 日本代表は10日に行われたカタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル戦で6-0と快勝した。9日に行われた前日の公式練習後、自身のゴールへの思いを明かしていたDF吉田麻也サウサンプトン)は、前半29分に相手GKのパンチングからDF酒井宏樹マルセイユ)が折り返したところに反応。チーム2点目を挙げ、勝利に貢献した。

 待望のゴールを奪って、相手をシュート0本に抑えた快勝劇にも、吉田は「1試合で評価はできない。2次予選が終わった時に、何点取られているかで評価してもらえればいい」と、厳しい表情を崩さなかった。

 日本代表は前半で4得点を挙げたものの、後半は2点にとどまった。だが、前半と後半に大きな差は感じなかったという。「後半も4点いけるかと思っていた。決めるところで決めていれば、8-0にできたと思う」と、チャンスを生かしきれなかったことが原因だと分析した。

 これまで絶対的エースとして君臨したFW大迫勇也ブレーメン)が負傷で欠場した1トップには、FW永井謙佑(FC東京)が起用され1ゴールを記録。さらにMF堂安律(PSV)の定位置だった2列目の右サイドには、MF伊東純也(ヘンク)が先発フル出場し、3アシストを記録と結果を残した。

「今日は永井とか純也という速い選手が起用されました。今までと違う形で挑んだから、どうなるかと思ったけど、純也に関しては(ベルギーで)優勝して、CL(UEFAチャンピオンズリーグ)でも出始めて、自信を深めている時期。こういう時が一番伸びると思うので、突き抜けてほしい。素晴らしいボールもたくさんあった。ああいうタイプだから(相手に)削られることもあると思うけど、乗り越えて成長してほしい」とチームとして成果があったと振り返る一方、さらなる個の成長を期待した。

負傷離脱となった冨安にも先輩CBとしてアドバイス

 また格下の相手に対し、ポジティブな面が目立つ試合となったなか、最もネガティブな出来事となったのが、後半アディショナルタイムに負傷し、ベンチへ退いたDF冨安健洋(ボローニャ)だ。11日には冨安の離脱とDF室屋成(FC東京)の追加招集が発表されたが、吉田は冨安がこの経験から学ぶべきと語った。

「一番良くなかったのは冨安が怪我をしたこと。彼もいろいろとトライをしていると思う。僕も『斜めのボールを蹴れたら、もっと良くなると思う』とも言いましたし。太腿裏の張りが元々あったみたいですが、ああいう試合で交代枠を使い切った後に調整しながら戦い抜くのも、長いシーズンでは必要。“抜け”というわけではないけど、痛い勉強代になったと思います。これで学ぶのも悪くないと思う」と、将来性豊かな20歳のDFにアドバイスを送っていた。(河合 拓 / Taku Kawai)

日本代表のキャプテンとしてチームを支えるDF吉田麻也【写真:Yukihito Taguchi】


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